航空自衛隊は、7日(木)に航空自衛隊第7航空団第3飛行隊百里基地(茨城県小美玉市百里170)所属のF-2A戦闘機1機が茨城県沖約150㎞の太平洋上で墜落したと発表しました。
航空自衛隊に拠ると、このF-2A戦闘機は他のF-2A戦闘機5機と訓練を行っていたものの、7日(木)午前12時34分頃にパイロット(30歳代1等空尉)が管制官に異常を伝え緊急脱出したとのことです。
なお、このF-2A戦闘機パイロット(30歳代1等空尉)は航空自衛隊百里救難隊所属の救難ヘリコプターUH-60Jに拠って収容されたとのことです。
先ずは、このパイロット(30歳代1等空尉)の命に別状は無いとのことで一安心です。
因みに、F-2A戦闘機は日本国内で開発・製造されたもので1995年(H7年)に初飛行し、2000年(H12年)から部隊配備されたもので既に30年が経過していることから近代化が強く望まれます。
- F-2A/B
- 全長:15.52m、全幅:11.13、全高:4.96m
- 最高速度:マッハ2
- 行動半径:833㎞、航続距離:4,000㎞
- エンジン:F110-GE(IHI)-129ターボファンエンジン1基(最大推力:13,382㎏f)
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※ この他に、試作機が4機存在する。 ※ F-2Aの墜落喪失は初。 |
また、我が国に於いては、主力戦闘機はF-15戦闘機ですが、こちらは初飛行が1972年(S47年)で部隊配備が1981年(S56年)と既に44年が経過しており早急に更新・近代化が強く望まれます。
こうした機材の経年劣化が、事故に繋がるのではないかと危惧します。≫
更には、我が国の戦闘機数が約330機と少なく、先ずは数量的に少な過ぎます。
(我が国の場合、事故等で主力戦闘機が喪失しても補給されません。)
F-15戦闘機 | 約200機 | 主力戦闘機 |
F-2A戦闘機 | 91機 | 支援戦闘機 |
F-35A | 39機 | 戦闘機 |
幾ら、自衛隊の練度が高く戦闘機の質が高くても数量的には周辺諸国と比較して見劣りしますし、この数量では補給・継戦能力も低い様に思います。
(経年劣化した機材は廃棄するのではなく、アメリカ軍の様にモスボール(mothball)すべきと思います。)