こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

 

本日も

 

戦争より愛のカンケイ

 

 

という作品を通して

 

想像力と
不思議な恋愛関係

 

というテーマでお送りしたいと思います。

 

 

 

 

 


現在、世界では様々な紛争が起こっていますが

 

それは今に始まった事ではありません。

 

 

 

 

 

 

ヨーロッパ諸国は

 

過去、世界中で様々な戦争や紛争を起し

 

その結果として

 

難民や移民を受け入れてきた過去があります。

 

 

 

 

 

 

戦争や紛争を起せば

 

戦争被害者である相手の国の一般人を

 

当事者の国が引き受けるのは

 

当たり前の事なのです。

 

 

 

 

 


そして当然ですが

 

他国からの移民や難民の人々も

 

結婚も出産もします。

 

 

 

 

 


では、生まれてきた来た子の国籍は

 

どこなのでしょう?

 

 

 

 

 

 

そう!

 

 

 

 


たとえ親が移民や難民だとしても

 

その国で生まれ育てば

 

生まれた国の国籍を持つ事となるのです。

 

 

↑既に人口比においては

ヨーロッパ人以外の方が多く住んでいるフランス。

 

移民を受け入れるというのは

こういう国になるという事なのです。

 

 

 

 

 

 

本日の戦争より愛のカンケイは

 

そんな経緯で生まれてきた

 

二人のフランス人の恋愛映画。

 

 

 

 

 


一人はギリシア系ユダヤ人の母を持つ

 

アルチュール・マルタン。

 

↑フランス人っぽい風貌のマルタン。

 

 

 

 

 


フランスでアルチュール・マルタンといえば

 

家電メーカーの名前!

 

↑こちら、アルチュール・マルタン社製品。

(arthur Martin)

 

 

 

 

 


つまり

 

思いっきり

フランスっぽい名前

 

という事ですね!

 

 

 

 

 

 

どうしてマルタンの父母は

 

ギリシア系でも、ユダヤ系でもなく

 

フランスっぽい名前を子供に付けたのでしょう?

 

 

 

 

 


それは、ユダヤ人として

 

迫害されないようにしたかったからです。

 

 

 

 

 

 

母親の父母は

 

第二次世界大戦中フランスで起こった

 

ユダヤ人狩りで捕えられ

 

殺害されてしまったからなのです。

 

↑日本ではあまり知られてはいませんが

ドイツ占領下のフランスは

結構積極的にユダヤ人狩りをしていたようで

多くの人がフランス人によって捕えられ

殺されていったのです…

(フランスのドランシー収容所)

 

 

 

 

 

 

だからアルチュールは

 

自分の家族の過去を何も知らされず

 

ひたすら地味なフランス人として

 

育てられたのです。

 

↑お仕事は鳥の検疫官。

 

鳥インフルエンザのような悪い病原菌が

フランス国内に入ってこないよう

日夜研究しています。

 

 

 

 

 

 

もう一人はバイア・ベンマフムードという

 

アルジェリアの父を持つ女の子。

 

↑一見すると何人か分らないバイア。

 

 

 

 

 

 

アルジェリアは

 

過去にフランスの植民地でしたが

 

アルジェリアで独立運動が起こると

 

フランスは強硬手段で鎮圧させようと軍を派遣し

 

アルジェリア独立戦争が起こりました。

 

↑「アルジェの戦い」は

フランスとアルジェリアとが戦った

アルジェリア独立戦争を描いたも映画です。

 

 

 

 

 

 

当然、難民が発生し

 

多くのアルジェリア人が難民として

 

フランスへと流入します

 

 

 

 

 


バイアは

 

そんなアルジェリア人の父を持つ女の子。

 

 

 

 

 

 

彼女はマルタンのように

 

フランス人に同化して生きようとはせず

 

自分らしさ全開!

 

↑喜怒哀楽もハッキリ!

洋服も大胆でセクシーなものが好き!

 

 

 

 

 


彼女は

 

移民を排除しようとする人々にも

 

反フランス政府的な暴力主義者たちにも

 

反感を持っていますが

 

彼らの考え方を変えさせるために

 

排他的な考えを持っている人と

積極的に性的関係を持ち

争いより楽しい人生があるコトに

気づいてもらう!

 

という考え

 

実行している女の子です。

 

↑大っキライな人がいたら積極的にセックスして

その人に、争いより

もっと楽しい人生があるって教えるの!

 

いい考えでしょ!

 

 

 

( ̄□ ̄;)

 

 

…かなり斬新な考え方ですね。

 

 

 

 

 

そう。

 

 

 


彼女は、考え方も行動も

 

かなり斬新かつ大胆な女の子なのです。

 

↑服にも頓着していないので

ポロッと脱げても、あんまり気にしません汗

 

 

 

 

 


フランス人の中に紛れこみ

個の主張を消す事で

フランスに同化しようとするマルタン。

 

 

 

個人的な感情に正直で

行動によって

新しい考え方を提示しようとするバイア

 

 

 

 

 

 

 


そんな二人が付き合うと

 

一体、どんな恋愛になるのでしょうか?

 

 

 

 

 


それは是非、皆さん自身で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑最初は奇妙な子だと思っていたバイアの

情熱的で優しい心を知る事で

マルタンも彼女に惹かれていきます。

 

 

 

 

 

考え方も生き方も全く違う二人ですが

 

フランス国籍を持つフランス人であることは

 

間違いありません。

 

 

 

 

 

 

二人の親や祖母の時代には

 

きっと様々な確執や怒りなどもあったでしょう。

 

 

 

 

 

 

けれど、それらは

 

彼らに詳しくは伝えられていません。

 

↑アルジェリア独立戦争に出兵していたマルタンの父と

戦争の現場で、親戚を殺されたバイアの父。

 

けれど二人は当時の事を何も伝えないから

彼らの子供は

一フランス人として恋することができるのです。

 

 

 

 

 

 

移民を受け入れていくという事は

 

その移民たちの生き方が

 

次の時代のフランス人の考え方になっていく

 

という事。

 

↑彼らはフランスへの移民ではなく

フランス人なのです。

 

 

 

 

 

 

 

移民国家での恋

 

というのは

 

彼らの子供にとっての

母国が生まれる

 

という事でもあるのです。

 

 

↑確執もあるし、違和感もあるよね。

 

でも、これから僕らが作っていく時代は

僕らにとってのフランスなんだよ。

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

変らない恋心

 

というテーマで

 

リリィ
 

という映画を解説してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑現在72万人の

アルジェリア移民が住んでいるフランス。

 

移民を受け入れるというのは

彼らの生き方も許容して

考え方や生き方も融合していくという事なのです。

 

さて、日本の移民政策には

この視点を考慮にいてれいるのでしょうか?

 

しっかり考え

国民の相違で答えを出すべき問題ですので

この映画を参考にしてみるのも良いのでは?

と思います。