こんばんは

ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/




本日も

花様年華


という映画を通して

想像力と
ウォン・カーウァイ

というテーマで

お送りしたいと思います。







一つのテーマを
追求し続ける映画監督

というのが存在します。






例えば

夢をテーマにした映画を
作り続ける

テリー・ギリアム監督。


↑人間にとって夢は
欠かせないものなのだ!
「バロン」





例えば

人と人は
分かり合えない

というテーマの作品を作り続ける

中島哲也監督。


↑どれだけ頑張っても
人は他者から理解されないもの…
「嫌われ松子の一生」




そして

人と人とは
繋がるのが不可能だが
求め合うもの

というテーマを追求し続ける

ウォン・カーウァイ監督

などです。


↑愛を貫くが故に孤独になる
「2046」







本日の花様年華は

2046よりも前に作られた映画。






けれど、この映画は

2046とほぼ同じ内容
なのです!





共通点①

主人公は
小説を書く新聞記者

↑「花様年華」

↑「2046」




共通点②

どちらの主人公も
求めていた愛を拒絶される

↑「花様年華」

↑「2046」





共通点③

それでも主人公は
相手への愛を貫こうとする

↑「花様年華」


↑「2046」





…まるでコピーのようです。






けれど細部を検証していくと

花様年華は2046より

ずっと哀しいお話なのです

(ノ_-。)








主人公は誠実な男性。

結婚をしており、妻を愛していますが

妻は帰りが遅くなりがち。

↑劇中、一度も顔が出ない
主人公の奥さん。

夫婦ですが
あまり良い状態ではないようです。





主人公の友達は


彼の妻が別の男と歩いていたと

言っていました…


↑妻は…





男の家の隣には

別の夫婦が住んでいました。





こちらの夫は

外国に長期滞在しており

妻は毎晩一人で食事をしています…






夜の屋台で出会う二人は

挨拶だけを交わす日々。


↑どちらも、いつも一人。







なんだか寂しい二人の生活。






そしてある日

彼らは気づいてしまうのです。







主人公の妻の浮気相手が

隣の夫であるということに…

↑妻ヘのプレゼントの相談に
乗ってもらうため
食事をしている最中に
お互い知ってしまうのです。

伴侶の浮気相手が誰なのかを…







さて、自分の伴侶に裏切られた二人は

一体、どうしなってしまうのでしょうか?







それは是非、皆さん自身で

ご覧になって頂ければと思います。


↑二人はどうする!?






平凡な映画なら

浮気された二人が意気投合して

恋人になるだけ!


↑裏切られた同士が
くっつけばいいですよね!






けれどこの映画の監督は

ウォン・カーウァイ。






彼の映画は

繋がりたくても繋がれない
孤独な人々

が登場するのですから…




そう!





浮気されているにも関わらず

二人は相手のことを裏切れないのです。







裏切られた二人は

次第に一緒にいる時間が多くなります。






けれどそれは

情事のためではなく

男が小説を書くのを手伝うため。






やましい関係ではないにも関わらず

彼ら二人は

伴侶と一緒ではない事に

背徳と罪悪感を感じていくのです。







想う人が
離れていってしまっても
想い続けていく






そして

心の痛みを分ってくれる人が近くにいても

愛した人がいたから

その人と結ばれることを拒み

繋がることができない…

↑相手が裏切ったとしても
僕たちは裏切らない…






こんなストイックな愛を

描き続けるのが

ウォン・カーウァイ監督なのです。







けれど…






他の作品とは異なり

実は、この映画だけには

秘密のラストが用意されているのです!


↑映画のラストで
唐突にビルマに行ってしまう主人公。

説明がないのですが
ちゃんと理由はあるのです。






それについては次回

詳しく検証してみたいと思います。







ではまた(*^ー^)ノ



↑愛している人が近くにいても繋がれず
離れてしまった人とは
愛を感じられずにはいられない…

この不思議な感覚は
後の「ブルーベリーナイツ」でも
描かれているのです。