国土交通省は、2日(月)に、北海道斜里町の知床半島西部沖で沈没した(有)知床遊覧船(北海道斜里町ウトロ東53)の観光船『KAZUⅠ(カズワン)』を国費で引き揚げる方針を明らかにしました。
この観光船『KAZUⅠ(カズワン)』は、4月29日(金)の午前中に海上自衛隊が知床半島西側の『カシュニの滝』から沖合約1㎞の水深120mの海底で発見されており、現在の海上保安庁の能力ではこれ程の深海からの船体の引き揚げは不可能とされていました。
国土交通省は、深海での特殊技術を持つ日本サルヴヱージ株式会社(東京都大田区大森北一丁目5番1号、資本金6億4,000万円)と契約し、5月上旬に引き揚げ作業の準備に着手する模様です。
因みに、今回の海難事故の飽和潜水に依る調査までに掛かる費用は約8億7,700万円で、引き揚げには更に費用が掛かる見込みです。
海洋国としては、こうした高度な特殊技術を有している組織・会社が有ることは非常に有り難いと思います。