初の北アルプス縦走の余韻も冷めやらず、しばし腑抜け状態のねこにゃん夫妻。

ま、言ってみりゃ、燃え尽き症候群?

それほど今までになくキツく、楽しく、感動がギッシリ詰まった三日間だったのです。

さて、でもこれで登山人生完結‼︎  なわけないので、今度は少し軽めに行こうか、といったところです。

今回は久々の富士見登山です。

山は高川山。よく使う中央自動車道の初雁PA、下り線からだとやや左を見上げると見える標高975.7mの低山です。
位置的には大月市と都留市両方にまたがるおかげで「山梨百名山」「秀麗富嶽十二景」「都留市二十一秀峰」と、肩書きのデパート(てほどでもないか🤣)です。

さて、JR中央本線初狩駅近くの駐車場を予約して、7時半登山開始です。

普通列車しか停まらない駅って、人が少なくて好きです。それにしてものどかです。

しばらくは舗装道路を歩きます。道路には10月の清々しい木漏れ日が差し込みます。

早朝のひんやりとした空気が爽やかです。

途中、墓地の横を通るあたりからそこそこの登りになります。三つ峠山のクリーンセンターからの道を思い出します。
「登山道に入る前に無駄に体力を削られる〜」


舗装路の登りは、結構シンドいです。「太腿に乳酸が溜まるぅ」

十分ほど歩くと登山口に到着です。結構人気のある山なのにかかわらず、いかにもローカルな山といった雰囲気で、癒されます。登山口に何か見慣れない物があります。

カチッ‼︎ と押して入山します。楽しいからって何回も押して遊んじゃいけません。



まじ、熊出んの⁈ だからって歌唄いながら歩くの、ネタがもたないし(笑)

緑豊かな大月の低山ということもあり、登山道は基本的に樹林帯の中です。登山経験を重ねて行くと冒険的な岩陵帯やハードな鎖場に興味を持つようになる場合があって、それはそれで構わないのですが、岩場、鎖場がある難度の山にしか関心を示さなくなる人がいます。
たしかに体力的に厳しい岩山や高山はそれなりに、そこに辿り着いた者だけが観られる景観がある事が多く、それを観たときの感動は格別です。

しかし、二本足だけで登ることのできる低山にはマイナスイオンたっぷりの森林浴が出来る樹林帯、沢などもあり、夏の暑い日などはそれらのお陰で直射日光が木漏れ日となりこの上ない癒しを与えてくれます。

なのに、高山や岩山に夢中になると、樹林帯のある歩きやすい低山へは見向きもしなくなる人がいるのは悲しいことです。

道を突き詰めて行くことで普通は視野も広がる事が多いのですが、こと山に関しては対象が狭まってしまうのは勿体ない現象です。

そういった意味で、現在アルプス挑戦を続けている最中のねこにゃん夫妻ですが、合間に高尾山、日和田山などの低山も楽しむようにしています。

なんて言っているうちに幅が狭く、しかも谷側に道が傾斜しているところがあり、しかも雨上がりで足元はぬかるんでつるつるです。ロープのお陰で何とか通過しましたが、予定外のドキドキに苦笑いでした。

「おとととと、すべるすべる‼︎」 うっかりロープを掴み損ねてツルっと滑ったら何十メートルか滑落です。危険箇所の無い山など無い、ですね😸

男坂、女坂に分かれます。今日は燃えつき症候群の中のゆるゆる山歩きなので女坂です。

ほどなく山頂到着。およそ一時間半です。軽い運動にはちょうど良い感じです。それにしても素晴らしい眺望です。

立派な山頂標識ですが、標識の左下になんとバーコードが貼ってあり、何か詳しいデータが見られるような…


雲のショールをまとった富士。大月の市街地を足元に従えて、見事な威容です。

さて、まだ昼には程遠いので、次のむすび山に向かいました。地図上そう大して遠くはない感じだったので、まあ、全体的にまずまずの運動量だろう、なんて思いながらミニミニ縦走路を下り始めました。

高川山山頂とむすび山のあいだにある標識で、じき着くだろう感いっぱいでした。

この、むすび山までの道が曲者でした。距離的にも「そこのピークっぽいね」が何回も‼︎ いわゆる「偽ピーク」です。

そして結構な勾配のツルツルぬかるみの斜面。ロープが無ければ絶対滑落必死で、ロープがあっても緊張感ビシビシです。

おまけに「ウェーっ‼︎」とも「ガォーっ‼︎」ともつかぬ、銭湯でたまにオッさんかじいさんがクシャミや咳で叫んでいるような大声があちこちから聞こえてきます。声の主は大きな日本猿で、大きいのが何匹も、そして一匹は我々の後を追っていているようです。

今回はそんなキツい山ではないとのことでトレッキングポールは持ってきていません。そこで折れて落ちている木の枝を護身用に拾って、ちょっと素振りなんかしちゃったりして(笑)

やっぱり、使わなくてもトレッキングポールは忍者のようにザックの後ろにつけておこうと、この時に思いました。


むすび山。正しくはむすび山展望台で、「山」ではありません。もっと言えば、大月防空監視哨跡が正式で第二次大戦の時のものなのです。

むすび山展望台からの大月市街地。

これはむすび山への途中に見つけた峰山(585m)の印。山頂標識とは思えない不明物件。


戦時中はここから襲来する敵機を監視していたのでしょうか。


むすび山はカタクリの群生地として有名ですが、これはヒトリシズカ。

下山後は大月駅まで歩き、初雁まで一駅電車に乗ろうと思ったら、電車到着まで40分もあるじゃないですか‼︎
通勤圏のダイヤの感覚で考えて、まあ10分も待てばくるだろうと思った我々がバカでした。結局タクシーで初雁まで戻りましたが、渋滞で時間と料金がどんどん増えてしまいました。

初雁からは自家用車で道の駅小菅へ向かい、アルカリ泉で疲れを癒して帰りました。

さて、なんだかんだで思ったよりしんどかった一日でしたが、それでもやはり身近な低山をそれなりに楽しく味わった山行でした。


次回はもう一話、ゴールデンウィークに涙の撤退をした雲取山三峰ルートの「魂のリベンジ」です。

お楽しみに‼︎