こんばんは

ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/




本日は

「ゴッド・イン・ニューヨーク」
 



という映画を通して

想像力と
価値観の衝突の功罪

というテーマについて

考えてみたいと思います。





周囲の人と仲良くする




これって誰もが認める美徳ですよね

(*´∇`*)






けれどこの考え方は、一つ間違うと

他者とは
表面上仲良くしておけば良い

という結論になりがちなのです。





表面上仲良くする

というのは

異なる考え方や価値観があっても
目の前では黙っている

ということですから

お互いの価値観が違うことが
確認できない

ということですよね!






だから時には

価値観のちがいを
思い切りぶつけ合い

相手の立場や考え方を
理解する

というのも

必要なのではないでしょうか?






本作は

人種の坩堝であるNYにおける

人種や宗教の違いによる
感情的
対立
全部お見せしましょう!

という一幕劇なのです。






と、いうことは

人種問題を描いた名作

「クラッシュ」

に似ている感じ?







う~ん。




確かに訴えている問題は

よく似ているのですが

あちらは

多くの人が集まる街では

人々がお互いを誤解してしまい

ぶつかり合いが
生まれ続けているんだよ

という映画。






けれど、こちらは

誤解ではなく

お前たちの事を
こういう風に思ってる


俺たちはいつも
こういう風に思われている

という思いを

相手に面と向かってぶつける!

という映画なのです。






この映画の舞台はNYの拘置所。





軽犯罪者が拘留される場所ですので

NYのような街では

夜になると

多くの人たちが放り込まれてきます。






今夜入れられたのは8人!





黒人

プエルトリコ人



ユダヤ人



アラブ人



イタリア系白人

イングランド系白人



中国人

イギリス人





(-"-;A



思いっきりバラバラですね!






彼らは

拘置所に入れられた不満をぶちまけた後

他の誰かの悪口を

ブツブツと言いはじめるのです。




↑マジ、あいつらは許せねぇぜ!






黒人は

なぜ黒人ばかりが迫害されるのか

と言いますが

アイルランド系白人は

何にでも大騒ぎする黒人のメンタリティ

が気に喰わないと言います。





ユダヤ系とアラブ系は

もちろん反発!





喧嘩っ早いイタリア系と

減らず口で上目線のイギリス人も

お互いに反発しあいます。





その後、彼らの悪口は

宗教問題にまでエスカレート!






キリスト教の偏狭性や

仏教の分かりにくさまで

彼ら全員が

自分の思っている事を

全部相手にぶちまけはじめるのです。






( ̄□ ̄;)



これじゃあ

収拾つきませんね…






そして実は

そんな言い争いを見ている男が

留置所内にもう一人いたのです!





それは

太ったホームレスの老人でした。






彼は

他のメンバーが収監される前から

拘置所に入っていたのです。






彼は、元大学教授。




妻と子供を殺され

頭がおかしくなりホームレスとなった

らしいのですが…


↑あまり普通じゃない雰囲気の老人。





彼は

他の人々に向かって

私は神だ!

と言いはじめたのです。




!!!

( ̄Д ̄;;


どんな展開!?






ホームレスはその場にいる人々に


お前たちに期待していたのに
全然ダメじゃないか!

とか

私はお前たちを愛しているぞ。


どんなに否定されようと
それでも愛してる。

などど

神様っぽいこと

を言い始めるのです。


↑お前らのことを愛してるぞ!






さて

このホームレスは

本当の神様なのでしょうか?




そして

いがみ合う8つの人種は

どうなってしまうのでしょうか?





それは是非、皆さん自身の目で

ご覧になって頂ければと思います。





8人は激しく言い合いますが

それを聴いていると

偏見や言いがかりだけでなく

それぞれの人種が置かれた状況や
経験してきたことについて
全く無知だったり

自分の立場でしか見ていなったり

していたことが

いがみ合っている人たちだけでなく

映画の観客である私たちにも分かってきます。





本音で言い争う

というのは

何に対して怒っているのかが
明確になる

ということ。






だから結果として

言い争った後は

相手の考えていたことが
以前よりは分かるようになる
ものなのです

ヽ(=´▽`=)ノ





神さまの前で

言いたいことを思いっきり言い合った後

彼らは何を思うのでしょう?







そして

映画の最後には、この拘置所に

もう一人の人物がやって来ます。


↑最後にやって来た謎の人物。





彼は

怒りをぶちまけていた人たちに

何かを囁き始めます。


↑あんたの気持ち、分るぜ…





彼は恐らく悪魔。




彼に従えば…

憎しみを増幅させた後には

何が待っているのでしょう?






それに対して

お互いを理解しようとする

気持ちと絆があれば

差別の足かせをはずすことができる。


という

ホームレスの言葉に従えば…

どんな結末になるのでしょう?







彼らは、そして私たちは

どちらを選ぶべきなのでしょう?







留置所の中での一幕劇は

見ている私たち自身に

気に喰わぬ相手と
どう分かり合うべきなのかを
考えさせる

哲学的な一幕劇

になっていたのです!






という訳で次回は

広大無辺な空間での
一幕劇

というテーマで

「オープン・ウォーター」

という映画を解説させて頂ければと思います。





ではまた(*^ー^)ノ



↑狭い拘置所の中
=多くの人種が混在する現代社会

我々は、神と悪魔
どちらの言葉に耳を傾けるべきなのでしょう?






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