私は毎朝登校する娘を途中まで送り、その後運動を兼ねて犬と散歩をしています。
先日、近所の幼稚園の前を通りました。
園庭では既に来ている子供達が数人遊んでいました。
ふと見ると、入り口の前で大泣きしている園児と、なんとか幼稚園に行かせようとしてなだめているママ、先生。
どうしたのかな?
今日は行きたくないのかな?
そして今日も幼稚園の前で、先日と同じ光景を目にしました。
あれ?この前と同じ子だ。
もしかして毎日こんな感じなのかな?
と思いました。
幼稚園に行く時は渋っているけれど、行ってしまえば楽しく過ごせる。
とよく聞きますが、コレって長い目でみると子供にとっても親にとっても、あまりメリットはないと思うんです。
というのも、森田先生のコンプリメントで教わった『自分の意思で登校しないと再度不登校を繰り返す』からです。
この幼稚園児、幼稚園に行ってしまえば楽しく過ごせる自信はあるのだと思います。
でも登園する自信はない。
だって無理やり行かされているから。
今朝の幼稚園前での光景。
ママと先生が「〇〇ちゃんならできるよ!ここまで来て偉いよ!」
と盛んに褒めていました。
でも幼稚園児は興奮して暴れていました。
あぁ、きっとこの褒め言葉はこの子には届いていないんだな。
もっと落ち着いている時に『偉いよ』じゃなくて、『ここまで来る力がある』に変えてあげれば自信の水溜まるのにな。
それに『〇〇ちゃんならできるよ!』って、実際にできたことではないから憶測にすぎず、コレって大人の欲だし、多分この子はできるよって言われてもできないし。と思っているんじないかな?
と、勝手に考えていました。
思い返してみると、私は娘が再登校する時に『娘の意思で登校する』ということに、とてもこだわりました。
森田先生の言葉が私の心にストンと落ちてきたからです。
娘が自分の意思で登校するために私が出来ることは『コンプリメント』一択でした。
今でも娘は自分の力で再登校を果たしたという自覚があります。
この自覚は娘の自信となり、次々に他の自信へと繋がっていると感じています。