こんばんは

ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/




本日も

想像力とアーカイブ


というテーマで

想像力と中島哲也
シリーズ

を振り返ってみたいと思います。





このシリーズは

渇き。

という映画に対して

ご覧になった方から

結構厳しい論評が多かったのようでしたので

では、

渇き。
を監督された中島哲也さん

これまで、どんな作品を
作ってこられた監督だったのか?

ということにスポットをあて

彼が監督した劇場作品を解説した後で

渇き。について考察してみたシリーズでした

\(^▽^)/

↑渇き。は
中島哲也監督の作風について
予備知識のない場合
かなり難解な作品だと思います…






セレクトした順番は




友達って必要?
下妻物語


この作品は、とてもヒットしましたし

鮮やかな映像と2人の主演女優の魅力にょって

明るく楽しいアイドル映画だと

思われていらっしゃる方も多いのですが

ポスターに書いてある通り

わたし根性ねじまがってまーす

という内容!

↑一見すると
根性ねじまがっているのは
レディースのイチコのように見えますが…





主人公の桃子は

若くして人生を絶望しており

人間は
必ず人を裏切るものなのだから
友達なんていらない


私は誰にも関わらず
そして
誰とも仲良くならず
一人で生きて
一人で死んでいくことにする


という

達観した思想を持つ
女の子


なのです。


中島哲也監督の作品には常に

人と人とは分かり合えない

だから

人間は繋がれない

という思想が流れているのです。

↑人がお互いのことを
分かり合うことなんて無理なんだよ


なぜ桃子は
そんな人生観になったのでしょう?



下妻物語の回はコチラ!







心の中の傷は
分ってあげられるもの?

夏時間の大人たち
HAPPY-GO-LUCKY



この考え方は

中島哲也の第一回長編監督作品である

本作のテーマにもなっています。




映画紹介などでは

逆上がりの出来ない少年の
ひと夏の思い出


と紹介されていますが

それは、この映画の

エピソードの一つに過ぎません!




この映画には

逆上がりができない少年と

交通事故にあった後、仕事に行かなくなり

すっど家でゴロゴロしているお父さん



家で昼メロばかりずっと見続けるお母さん

が登場します。





なんか

終わった家族ですね…



けれど

彼らが心の中では

一体を思っているのかは

家族ですら理解しあえないのです。

↑人というものは、
悩みを抱えて生きる生物なのですが
その悩みについては
部外者が理解することは大変難しいのです。


夏時間の大人たちの回はコチラ!







人への想いは報われる?
嫌われ松子の一生



まるで

PVのように練りこまれた映像と

楽しい楽曲などによって

POPで楽しい作品のように見える本作ですが

主人公の松子の愛は

他者に対して全く報われません!


↑喜ばせようと頑張ったことだって
報われないことが多いのが人生なのです…



そして人は

他者の気持ちを理解できず

松子を誤解し、傷つけていきます。




この映画もやはり

人と人とは
分かり合えない


というのがテーマとなっているのです。


↑どんなに人のために尽くしても
全て否定された松子の人生に
意味はあったのか…







という訳で次回は引き続き

ハードな人生哲学を描き続ける

中島哲也監督作品を

ご紹介させて頂ければと思っています。







ではまた(*^ー^)ノ



↑コチラも一見すると
明るく楽しいコミカル作品のような
パコと魔法の絵本。

けれど本質的には
下妻物語、嫌われ松子、そして
告白や渇き。と同じテーマが
描かれているのです。