ボルボ、全EV化撤回。 | GTZ&RSのブログ

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スウェーデン王国(Kingdom of Sweden)ボルボ・カー・コーポレーション(Volvo Car Corporation)は、2030年迄に販売する自動車の全てをBEV(Battery Electric Vehicle)にすると発表していましたが、この計画を撤回することを明らかにしました。

ボルボ・カー・コーポレーション(Volvo Car Corporation)に拠ると、2021年(R3年)に、HEV(Hybrid Electric Vehicle)を含む内燃機関エンジンを搭載した自動車販売を段階的に低減し、2030年迄には販売する自動車の全てをBEV(Battery Electric Vehicle)にする計画を発表したものの、今回、市場と顧客の需要の変化により、電動化の目標を調整することを決定したとのことです。

因みに、この調整された計画に拠ると、2030年迄に販売する自動車の90%以上はBEV(Battery Electric Vehicle)又はPHEV(Plug in Hybrid Electric Vehicle)にすることを目指し、残りの最大10%は状況に応じてHEV(Hybrid Electric Vehicle)にするとのことです。

なお、ドイツ連邦共和国(Federal Republic of Germany)メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)も、今年2月22日(木)(現地時間)に、2030年迄に新車販売の全てをBEV(Battery Electric Vehicle)にする計画を撤回して、2030年代もPHEV(Plug in Hybrid Electric Vehicle)など内燃機関エンジンを搭載したEV(Electric Vehicle)を販売するとしていました。

また、アメリカ合衆国(United States of America)フォード・モーター・カンパニー(Ford Motor Company)も、今年8月21日(水)に、大型SUV(Sport Utility Vehicle)のEV(Electric Vehicle)開発を取り止めることを発表していました。

更には、ノルウェー王国(Kingdom of Norway)では、BEV(Battery Electric Vehicle)の普及率は世界一高いものの充電設備及び充電時間の問題や新たなタイヤ粉塵及び道路摩耗などの問題が発生している様で、決して環境に良いとばかりは言えない様です。
(充電集中に依る電力不足、自動車の重量化に依るタイヤ粉塵の増大及び道路路面損傷など、新しい問題への対処が必要な様です。)

やはり、BEV(Battery Electric Vehicle)は、バッテリーの製造時の環境高負荷及び希少資源の使用の課題、運用時の容量及び重量並びに充電時間の問題、及び廃棄時の処理の課題など、まだまだ解決すべき課題が多い様です。
元々、BEV(Battery Electric Vehicle)の推進は、自動車産業に於けるゲームチェンジャーの要素が非常に強く、真に環境課題に対する解ではありませんでした。

F1(Formula One)に於ける2009年(H21年)からのKERS(Kinetic Energy-Recovery System)や、2014年(H26年)からのMGU-K/H(Motor Generator Unit - Kinetic/Heat)を見ても内燃機関エンジンを主動力源としてERS(Energy-Recovery System)を補助的動力源として併設する方がエネルギー効率が良い様です。
要は、TOYOTAが得意としているスプリット型ハイブリッド方式(Split type Hybrid drive system)が、現在のところ最もエネルギー効率が良く、環境にも良いと言うことになります。
(国外からだけで無く、国内にもEV(Electric Vehicle)化が遅いとの批判的な意見が有りましたが、TOYOTAの考え方及び対応の方がとても現実的で遥かに環境的には良いと言うことになる様です。)

日本の基幹産業のFlagshipTOYOTA、頑張れ!!