本日は

「悪の法則」



という映画を通して

「想像力と思索の起点」

というテーマで考えてみたいと思います。





カンディンスキーという

現代アーティストがいます。






絵は、

こういう感じですね!


↑こちらがカンディンスキーの絵







抽象画といいます。






さて、

ここで問題!






カンディンスキーの絵は

一体何を描いたものなのでしょう?






???






なんでしょう?






分かりましたか?






分かんないですよね!






はい!

それが正解

\(^▽^)/






実はこの絵は

観た人に

一体、
何が描いて
あるんだろう?


という


???

な感情を
引き起こすことが
目的の絵


なのです。





確かに

ダヴィットや

↑これはダヴィドのナポレオン
分りやすいですね!






クローモ・モネ

↑こちらクロード・モネの日傘を差す女
これも何が描いてあるか分ります(^^)



などの絵では

決して生まれない感情です。







では

このようなタイプの映画って

あるのでしょうか?






観た人が
「これって何だろう?」
という
感情を引き出す
映画






実は本日の

「悪の法則」


そんなタイプの映画

なのです。






この映画の

主人公は弁護士さん。






もうすぐ結婚を控えた

幸せいっぱいの毎日です。






彼は

すごく高価な結婚指輪を

彼女に送ります。


↑とても愛し合うっている
弁護士とフィアンセ






素敵な関係ですね

\(^▽^)/






けれど

幸せな結婚生活を送るには

今まで以上に

お金が必要になってきます。






弁護士は、

自分が顧問弁護士をしている

麻薬のバイヤーに頼み

メキシコの麻薬密輸に関する

儲け話に加わらせるよう頼みます。


↑バイヤーは昔からの友達。
結構いいやつです(^^)






健全な世界から

一歩踏み外して

儲けようと考えたんですね。







弁護士さんですから、

頭はキレるタイプ!






自分なら上手くやれる!

という勝算はありました。






けれど

彼が踏み入れた世界は

彼の人生を

あっという間に

破滅させる人々が

蠢いていたのです!


↑麻薬のブローカーからは、
この仕事の危険性を
指摘されていたのですが…







…と書くと、

なんだかスゴい

エンターテイメント
な映画

みたいに思えますよね。






けれどこれ、


何が
どうなっているのか
全然分からない
映画

になっているのです

∑ヾ( ̄0 ̄;ノ






分からないポイントを上げていくと




弁護士さんが
どんな悪事に加担したのか
具体的な説明がない




 
麻薬密売の組織が、
どんな組織なのか分からない




 
彼の身内に裏切り者がいる
のですが、
その人の背景が分からない



etc…


その他、

まだまだいっぱい!






分からないことが多すぎで、

なんだか

スッキリしない展開

なのです。






そのかわり、

かなりじっくりと
描かれている

のが

登場人物たちの会話。






ダイヤモンドを
恋人に送る意味ついて


危ない仕事に
足を踏み入れる
ということについて


神に懺悔する
ということについて


男からみた女の怖さ
分からなさについて


人生を
やり直すということについて



…etc






人生に関する多くの会話が

交わされ
続けるのです。






はい(^^)






つまりこれは、

ストレートな犯罪映画ではなく


転落していく人間を通して

人生とは何か?

世界とは
どういうものなのか?

転落するとは
どういうことなのか?


ということなどを考えるための

起点になるような映画

なのではないかと思います。






幸せの絶頂だった冒頭から

慟哭のラストまでの展開



彼らが話している

命や人生に関する会話






この二つが

まるで抽象画のように

交じり合っているからこそ



観た私たち自身が
生きるということの意味や
堕落する人生について
考えるざるを得なくなる…




そんな

鑑賞法ができる映画が

「悪の法則」

なのです。







物事に対して

道筋を立てて考える事を

思索

といいます。






悪の法則を観て

人生の意味を
思索するきっかけ



持ってみるのはいかがでしょうか

ヽ(=´▽`=)ノ





ではまた(*^ー^)ノ


↑それぞれが語る
人生において大事な事柄。

けれど、そんな彼らに
待ち受ける現実とは…





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※今回のカンディンスキーに関しては、
藤田 令伊さんの
「現代アート、超入門」を
参考にさせて頂きました(^^)

とても分りやすい解説書です。

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