本日は

ベルリン、少女サラの
禁じられた遊び


という映画を通して

想像力で考える
育児放棄の先に待つもの

というテーマで考えてみたいと思います。






昔から日本では

ややマイナーな映画に

なんだかエッチなタイトル
を付けて

ジャケ買い(借り)してもらう

という

「タイトル詐欺」

みたいな方式で紹介される作品が

存在します。






特に

ヨーロッパの哲学的な作品や

アート系の作品にこの傾向が強く

誤解されたタイトルのために

観るべき人に
観てもらえなかった映画



少なくないと思われます


(-_-;)








本日の

ベルリン、少女サラの
禁じられた遊び


タイトルだけ観ると

エロティックな感じ

なのですが

実際は

社会の底辺で生活をしている
若い子たちを描いた

かなりハードな作品

なのです。






底辺の生活

と言っても

貧乏で
食べるものがない

という意味ではありません。






これはドイツの映画。






先進国であるドイツでは

底辺の生活と言っても

食べられない

ということはないのだと思われます。






けれど

この映画に登場する人たちは

みんな

ものすごく
行き詰っている


のです…






主人公はサラ。



↑彼女がサラです。




まだ13歳ですが

なんだか大人びた雰囲気です。


↑あれ?
13歳のタバコ吸ってます…






彼女は

家族と住んでいますが

実の母親は

性に関してかなり奔放!






というか

性に関する
モラルがない人

です。






サラの服を着て

家の内外を歩き回り

娘の前でも平気で

旦那さんと裸になって…


↑娘の服を着て、旦那に迫るお母さん!
それも娘の目の前なのです!






…なんか

とんでもない家庭ですね。



( ̄_ ̄ i)



↑常に露出が多いお母さん。

当然、娘の性生活にも無頓着です…






彼女には

仲良しの友達がいますが

彼女の家も

あまり良い環境とはいえません。


↑コチラがサラのお友達。






両親は別居。






どうも父親は

暴力的だったようです。






母親は

ほとんど育児放棄状態で

一日中テレビをボ~ッと見ています。




↑左がお母さん。

部屋は、ほぼゴミ屋敷状態です(>_<)







彼女には

二人の弟がいますが

彼らにはキチンとした育児が

なされていません。







( ̄Д ̄;;



こちらも

行く末が心配な家庭ですね。






彼女たちは

二人の若者と出会いますが

彼らは

自分たちのセックスをビデオに撮って

悪い大人に売り込んでいます。



↑いつもビデオを持っているボーイフレンド。

悪い子ではないのですが
悪い大人たちともつるんでいます。








(゚_゚i)

どうなってんの!?
ベルリンは!







そんな

二人と付き合い始めた

サラと友達。






けれど

二人は全然

幸せにはなれないのです。






友達は

あっという間に妊娠!


↑妊娠の相手は複数いるのですが
その中の一人は
なんとサラの義理のお父さんです!






サラの方は

自分のボーイフレンドに

お母さんが

モーションをかけて来るのです。



↑旦那さんの前で
娘の彼氏にモーションをかける母親!









どうなんでしょう?
この状況







こんな環境の中で

彼女たちは、

一体どうなっていくのでしょう?






それは是非、皆さん自身の目で

ご覧になって頂ければと思います。







この映画では

すべての大人


家族を大切に
していません






サラも親友も

親友の弟も…






家族としての関係を

親の方から断たれてしまった

子供たちは

どうしていいか分からず

迷走してしまうのです。


↑一人、居場所のない親友の弟。

彼の身の上は
あまりにも可愛そうです(>_<)






サラは

禁じられた遊びなんて
していません!






禁じられた遊び
興じているのは

子供のことを
まったく考えていない

大人たち

なのです






育児を放棄した大人たちの間で

彼らは一体、どうなってしまうのか…






この映画は

そんな大切なことを考えさせてくれる

挑発的な
問題提起の映画


なのです。





ではまた(*^ー^)ノ








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