今年から、補習校の高等部では何か新しいことを試みようと弁論大会を企画。

大会の趣意 貴重な高校生活を有意義なものとしていくため。
自分自身と自分を取りまく社会に目を向ける。
他の生徒の意見に耳を傾ける態度を養う。
クラス・学年間の親睦を深める。


弁論。主題は自由。持ち時間は一人3分程度。
審査基準は弁論の独創性、論理性、説得力。


参加者の生徒は4月からずーっと少しずつ。。。テーマを決めたり、推敲したり。。
私たち先生は
初めての試みなのでそれまでの準備が大変だった。
学校にはゲームの景品を先生方は持ち寄ったり。。。
このゲームの景品は家にある不要品を寄付することになったんだけど、
「こんな物、高校生は喜ばないのでは?」
「あ~これは喜ぶかも」などと言いながら。。。


ある先生は、パンフレット作成や審査員の方に出す点数表を計画。
またある先生は、途中の休み時間に行う漢字ゲームを考え、それを人数分用意。

四字熟語や諺、そして漢字の熟語など。
そして記念の盾の準備。(優勝者が決まってから盾屋さんに行ってお願いする)

弁論大会の参加賞のお菓子を出してもらえるようにワンワールドさんにお願い。
校長先生は賞状を作って。。。

先週、弁論大会の垂れ幕を作る為にある先生のお宅に集まって、
(1人の先生は住んでいるところが遠いし、普段仕事をしているので3人だけで集まったんだけど。)
私がクレヨンで下書きした文字をIちゃん先生、W子ちゃん先生がフエルトを切り抜いて。
お菓子を袋詰めしたり、そのお菓子の袋に金メダルのスティカーを貼って、参加賞の文字を印刷して3人で切って貼って。。。
なんだか久しぶりに文化祭のような気がしてアメリカおばさんは楽しかった。

そして授業参観日の土曜日。。。お父さんやお母さんの前で。。。。発表。
会場は教室ではなく別のところ少し大きな会議室で行いました。普段は先生方の会議室。

無事に、大成功で弁論大会を終えました!
ちなみに弁論大会のテーマだけここに記載しておこうかな。
ちょうどTOEFLの受験の為にお休みした子もいたけど。下記は参加者のテーマ。。。

我輩と動物
私がアメリカで学んだこと
石油の今後
肉を食べる
電子化していく社会
もったいない
幽霊は存在するのか
私の理想の都市
難民受け入れ
しゃべりたい
若者たちの未来のために
謙遜がもたらす制限
スポーツの違い
言葉に隠されている闇
SNSとどう向き合っていくか
動物を救うということ

どれも素晴らしくってビックリ!普段からしっかり自分の意見を言う子は何となく分かるんだけど、普段大人しい子がこんなことを考えているんだ。えー?すごいな。と。。。意外だなぁ。しっかり発表できるんだ。声も大きいし、すごいな。
生徒の別の顔をみた気がして驚いた。

途中のゲームは、景品が掛かっているのと、グループごとでの戦いですごく盛り上がった。
折しもこの日は放課後は漢字検定の日なので漢字検定の脳の準備体操も出たのでよかった。
ところで
いろいろなものを景品に出したんだけど、残ったもの余った物が結構あった。。。
AKBのポスター。。。
これは私が出したもの。というか日本で息子がお祭りの射的ゲームであてたんだけど。。息子は要らないというので出したんだけど、だれも欲しがらない。こっちにいる子はAKB知らないのかな。。。
それと妖怪ウォッチのスティカー。。。ポケモンの最新のフィギア。。。も何個か出したけど余った。
逆に私の出した物の中に、
日本の忍者のかぶり物とか豆絞りの手ぬぐいとかは人気。
他の先生が出した日本のお菓子やアメリカのおもちゃも人気があった。
最新のマニュキィアも人気があった。
(日本の高校の先生なら服装や髪型に厳しいけど、こっちは別にうるさくないのよ。)
デンタルフロスや歯磨きのチューブも選んだ子がいた。(実用品だもんね。)

ふと思ったこと。。。。
子どもにご褒美を与えるのは賛否両論ある。
物やお金を与えるのはよくないと。。。。
でも、
今回の弁論大会。
休憩時間のゲームで、景品がかかると夢中になって頑張るということをはっきり知った。
アメリカの学校では先生が数学の問題が出来たらキャンデーをくれるとか何かできたらキャンデー。小学校だけでなく、なんと高校の学校でも先生がくれるんです!

「世界一受けたい授業」では景品?何か食べさせてもらえるんでしたっけ?
「世界不思議発見」でも最後に海外からのお土産が当たるし。。。

ゲームの世界でも何か貰えるし。。。魔法石がもらえたり、ガチャが回せたり。。

何かご褒美が貰えると人間って結構頑張れるんですね。

登校拒否している子に、先生はただ「学校においで!」と呼びかけるのではだめなのかもしれない。
楽しい授業にしなくては。。。その為の工夫も大切。
学校を休んだら楽しいことを逃して損する!
だからいきたい!
って思わせなきゃいけないのではないかな。

「来年弁論大会やりたい?」って聞いたら、
あんなに最初「え~?やだ!やりたくない。」って言っていた子たちが
「やる!またやりたい!」だって。笑
ではまたね!