海上自衛隊は、東京都の小笠原諸島・父島(東京都小笠原村)の北東約900㎞の海上で中国籍の調査船・向陽紅19(3,281t)から救助要請があり、調査船・向陽紅19(3,281t)の乗組員の中国人男性(50歳)を救助したと発表しました。
海上保安庁第3管区海上保安本部に拠ると、救助要請したのは中国籍の調査船・向陽紅19(3,281t)で、9月26日(木)午前10時頃に『乗組員が左手の人差し指を半分切断した』との通報があり、海上保安庁から海上自衛隊に救助要請したとのことです。
海上自衛隊は、岩国航空基地(山口県)から水陸両用救難機US-2を出動させ、27日(金)午前6時15分頃に犬吠埼(千葉県銚子市)の南東約590㎞沖でこの中国人男性(50歳)を救助したとのことです。
なお、海上保安庁第3管区海上保安本部に拠ると、中国籍の調査船の救助要請は、今年2件目とのことです。
因みに、水陸両用救難機US-2と言えば2013年(H25年)6月21日に太平洋上で辛坊治郎様(当時57歳)と岩本光弘様(当時47歳)が乗船し遭難したヨット(AROLUS号)のライフラフト(救命いかだ)を海上自衛隊厚木航空基地第3航空隊(神奈川県綾瀬市・大和市)が救助したことでとても有名になりました。
それにしても、シーマンシップ(SeamanShip)とは言え国際法すら遵守しない国の人民を、危険を承知で救助されることには敬意を表します。
(洋上に飛行艇を安全に着水・発進させる技術・技能と、外国人で有っても困難な救助を行うことは並み大抵のことでは有りません。)