本日は
「乙女の祈り」
という映画を通して
想像力と
歪んだ王国
歪んだ王国
というテーマで考えてみたいと思います。
前回ご紹介させて頂きました
「渇き。」
で
家族とつながれない孤独を
味わった子供の心の中
味わった子供の心の中
について
考えてみました。
もちろん
そんな残酷な境遇にも負けず
強く生きている子供たちも
たくさんいらっしゃると思います。
けれど
孤独な心の子供たちは
幸福な状況でないのは事実です。
本日の
「乙女の祈り」
そんな
家族とつながれなかった
女の子たちが起こした
女の子たちが起こした
恐ろしい事件
の映画。
実話を映画化したものです。
舞台は
１９５０年代のニュージーランドの
クライストチャーチ。
最初に記録映像で
温暖な気候と優しい人々の住む
穏やかな街だ
という説明があります。
けれど
その映像と交代して
画面に現れるのは
奇声を上げながら走って行く
二人の少女なのです。
彼女たちの声は
名状しがたい叫び声。
音だけ聞くと
動物の叫び声のようです。
彼女たちは山道を
足をドロドロにしながら
駆け上がっていきます。
そして
人家まで来た彼女たちは
叫びながら
こう言ったのです。
母さんが、血だらけなの！
ちなみに言った時の顔は
こんな感じです↓
…
(￣□￣；)
おいおい
血だらけなのは
お前たちだ！
はい…
彼女たちは
母親を殺しているのです。
一体何故？
(・_・;)
その理由を探っていくのが
この映画なのです。
二人は大の仲良しでした！
文才はあるけれど
やや陰気で
人付き合いが上手くないボウリーン
彼女は
転校生のジュリエットに出会うことで
心の友を手に入れます。
イギリスから転校してきた
美少女のジュリエットは
強い自己主張ある裕福な家庭の女の子。
学校の先生にも平然と反抗します
社会に対して反抗的な女の子でした。
二人はお互いに
引き合っていきます。
彼女たちは
ノーマルな学生生活を
楽しめないタイプ。
二人は
交換日記をはじめ
その中で
妄想のストーリーを
作っていきます。
彼女たちは
夢の世界の住人の
生まれ変わり
であり
現実こそ
ウソの世界
だと
考えるようになるのです。
本物の世界なの。
ボウリーンの家は貧乏。
彼女にとって
父親も母親も
自分を理解してくれない
いて欲しくない存在
です。
ボウリーンの憧れは
ジュリエットの家族。
美しい母親。
紳士の父親。
お金持ちの豪邸。
ボウリーンはジュリエットと
常に一緒にいることで
心の平安を得るのです。
けれど
そんなジュリエットの家にも
亀裂が入りつつあったのです。
体の弱いジュリエットは
療養のために
ニュージランドより気候の良い
南アフリカへ行くこととなります。
けれど、そこには
お父さんもお母さんも
着いて行きません。
学者である父親は
ロンドンへ戻ることを望み。
母親は
離婚を望んでいたのです。
理想的だった家庭は
バラバラとなります。
ショックを受けるジュリエット。
けれど
ショックを受けたのは
ボウリーンも同じです。
大好きな心の友が
遠くの地に去ってしまっい
恐らくもう一生会えない！
彼女と一緒に
南アフリカで暮らしたい！
というボウリーンの希望は
（当たり前ですが）
母親から却下
二人には
残酷な
絶望の現実世界
だけが残されたのです。
彼女たちは
二人だけの秘密の計画を
立て始めます。
一体、どんな計画？
それは是非、皆さん自身で
ご覧になって頂ければと思います。
二人が書いている物語は
人を惨殺して楽しむ
王子様が主人公
の
歪んだ王国
粘土の人形たちが蠢く世界として
表現されます。
歪んだ王国の選ばれし王女は
彼女たちなのです…
現実世界とつながれない
孤独な少女たちの
心の闇
は
夢の世界から飛び出し
現実を狂気で
染めてしまうのです
家族とつながれない子供
には
狂気が忍び寄るものかもしれません。
ではまた
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