アメリカの息子の大学でお菓子作り対決があったんだって。 | アメリカおばさんのブログ

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アメリカの学校の先生と日本語学校の補習校の先生をしています。教育のこと、習慣の違いに驚いたこと日々感じたこと、起こったことなど独り言を書いてみたいと思っています。趣味は料理です。

以前書いたけど、息子って滅多に電話してこない。カバンが盗難にあったときだけだった。だけど珍しく電話がかかって来たので「どうした?又カバン無くしたの?」「違う。」「じゃあ何?」
「あのね。僕が大学のコンビニにお水を買いに行こうとしたら、そこがいつもと違って、特設会場になっていて、何かこれから催し物があるみたいだったのでなにかなあって見てみようと思っていたんだけど。どうやら料理の対決大会だったの。それで実は僕さ、出てみようと思って参加したんだ。」「嘘でしょ?だってあんた料理なんかできないんじゃ。」息子って日本語も英語ももたもた話すので要領が得られない。でも忍耐で息子が何を言っているか聞いてみると、

どうやら、料理の専門家が来ていたらしい。
そしてデザートの料理対決をしなさい。条件はチョコレートソースを使うこと。そして、テーブルの上に並んだものを使うこと。条件は10分間で終了させること。対決方法は4人対4人で協力してお菓子を作る。
初めて出会ったたまたまそこにいた知らないアメリカ人の学生3人とチームを組んで戦ったんだって。
息子が他の3人にすべて指示をしたらしい。「クリームに砂糖をこのぐらい入れてホイップして!」「それから君は苺にチョコレートのソースを僕が作るから掛けて!」「うーん。ただのホイップクリームじゃ味気ないなあ。レモン汁をすこしいれてみよう。」「パイ生地にホイップしたクリームを塗って大きないちごに条件のチョコレートソースを付けて」「これだけじゃあだめだ、飾りにプリッツを2本刺してっと」
出来上がったデザート。
「審査員が『こんなにおいしいデザートは初めて。クリームにレモンが少し入っているんですね。さっぱりしています!』『見た目といい味といい最高だ!』って言うの。
ぼくね、そのときさ、なんだか漫画の主人公になった気分だったよ。美味しんぼとか料理の鉄人とかさ、あんな感じの主人公になった気分だった。チームになった他の3人も「すごいや!天才じゃないの!」って言うしさ。最高の気分だったよ。」

大学の中にあるチューダールームというちょっと贅沢なレストランがある。でも値段は普通のレストランに比べれば安い。「ここでときどき食事をしているのが役に立った。いつもケーキのデザインとか見ているから。」

それで優勝賞品は15ドル分のサブウエイというサンドイッチ屋さんのギフト券をみんなそれぞれもらったんだって。

信じられない。息子は、料理なんか出来ないと思っていた。「これからは男女関係なく料理は必要だ」とときどき教えたことはあったけど、お菓子作りなんかしたことは無い。

しかし、料理のうんちくだけは述べるので、「もし彼女が出来たり、奥さんには作ってもらった料理に絶対にうんちくを述べるな!批評なんかするんじゃないよ。嫌われるよ。うんちくを述べたり批評するんだったらあなたが作りなさいね。」と言っていた私。

しかし、へーっ!!!
意外な息子の一面を知った。
アメリカの大学っていろんなイベントをするんですね。
女性と話が出来ない息子なのに、急遽作ったメンバー4人の中には女の子も1人いたらしい。
どうやら無我夢中で指示したらしい。