先日、特訓コースのための食材を買いに、スーパーワンワールドに出かけました。

スーパーワンワールド(日本食のスーパーマーケット)で、買い物を済ませて外に出たら、
なんと久しぶりにマスター・チェイと奥さんに会いました。

マスターチェイは、俳優のアーノルドシュワツネーガーにテコンドーを教えて、黒帯をあげた人です。顔はジャッキーチェンに似ている人で、個人的に映画を作ったりもしていました。

息子は中学校から、娘は小学校から、高校生のときまで、この先生にテコンドーを習っていました。
ここに来る子は、テコンドーを習って強くなりたい子、テコンドーを通して精神を強くしたい子、テコンドーを通して行儀作法を習いたい、集中力を習いたい子が通っていました。
小さい子は2歳?3歳から大きい人は大人までです。

私の場合は強くさせたいというよりも精神を強くしたいからでした。
それと父親とは話せない何かを、何でも話せる、信頼出来る年上の父親のような存在の人が別に必要だと思ったからです。

この先生の奥さんは韓国の体育の大学の教授で、数多くのオリンピックの選手に体操を教えています。時々アメリカに来て旦那さんの面倒をみたりしにきています。
先生たちは先生の娘さんを2歳の時に医療ミスで亡くしているので、
私の娘をみるたびに奥さんは涙ぐんで娘を抱きしめるのです。
「生きていたら、この子くらいになっていたんだわ。この子みたいにテコンドー強くなっていたに違いない。または私が教えて体操の選手になっていたかもしれない。」って。

息子も娘も高校になって勉強が忙しくなってきたこともあるけれど、
テコンドーのレッスンを2人ともまかされ、後輩指導する側になってしまい、
特に娘は上達が早く、大会ではいつも優勝するので
娘をテコンドーの道場の跡継ぎにしたいとまで言われてしまって。。。
でも奥さんの涙をみているといたたまれなくなって辞めてしまったのです。
勉強が忙しくなってしまって。と。
久しぶりにあってやはり聞かれたことは息子と娘のことでした。
奥さんには「娘さんどうしているの?会いたい。」と言われて辛かった。