南米ペルーに住みたいですか? | アメリカおばさんのブログ

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アメリカの学校の先生と日本語学校の補習校の先生をしています。教育のこと、習慣の違いに驚いたこと日々感じたこと、起こったことなど独り言を書いてみたいと思っています。趣味は料理です。

ペルー地図
「世界ふしぎ発見」という番組。今もやっているのかな?
これを観ると、
「あーぁいいなあ。どこか知らないところに私も行ってみたいなあ。」と思う事がある。

私の働いているアメリカの学校の校長先生、小学部の高学年の校長先生がグラント(奨学金)がイーライリリーから出たので、この夏に、南米のペルーに行ってきたそうだ。そして彼の撮ってきた写真のスライドショーを見せてもらった。
ペルー。赤道近くでスペイン語圏。
校長先生は、ペルーの中でもおもに田舎に滞在したそうだ。
世界ふしぎ発見の番組で出でいたところ、テレビ局が映したところよりも、もーっと奥地。
途中まではバスだけど、ジグザグ道の細い道。そこをバスの運転手は猛スピードで走るんだそうだ。しかし急ブレーキ。バスとバスがすれ違うときは本当に怖いそうだ。道が狭いので失敗したら崖から転落してしまう。これを何回か繰り返した後、バスが通れないのでそれからは
断崖の崖を歩いて渡り、本当に古くて落ちたら真っ逆さまの吊り橋を渡り・・・。
そこは、ジャングル。あちこちに「タランチュラ」(毒蜘蛛)がうようよいて、「なまけもの」とか「さる」「毒蛇」「トカゲ」綺麗な「鳥」「蛙」「虫」
校長先生が泊まったのは、
ホテルというのは名前ばかり。電気もガスも無い。
そこのおトイレは、日本の棺桶のような細長い箱が置いてあり、日本の棺桶の亡くなった人の顔を見る事が出来る小さなガラス部分に洋式便器の便座が置いてあるだけ。その中、たまりにたまった宝物が詰まっている。(汚い話でごめん)。
シャワーは水。シャワーは木で出来た狭い囲いがシャワー室。そこからお湯ではなく水が出てくる。でもありがたいそうだ。シャワーの水は少し薄茶色。
お洗濯は川でするのだけど、川の水はチョコレートミルクの色なので。
ホテルの部屋には窓があるけど、ガラスが入っていない。ただカーテンが引いてあるだけ。窓は外からの獣が入って来ないように少し高いところに位置されている。ガラスが入っていない窓からヤブ蚊がぶんぶん。そのためベッドの周りに蚊帳が吊るされている。
夜中には不思議な獣の声が聞こえるんだって。一緒に参加した女の人の部屋にはコウモリが入ってきたそうだ。一歩外を出ると、道はジャングル。晴れる日は無く、ずーっと蒸し蒸ししていて、雨。だから道はぬかるんでいて靴にずぼっずぼっと泥が入る。トイレが怖いからと夜中に外でと考えているとタランチュラ(毒蜘蛛)と毒蛇がうようよ。


しかし、良いところは朝、キラキラ太陽が綺麗なんだそうだ。昼間は暑いだけでなく蒸し蒸しだけど朝晩は涼しいそうだ。食事はお芋みたいなバナナとかご飯そしてお芋。
ボランティアの人たちが学校を作って、(窓無しだけどここには格子がはめてあるため獣は襲って来ない)今回校長先生達は学校のペンキを塗るお手伝いをしたそうだ。

でも最後に行ったマチュピチュではギニアピッグ(モルモットの大きいもので私たちは学校でペットとして飼っている。それが食料)それの丸焼き。作ったおばちゃんが「ごちそうだよ!残さず食べてね。」という。
ここでは、ごく普通のホテルに泊まったそうだ。
でもなんだか蚊帳の生活が長かったので少し蚊帳が無いと変な感じがしたそうだ。

ペルー。大自然で良いところだけど、スライドショーだけで充分かな。私は・・・。
未開発国に行き大自然の中で住みたいという気持ち、いってみたい気持ちはすっかり失せ、つくづく、あー!日本やアメリカ、文明国に住んでいるので幸せなんだなぁ。と思った。

人間って無い物ねだり。のんびりしたい。勉強なんかあんまりしなくていい生活したい!
そう思っていた。普段あれこれ仕事をしていると、「疲れた!」とか「もう嫌!」なんてつい我がままや愚痴が出ちゃうけど、こうやって戦争の無い国で、毎日平凡で暮らす事のありがたさ。なにげない幸せ。
景気は悪い、給料少ないなどと言っているけど、飽食の国、豊かな国に住んでいるんだなぁ。
食べるため、生きるため、獲物を毎日、捜して捕らなきゃ行けない生活をしている国や戦争をしている国もあることを知ってもらいたい。
これから校長先生はアメリカの子供たちにこのスライドを見せるそうだ。(私たち先生は先に見せてもらった)
日本の子供にも是非見せたい。