こんばんは

ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/





本日は

「パリで一緒に」



という映画を通して

想像力と
脱構築ヘプバーン

というテーマを

解説してみたいと思います。







タイトルの

「パリで一緒に」

って

なんかロマンティックな題名ですね



↑ちなみに、こちらが日本版ポスター

パリ中のおしゃれと花と香水が
オードリーをつつみます

と書いてありますが…







けれど

ロマンティックに思ったのは

日本人だけ!






本作品の原題は

「PARIS - WHEN IT SIZZLES」


SIZZLE


ジュージューと音をたてて焼く

という意味ですから

本当のタイトルは

パリが
ジュージュー音をたてる時

みたいな感じ。





ボスターだってこんなです!


↑おしゃれと花と香水はどこ?






何じゃコリャ?


(-"-;A






はい!




この

何じゃコリャ?

という感想は

恐らく当時の欧米人も感じた気持ち!







つまりこれは

普通じゃない
変な映画

ということなのです!







映画の舞台はパリ!

豪華なホテルで酒びたりの男がいます。


↑スイートルームで酔っ払って
日焼けを楽しむ男!





彼は映画の脚本家。




映画会社の社長に

「エッフェル塔を盗んだ女」

という脚本を書く

と約束していますが

まだ1ページも書いていません!






締め切りまで

あと2日!






電話では

すでに130ページ書き上げている

と報告しています








書く書く詐欺
ですね。




( ̄Д ̄;;






そんな時ホテルに

一人の女性がやって来ます。




彼女はタイピスト。





彼の書いた原稿を

タイプするためにやって来たのですが…



↑えっ!?

まだ1ページも
書けてないんですか?






というのが

冒頭の展開です。






ダンディだけど

お酒に溺れた脚本家と

かわいいタイピストさん

との

ラブコメ?


↑こんな感じのお話し?





はい。




もちろん、そうなのですが

実はこの映画

ここから先の展開が


なのです。





やる気になれば

脚本なんてすぐに書けるさ!


↑やる気になれば楽勝だよ!





と言って

タイピストに口述筆記させる脚本家ですが

話はすぐに行き詰ったり

脱線したり

途中で変更になったりします!







けれど

脚本家が喋っているストーリーは

すでに映像となっていきます。







それも演じているのは

脚本家とタイピスト!



↑パリの街で若者と話す美女!

と、喋っていると
いつの間にか
それが映像となっています。







途中でコロコロとストーリーが変化する

「エッフェル塔を盗んだ女」


果たしてどんな結末を迎えるのか?


それより以前に


脚本はちゃんと完成するのでしょうか?



↑しょっちゅう変なシーンになる
「エッフェル塔を盗んだ女」







それは是非、皆さん自身の目で

ご覧になって頂ければと思います。






これは

映画

現実の延長
(リアル)

と考えず


映画

虚構の世界
(フィクション)

と考え

フィクションでしか
できないことを楽しむ!

という手法。






ジャン=リュック・ゴダール

などの

ヌーベルバーグ監督たちが挑戦した

新しい表現方法

なのです。






途中で映画が巻き戻ったり

ドラキュラが出てきたり

↑気がつけば脚本家はドラキュラに!


↑キャー!!!!




撮影所の中が
ホテルになっていたり…


↑撮影所の中にベッドルーム!


↑とりあえず
ボードゲームでもしましょうか?






何じゃコリャ?

という展開なのですが


これこそが

混乱している監督の
頭の中

だと考えると

この作品が表現したいものは

監督の脳内妄想だ!

ということが見えてくると思います。







彼の荒唐無稽の作品を

素直に喜んでくれるタイピストに

脚本家は次第に惹かれていきます。



↑すごいお話!

続きが気になるわ!






けれど彼は

呑んだくれのダメ脚本家。





結婚だって2度も失敗しています。




台本の中
リアルな世界





二つの世界を行き来する

不思議な感覚になるこの映画は

脱構築

と呼ばれる表現手法なのです。






ストレートな映画はがりではなく

当時最先端の実験的な表現としての

脱構築にも挑戦している!






これが

オードリーの隠れた裏の顔

なのです。






という訳で

せっかくですので次回は

日本人監督が挑戦した脱構築

というテーマで

「監督ばんざい」

という映画を

解説してみたいと思います。






ではまた(*^ー^)ノ




朝タイピストが起きてみると…

なんと少し書いてくれています。

脚本家にとってタイピストは
イマジネーションの触媒のような存在
だったのです








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