こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
愛と憎しみの伝説
という映画を通して
想像力と
ホラー・ミニマリズム
というテーマでお送りしたいと思います。
世の中には、様々な恐怖がありますが
最もシンプルで恐しいことの一つに
恐怖の対象が家族
というものがあると思います。
それも
恐怖の対象が保護者だった場合
子供が逃亡することは
ほぼ不可能
という絶望的な恐怖です。
↑母親が怖くても
子供には逃げる場所がありませんね!
本日の愛と憎しみの伝説は
自己顕示欲の塊のような女優と
彼女の養女になってしまった娘との
実話に基づく映画。
そして
もし自分が養女の立場だったとしたら
ということを想像すると
とても恐ろしくなる家庭内ホラーなのです!
女優の名前は
ジョーン・クロフォード
1920年代後半から30年代に
大人気だった女優さんです。
↑サイレント~トーキーへの移行期に人気のあった
ジョーン・クロフォード。
(1928年当時)
そんな彼女は
子供に恵まれなかったため
何名かの子供を養子としてもらい受け
何不自由ない生活を送らせました
ヽ(=´▽`=)ノ
↑養女と仲良く暮らすジョーン。
…いい話ですね!
( ´艸`)
けれど、それはあくまでも
ジョーンの口から語られた美談。
ジョーンが死亡した後に出版された
ジョーンの養女であるクリスティーナの手記
親愛なるマミー
には
ジョーンが行ってきた養子たちへの虐待が
生々しく描かれていたのです!
↑養女クリスティーナの書いた暴露本
「親愛なるマミー」は
当時大ベストセラーに!
実は
ジョーンが養子を引き取った理由は
心優しい女優さん
という姿を演出するため!
↑こちらが映画のジョーン・クロフォードと
クリスティーナ。
だから、TVなどの前に出る時には
クリスティーナは必ず
敬愛するお母さま
大好き!
と言わせるよう強要されています。
↑ちゃんと母親をリスペクトしているか
チェックしているジョーン。
目が笑ってませんね…
( ̄_ ̄ i)
…でもまぁ
大金持ちの養女になるという
幸運をゲットしたから、それくらいは我慢したら?
と思うかもしれませんが、
ジョーンが強制したのは
母親の賛美だけではなかったのです!
↑ジョーンが要求したのは
完璧な幸せ家族をTVの前で演出する
だけではなかったのです!
彼女が強要したのは
ジョーンの
イメージ通りに行動する
理想の娘
だから
ちょっとでもジョーンの琴線に触れれば
彼女は激怒して
クリスティーナに暴力を振るうのです。
↑人の化粧道具、勝手に使うな~
夜中にクリスティーナの部屋を
こっそり見に来たジョーンは
洋服棚の中にクリーニング屋の針金ハンガーが
おいてあることを発見して
発狂!
↑針金ハンガーを発見したジョーン。
発狂モードに突入です!
針金ハンガァァ置くなって
言っただろう!
と怒鳴り散らして
寝ている娘をたたき起こして
部屋をグチャグチャにし
針金ハンガーでクリスティーナを殴打して
去っていきます。
↑針金ハンガー置いた悪い子はお前かぁぁ!!!
↑あまりにも強烈なシーンのため
伝説となったシーン!
↑キィィィィィィィ!!!!
( ̄□ ̄;)
…なぜ、ハンガーでそこまで!
それは恐らく
ジョーンにとってクリスティーナを虐めるのが
凋落しつつある人気に対する
焦りと怒りが混じった代償行為だから!
↑もっと世間はあたしを評価しろー!
とは言えないので
憂さ晴らしにクリスティーナをいじめるのです!
つまりクリスティーナは
ストレス発散の道具の一つとして
扱われていたのです。
↑ちょっと浴室が汚れていても発狂!
ギャアアアアアア!!!!
プールで泳いでいれば
大人のジョーンと競争させられて
何度も敗北させられる。
赤身の肉が食べられないとと
翌日の昼まで
ずっと同じ肉をテーブルの前に置き
他のものは一切与えない。
↑私が選んだ肉を食べられないなら
飢え死にしろ!!!
あげくの果てに
ジョーンの新しい彼氏をもてなすために
子供にも関わらず
カクテルを作ってもてなすよう命じる。
まさに
ロボットか奴隷のような扱いを
受け続けるのです。
けれど子供であり
養女でもあるクリスティーナは
誰かに相談することも
訴えることもできません。
↑孤立無援だからニコニコしているしかない
クリスティーナ!
さて、表面上は裕福で幸せにも関わらず
誰も見ていないところでは
地獄の獄卒に振る舞うジョーンの狂気は
一体どんな結末を迎えるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身で
ご覧になって頂ければと思います。
↑クリスティーナが成長しても
立場は変わりません。
ジョーンにとっては
クリスティーナたち養子は
輝けるジョーンの人生の
添え物のような存在
人として見ていないからこそ
どんな暴言も暴力も気にならないのです。
ミニマリズムな恐怖とは
人として当たり前の扱いを
受けられない環境で
逃げることもできず
生きなければならないこと
なのかもしれませんね。
というわけで次回は
どうしていいか分からない
親切心の行方
というテーマで
ヴィジット
という映画を解説してみたいと思います。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑人間と認めてないなら
↑どんな扱いだってできますね!
↑けれどきっと、こんな親は実在し
今日も子供に自分のイライラをぶつけて
憂さ晴らしをしているのです…
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