忘れもしない、その日は、仕事始めの日でした。


正月三ヶ日をゆっくり過ごし、満を辞して向かえた2021年の初出勤の日。事件は起こりました。


飲食店に勤務している私は、お昼過ぎ頃出勤し、正月明けでまずは仕込みから。


その日1日の流れと、仕込みの段取りを立てて、スタッフに指示を出し、自分も淡々と仕込み作業に取組んでいました。


出勤してから小一時間ほどたったでしょうか。


全体の7〜8割ほどは仕込みを終え、「あともう少しで目処も立ちそうだし、少し休憩かな?」


と考えていたと思います。


そんな時、お店の電話がなりました。
かけてきたのは、エリアマネージャー、その第一声に私は耳を疑いました。


「今日からまた休業だから、入ってる予約のキャンセル処理と、休業の準備をよろしくね。」


「えっ⁉︎」「急じゃね?」


突然のことすぎてホントびっくりです。


確かに、都内では年末年始と感染者は右肩上がりで増加傾向にあって、緊急事態宣言が再度発令されるのか??といった話題がひっきりなしにメディアでは扱われていました。


しかし、私はのんきに、「うーん、発令されるとしてもまだ少し先のことかな?発令されたらどうしようかな?」
といった感じで、切羽詰まった感じではありませんでした。


そんなところにマネージャーからの急すぎるプラン変更。まさにコペルニクス的転換とでも言いましょうか。


会社の決定にあれこれ言っても仕方がないので、気持ちを切り替え、店長と相談して、片付けと予約キャンセルの処理の段取りを。


その日オープン準備のために仕込んだものは、スタッフが持ち帰ることに。


「自分は、持ち帰るために仕込んでたんじゃないんだけど、なんでこうなったかな?」


そんなことを考えながら、でもそうも言っていられない状況で、急いで100円ショップで持ち帰り用の紙袋をスタッフ分準備して包装。 


お休みのスタッフにも連絡して、食材を支給しました。


とてももどかしいのですが、一度仕込んでしまったものの中には、冷凍しても日持ちしないものや、商品としての質を保てないものがあり、それらの食材は最終的にスタッフの賄いとなるか、廃棄されるかのどちらかです。


それならいっそ美味しい状態の時に、食べてしまった方が良いと考えて、今回スタッフに配ることに決めました。


その後急いで、片付け職場から夕方頃に帰宅し、家に着いて状況の整理。


「また自粛か、本当にこれからどうなってしまうんだろう。」といった不安が込み上げて来ました。


でも不安な気持ちはみんな一緒。


不安だからって行動しないのは甘いよな。と自分を鼓舞して、毎日少しずつですが、何か出来ればいいなと考えて自粛生活を過ごしていきたいです。