こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 


本日も

 

狼の血族

 

 
という映画を通して

 

想像力と
真夏の夜の怖い夢

 

というテーマでお送りしたいと思います。

 

 

 

 

 


前回ご紹介させて頂いたキョンシーは

 

現実と虚構が入り混じった作品。

 

↑これは現実?それとも幻想??

 

 

 


だからこそ

 

わかりにくい映画

 

となっています。

 

 

 


けれど

 

分かりにくい映画というのは

 

心に残るもの!

 

 

 

 

 


インセプション

 

イレイザー・ヘッド

 

ファンタズム

 

赤い影

 

花様年華

 

2001年宇宙の旅

 

などは

 

難解であるからこそ論議を呼び

 

結果として

 

忘れられない映画として

 

人々の記憶に残り続けています

 

ヽ(=´▽`=)ノ

 

↑史上最も難解にも関わらず愛されている作品は

おそらくコチラですね

(不思議の国のアリス)

 

 

 

 

 


本日の狼の血族も

 

そんな、忘れられない映画の一つ!

 

↑主人公は、かわいい女の子ですが

内容はかなりグロテスクです。

 

 

 

 


この映画は

 

画面だけ見ていても

内容がよく分からない作品

 

なのです。

 

 

 

 

この作品は

 

多感な年頃の少女の夢を描いたもの。

 

 

↑この映画の主人公は

最初からラストまで寝ているだけです。

 

 

 

 

 


夢の中の少女は

 

深い森の中に住む中世の女の子。

 

↑森の中の小さな集落に

父母と姉と一緒に住んでいる女の子

 

 

 

 

 

 

けれど彼女の姉が

 

森の中で狼に襲われ死んでしまい

 

姉の葬儀に参列するところから

 

彼女の夢は始まります。

 

↑狼に襲われて死んだお姉さん。

 

 

 

 

 


主人公のおばあさんは

 

お姉さんは

普通の狼に殺されたから

天国に行けるけれど

 

狼の中には腹黒い狼もいて

そんな狼に喰われると

食べられた女性も破滅するんだ。

 

と言います。

 

↑この映画は

おばあさんと娘との会話で進行しますが

2人が言った事を言葉通りに理解しようとすると

訳が分からなくなるのです。

 

 

 

 

 


その後おばあさんは、昔話として

 

行商人と結婚した若い娘のお話を始めます。

 

↑夢を見ている少女に話される昔話…

 

どこまでがリアルなお話?

 

観ている観客は

不思議な感覚に落ちていくのです。

 

 

 

 

 

行商人と結婚した娘ですが

 

新婚最初の晩に

 

行商人は、外の狼の鳴き声につられて外へ出て

 

戻ってきませんでした。

 

 

 

 

 


初夜で夫が行方不明となってしまった娘ですが

 

いつまでも帰ってこない夫は死んだと思い

 

しばらくして普通の男と結婚。

 

 

 

 

 

何人もの子供を生んで

 

幸せに暮らしています。

 

 

 

 

 

 

けれど突然、行商人が帰ってきて

 

なぜ俺を待っていなかったんだ!と怒り

 

自分の皮膚を引き裂いて

 

巨大な狼へと変身していくのです!

 

↑皮膚を引き裂いて

 

 

↑狼化していく行商人の夫!

 

 

 

 

 

怯える娘でしたが

 

間一髪で今の夫が家に戻ってきて

 

狼の首をはねます。

 

 

 

 

 

 

はねた首は、ミルク桶の中に落ち

 

人間の顔に戻りました。

 

 

 

 

 

妻が愛していた男の顔に…

 

↑あっ…

 

 

 

 

お婆さんの話は、これで終わりです。

 

 

 

( ̄_ ̄ i)

 

 

…なんだか

良く分かりませんね。

 

 

 

 

 

けれども、映画が終わった後

 

セリフや映像を何度も見返したり

 

考えたりするうちに

 

少しずつ伝えたかったことは分かってきます。

 

 

 

 


お婆さんが最初に言ったセリフは

 

狼=男性

 

と置き換えることで

 

意味が分かってきます。

 

↑狼を男性に置き換えてみましょう。

 

 

 

 

置き換えた結果は…


良い男性にめぐり合えれば

幸せだけれど

 

世の中には悪い男性もおり

 

そんな男性にめぐり合うと

女の子も破滅する

 

 

…これは現実でもよくある事ですね。

 

 

 

 

 

そして、そんな悪い男の例として

 

行商人が存在するのです。

 

行商人=流れ者

=正体不明な男性

 

であり

 

外の狼の声

=仲間からの誘い

 

を家族より優先するという

 

悪い男なのです。

 

 

 

 

 

何年も家を空け

 

家族を放置していたにも関わらず

 

突然帰ってきて

 

妻が別の人間と結婚していることに怒り

 

狼のように牙をむく…

 

 

 ↑お前は俺の女のハズだろ!

 

ひぃぃぃぃぃぃ!

 

 

 

 

確かに、こんな男と付き合えば

 

女性の方も破滅してしまいますよね。

 

 

 

 

 

殺された後の顔が昔のままだった

 

というのも

 

邪悪な男だからと言って

 

容姿や顔が醜いとは限らないということ。

 

 

 

 

 

そう!

 

 

 

 

この映画は、内容をじっくりと考え

 

何を言おうとしているのかを想像する

 

という寓話的作品なのです。

 

 

 

 

 


昔話というのは

 

矛盾や不条理な展開になるものが

 

少なくないのですが

 

自分自身でじっくりと考え

 

話の奥底に秘められた意味を理解できると

 

二度と忘れなくなるものなのです。

 

 

 

 

 

ストーリーはこの後

 

赤ずきんをベースにしながらも

 

不思議で不可解な寓話がいくつも登場します。

 

一体どんな寓話?

 

 

 

 

 


それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑ここまでの解説はまだ序の口!

他にも様々な寓話が語られるのです!

 

 

 

 

 


おとぎ話というのは

 

単なるファンタジーではなく

 

人生の教訓が含まれているもの。

 

 

 

 

 


けれど、その教訓は

 

じっくりと考えた人にしか分からないよう

 

工夫されているものなのです。

 

↑狼って、女性にとって怖いものなの?

 

それとも

狼が襲いに来てくれるのを待っているの…

 

 

 

 

 


という訳で次回は

 

現代の寓話

 

というテーマで

 

イット・フォローズ

 

という映画について解説してみたいと思います。

 

 

 

 

 


ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑寝ている少女の部屋には

おばあさんの人形

 

↑そしてコチラが

夢の中に登場するおばあさん。

 

ねっ。

 

じっくりと観ることで

次第に意図している事が分かってくるのが

この映画なのです。