そして、何も無かったの如くいつもの様に朝が訪れた。
ユナがいつも通りマサキより早く通学して、マサキはその後に通学して行く、何故ユナと一緒に通学しないかと言うと、マサキと一緒に行くと遅刻スレスレになるからです。
ユナが学校に到着して、教室にいつも通り入って席に座る。
その後、暫くしてマサキも同じ教室に入るユナの席の横を、通るのが転校してからの習慣になっている。
「ユナ、おはよう」
「おはよう」
何気ない、会話から1日が始まる。
昨日の出来事から変わった事と言えば、マサキがクラスの中心になった事位と、ユナをからかう人が居なくなった。
いじめてきた人は、昨日までとは変わり静かになり怯えながら生活していた。
それは、小学生には酷な出来事だったからだ、殴る前に見た、マサキが鬼の如く顔に見えたから今度は自分が同じ目に遭うかと思ったからだ。
そして、1日1日立ってもマサキがやり返してこない、教室は笑顔で一杯に溢れてる。
いじめていた側の一人が意を決して、マサキの前に行き聞いた。
「ユナちゃんを、いじめていた事で仕返しされると思った。自分がやらないと自分がいじめられるからやってたのに、ユナちゃんごめんなさい」
マサキは、「俺は、ユナじゃないよ」チョプを頭に軽く入れた、周りに居た友達は笑顔で爆笑した。
「悪いと思うなら、ユナには直接謝んな」
そして、マサキはクラスに聞こえる位の声で
「誰かを傷つける位なら、笑顔でいよ」
「スマイル、スマイル」
ユナは机を向いて、クスクス笑った。
マサキは、それを見て「そこ笑わない」
ユナがまた笑った。
そして、ユナの前に現れ「ユナちゃんごめんなさい」「今まで酷いこと言ったりしてごめんなさい」
ユナは、その時拒む事もできたはずだか、マサキの笑顔に救われた。
ユナは許す事にしたのだった。
そして、まだ一人だけマサキに仕返しを考えている者がいた。
今宵の話し話しはこれまでにしましょう。

マサキの一撃により、このクラスでのスクールカーストの崩壊を意味する出来事でもあった。
マサキにして見れば、そんな事はどうでも良い事で有りたとえ、それがユナじゃなくても手は差し伸べただろう。
このクラスのリーダー格を失った事により、いじめてた側は、自分達が逆の立場になるのでは無いかと頭をよぎるのに時間はいらなかった。
マサキは、ユナの方に向かい自分の上着を羽織らせて「ユナ、今まで頑張った。ユナは笑顔が一番だから泣かないで」「うん」
その時だった、いじめを見て見ぬフリしていた先生が登場してきたのである。
先生は事の重大さに、きずいたときにはもう遅かった。
学校が終わり児童の下校時間帯が過ぎた頃だった父兄が学校に押し掛けてきた。
いじめの問題を隠してた学校がマサキの一撃により、洗いざらい発覚してきた。
その夜の事だ、マサキの家に電話が鳴った。
マサキが電話に出るなり聞き慣れた声がした。
声の主は、マサキの兄だった。
「お前、良い事したじゃん。あのちびっこが同級生助けるって、オヤジから電話があったぞ」
「アサにい、殴ってしまった。」
「マサキ殴るのは、良くないかも知れない、でも同級生助けたんだろう」
「うん」「まず、今週帰るから後でな、あまり話すとオヤジがうるさいから、切るぞ」ガチャン
マサキはアサにいの声が聞けて、はにかむ位嬉しかった。
その後、マサキの両親が学校から戻ってきた。
両親は、いつも通りマサキと接してきたのでマサキ的には内心ビックリした。
それから、暫くして玄関のインターホンが鳴った。
玄関をマサキが丁度開けた時だった、そこにはユナと両親が立っていた。
「こんばんは、マサキ君、今日ユナがお世話になりました。」「マサキ君お父さん、お母さん居る」
マサキは呼びに行き両親が現れた。
そして、少し何やら話して帰って行った。
ユナの両親は、いじめにあっていたのが我が子だった事ときずいてやれなかった事にショックを受けていた。日常何気なく聞き流し、何処か他人事に捉えていた事が起きたからだった。
でも、そこにマサキが居たことで助けられた事に感謝して帰って行ったのを後から聞いた。
マサキ的には、ユナが元気になったのが嬉しかったのだった。
今宵はこのあたりでおひらきといたしましょう。



ただ言える事は、マサキが転校して変わった事はユナがいじめられる事がなくなった事だ、ユナは親にも言えず、家では明るく自分を押し殺しながら親にもきずかれないように生きていたから、小学四年生には辛い出来事でしかない。
その出来事が一変したのがマサキが転校して一ヶ月後の事だった。
いじめる側も頃合を見計らい、始めるように仕向けてきたが、転校先のマサキを除いて牙を向き始める。
いつもマサキが居ない時に、ユナに近付いては一言「お前が居ると空気が悪いから何処かに行ったら」「一生笑うなって言ったよね」次から次に出る悪態の数々、その時々いじめの主犯格をの一人は花瓶の水を、もう一人はユナが嫌がるのを笑いながらユナのスカートを上げ様とした時、ユナの泣き声がマサキにだけは聞こえたのかも知れない、
教室のドアがドーンと開き、ユナは花瓶の水でびしょ濡れになってる状況、そんな中スカートを上げて喜ぼうとしてるいじめ連中を目にした、その際にいつも笑顔のユナが泣いてるのを目撃してしまった事、小さい体でも置かれてる立場が理解できた。
マサキが一言「お前らこんなのが楽しいの、人をいじめて楽しいのユナに何やってんの」
いじめる側「お前もこうなりない」「明日からお前もこうなるよ」
マサキは、その時主犯格が誰だか分かった。
他の連中に構わず主犯格の前に立ち、
マサキが一言「今日からこのクラスは誰もお前の言う事は聞かない、何故なら俺がお前を殴るから、ユナの心の痛みを知れ」
主犯格のお腹を力一杯殴った。完全にノックアウト状態になり、いじめてた側も目が点になって子供ながらに動揺していた。
何故なら、今は上京して居ない兄貴にボクシング、プロレス、総合格闘技を教えて貰ったと言えば言葉は良いが、練習台に使われてたお陰で腕っぷしだけは強かったのだった。
今日はこの当たりで、お開きとしましょう。