そこの街は山の上にあるために、嫌でも下り坂を進まなければならない。


坂が続いたり急であれば当然スピードが出過ぎて事故が起こる羽目になる。


その街は一軒家が多くあり、道は一車線で道幅は広くない。


家々の周りにある外壁に上手くぶつかってスピードを抑えながら、いつ急勾配が現れるとも分からない、見通しの悪い道を進み、下界を目指した。