アメリカの大学でAを簡単に取る方法 | アメリカおばさんのブログ

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アメリカの学校の先生と日本語学校の補習校の先生をしています。教育のこと、習慣の違いに驚いたこと日々感じたこと、起こったことなど独り言を書いてみたいと思っています。趣味は料理です。

毎週金曜日の晩に息子も娘も大学の寮に旦那は迎えに行く。
でも、私は毎週土曜日は日本語学校の補習校に行くので、あんまり息子や娘と話しをするわけではないのです。
今日、日曜日も娘は高校時代の友人が秋休みで帰ってくるので会おうということになってでかけてしまった。彼女と娘の秋休みの時期が違う。娘と息子の秋休みは来週の木曜日から。
でも娘はボランティアに出かけるそうだ。

さて、家に残っている息子。めずらしくオンラインゲームをせずに勉強している。
宿題を頑張っている。
どうやら
今学期から、ティーチャーアシスタントというのをやりはじめたらしい。
先生の代わりに◯付けをしたり、成績表を付けたり、プリントを配ったりするんだそうだ。
それをすると、
なんとAを確実に貰えるんだそうだ。
「何それ?そんなのありなの?」「うん。あり。そういう決まりになっているの。」
「えー?」
友達の家から帰って来た娘にも確認したんだけど、
「私も先生2人から頼まれたよ。『来学期はお願い!ティーチャーアシスタントになって』って言われた。」
「あんたもなの?」と息子に聞いた。「ううん。僕の場合は先生に頼んで自分からやらせてもらっているんだよ。」
「へ?何の科目?」「あのー、えーっとMCATのクラスだよ。」
あー。息子はあんまり話さないので今まで何にも分からなかったよ。
こんなこと、全く知らなかった。
それなら最初からどんどんやらせてもらえば良かったのになあと思う。
(スペイン語のクラスはレベルがアドバンスのクラスだったのでBだった。GPA下がるじゃない。後で聞いたら、スペイン語、取らなくてもよかったんだって。日本語のAPテストを受けていたんだから本当は取る必要なかった。余計な物を取ってBなんて!)

大学の成績や、GPAを上げるにはティーチャーアシスタントになればいいんだなんて!

娘が夕食時に帰って来た。
娘の大学の話。「ところで大学はどうなの?楽しい?」
娘は、「あのね、高校のときよりずーっとずーっと簡単だよ。高校のときは毎日毎日宿題に追われていたのに,寝る時間もない時もあったのに、徹夜もしたのに、大学生になって本当にこれで良いのかなと思うよ。私ね、毎日10時に寝てるんだよ。信じられないよ。高校のときのあの苦労はなんだったんだろう?」
それから延々と授業の話が・・・。
現在習っているのは骨粗鬆症の話。
骨粗鬆症を予防するには、カルシウムが良いのは分かるんだけど、毎日、ヨーグルトを食べるのが良いんだって。ヨーグルトを2つ(2カップ)食べなさいって。軽い運動も大切だそうだ。「ちゃんとヨーグルトたべなきゃだめだよ、ママ。腰痛いんだからさ」
これから、娘の習って来た医学の話しが聞けそうだ。

さて、いよいよ、
娘は息子と同じ大学教授の実験室に開いている時間に通うことになった。
なんと
このラボに入るには、テストがあるんだって。ペーパーテストの他に、ネズミを抱くテスト。
大きなネズミを抱く。暴れる、ネズミにかじられる。
(手袋をしているから大丈夫だそうだけど)そして別の箱に入れる。
「あたし、何度もかじられた!」
「え?かじられたの?大丈夫なの?ねずみって毒あるんじゃないの?」
「手袋しているから平気だよ。痛いけどね。」
「あのね、先生が言っていたよ」と息子。
なんと、息子は、娘よりもねずみを抱き上げるのが上手だと教授に褒められたそうだ。
そーっと抱き上げて箱に入れる。ネズミもおとなしくじっとしているそうだ。
「乱暴にしちゃだめだよ。コツがあるんだよ。」
娘の方が息子より行動は早いしなんでも素早いんだけど。こればかりは息子の方が優れているらしい。

そう言えばあの、野口英世博士もアメリカの大学で教授から、「君、毒蛇なんだけど、これらの蛇を触れるかな?」と聞かれ、「はい!」と、触ったこともないのに毒蛇を必死で頑張って掴んで実験のお手伝いをしたそうだ。

いろいろと大変だね。
そういえば、
アメリカでは出来ないといってあきらめない。
先生も生徒には 「I can'tできない」と言わずに「I canできます。」「I'll tryやってみます」と言いなさいと言います。
「出来ない、だめだ!」とあきらめずに「できます、やってみます!」が大切なんだね。