2020年2月
インターネットで中古物件と土地探を探していたところ、数軒まだ新しい物件があったので、私達夫婦はひとまず色々な家や土地を見てみることにした。
まず、築15年の中古物件で土地は80坪のものを見に行った。価格は2000万円。
その土地の大家さんは、すぐ隣に住んでいた。両親の住む家と自分達家族の住む家の2軒あったが、両親が亡くなり子供達も自立したため、2軒も家がいらなくなったため売りに出したらしい。
私は私達夫婦が土地を決める基準は、今の借家よりも住みたいと思うかと言う事が一番の決め手だと妻と話をしていた。
その物件は築15年にしては、少し古く薄暗く感じた。私達の今の借家は築25年60坪だが、我が家の方が住みたいと思うほどだった。
また、大家さんがすぐ隣に住んでいるので買い取るとはいえ、変な気を遣う気がして嫌だと思った。
つまりその物件はときめかなかった。
その週末、今度は80坪の土地に32坪の平家で築4年という中古物件を見に行った。
価格はなんと3400万円。1ヶ月前までは3700万円で出ていたので300万円値下げしていた。この地域は2500万円〜3000万円で土地代込みで新築が建つので中古物件としてもかなり高めの家だった。
その家に着くと、見た目からしてかなり豪邸に見えた。住んでいたのはまだ20歳代後半の男性だった。
大手のハウスメーカーで建てており恐らく新築時は4000万円以上かかったのだろう。
家の中に入ってみると、私達家族にはもったいないほどの家に見えた。ただ、私達家族には少し狭すぎるように感じた。
今の我が家の人数と荷物を考えたら、その家もときめかなかった。
今住んでいる借家が広くて住み心地が良いため、私達の家への基準が高まり引っ越したいと思う家が見つからなかった。
仕方なく、休日に近くの不動産屋を数件回ることにした。
そして、2軒目の不動産屋で私達の運命の土地に出会う事になるのだった。続く