本日は

「ペルセポリス」


という映画を通して

想像力と
世界の中の異邦人

というテーマで考えてみたいと思います。






自分の住んでいた土地から

遠く離れた場所で暮らす

異邦人
という生き方

は、

楽しいの場合もあるでしょうし、

孤独や違和感をじることも

ある場合も思います。






本日の

「ペルセポリス」


そんな

異邦人の女の子の
心の中

を描いた

アニメーション映画です。






アニメといっても

実際にあったことを描いた

自伝的な作品。






原作者自身が

監督して作った作品です。






主人公のマルジャンは

イランの女の子。





彼女の幼い頃のイランは、

革命、圧政、イラクとの戦争など

激動の時代でした。






マルジャンは、

少女の頃から、ちょっと変わった子。





ブルース・リーやアイアン・メイデンを愛し、

自分の意見や考え方を貫き通すマルジャンは、

革命や宗教による圧政の時代には、

周囲との軋轢を引き起こしかねません!


↑アクティブで何にでも興味を持つ
マルジャン(愛称はマルジ)!

小さい頃は「打倒、王様!」でしたが、
王政が倒れた後のイラン社会は、
もっと生きにくい世界でした…






つまりマルジャンは、

イランの中でさえ、

人とはちょっと違う考え方をする

精神的には異邦人
タイプ


だったのです。


↑イラン革命の後は、
女性のファッションは黒い布のみ!

けれどマルジは、
PUNKなジャケットで外出してしまう
精神的には異邦人なのです(^^)






マルジャンの言動や行動が、

彼女を危険が及ぶことを心配した父母は、

彼女をウィーンへ留学させます。







ウィーンに一人で住むことになる

イラン人のマルジャンは、

いよいよ

本物の異邦人

となっていくのです!






イラン国内では

精神的に異邦人



ウィーンでは

人種的に異邦人

のマルジャンは、






一体どんな人生を歩んでいくのか?


↑ウィーンで彼女の友達になるのは、
同じく、社会的に異邦人の
ニヒリズムな若者たち…






それは是非、皆さん自身の目で

ご覧になって頂ければと思います。






この映画は、

近年のイランで起こった動乱を

イラン女性の視点で

描いてくれている作品。






イスラム革命が起こり、国王が倒れ、

反西洋主義的なイスラム原理主義になった

イラク国内がどうなっていたのかは、

私たち日本人はもちろん、

世界の人たちも全く知ることができませんでした。


↑イスラム革命の真っ最中のイランは、
いったいどんな日常だったのかは、
実際にそこで生きてきたマルジたちしか
伝えられないことです。






そして

私たちが知っているイランの女の子とは、

黒い布に覆われたミステリアスな人

というイメージだけ!


↑こんな感じですね(^^)






つまり、

イランの女の子たちは、

世界の誰からも理解されない

世界の中の異邦人

でもあったのです。






生きてきた環境が、

周囲の人と異なる異邦人は、

考え方や生き方が理解してもらえない

孤独や悲しみを抱いて

生きているかもしれません。






少女時代、

ウィーン留学時代、

そしてイランに戻ってからの生活。






全てにおいて

疎外感を感じ続けるマルジャンは、

やがて

そんな異邦人の孤独受け入れ、

異邦人の集まるパリで

暮らすことを決意します。

↑マルジャンの人生の羅針盤のような
役割を演じてくれた、おばあさん。

異邦人である彼女を
唯一、本当に理解してくれた存在です。






…そして、

そんな彼女だからこそ

この映画を作ることができた

のだと思います。






世界の異邦人である
イランの女の子が、

一体どんな人生を送り、

何を思って
生きてきたのか…


というテーマの映画を

作ることができたのは

異邦人マルジャンが

世界中の人に
分かってほしかったこと!

だったのだと思います

ヽ(=´▽`=)ノ



ではまた(*^ー^)ノ


小さい頃のマルジの夢は、
預言者になること!

そして彼女は、預言者ではなく
表現者として成長するのです(^^)





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