財務省は、2022年度の一般会計の決算概要を発表しました。
財務省に拠ると、2022年度の一般会計の税収は約71兆1,374億円と前年度比で6.1%増加したとのことで、3年連続で過去最高額を更新した様です。
これは、基幹3税の消費税、所得税及び法人税のいずれも増収で、特に消費税が大幅に増えており、これは当然今般の物価高の影響と思われます。
また、昨年来の賃上げの動きも、所得税の増収に影響があった様です。
因みに、2022年(R4年)11月3日に財務省は、過去最高税収だった2021年度の約67兆379億円を上回る税収見込み額約68兆3,500億円を発表しており、当初の約65兆2,350億円を約5兆9,024億円も上回わったことになります。
(結局、新型コロナウィルス禍において、過去最高税収額の維持増進をしていたと言うことです。)
年度 | 一般会計税収 | 所得税 | 法人税 | 消費税 |
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2018 | 60兆3,564億円 | 19兆9,006億円 | 12兆3,180億円 | 17兆6,809億円 |
2019 | 58兆4,415億円 | 19兆1,707億円 | 10兆7,971億円 | 18兆3,527億円 |
2020 | 60兆8,216億円 | 19兆1,898億円 | 11兆2,346億円 | 20兆9,714億円 |
2021 | 67兆379億円 | 21兆3,822億円 | 13兆6,428億円 | 21兆8,886億円 |
なお、一般会計の税収の推移を見ると、所謂失われた30年と小泉構造改革、それにこの時期の経営者や為政者の無策・無能ぶりが顕著です。
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