暑くなると、僕は床で寝そべる。
朝と夜は、床がひんやりして気持ちいい。
夏にはこういう楽しみがある。
でも僕が楽しく寝そべってると、おばさんが騒ぎだす。
僕が暑さでへばってると思うのだ。
でも夏に暑いのは当たり前だ。
大騒ぎしたってしょうがない。
おばさんはエアコンで冷やした部屋に僕を閉じ込める。
どこにも行けないから、僕はずっと寝ている。
快適だけど、ひまだ。
僕はうとうとして、野良猫になる夢をみる。
森の小川で泳いだり、大きな木のかげで昼寝したりする。
性格が悪い片目の猫に、公園から追い出されたりもする。
僕は太陽で熱くなった道を歩く。
通りがかった家の窓から中を覗くと、白い猫がすやすや眠っている。
白い猫はいかにも満足そうだ。
あのこは一体どんな夢を見てるんだろうと、僕はちょっと想像してみる。





