人類の歴史を踏まえた上で今までのまとめといきたいところですが。普通に理論的にダラダラと書いたのでは、話としてつまらないと思いますので、ここは一つ神話風に語ってみたいと思います。

〜「はじまりの神様と知能を持った猿達」〜

昔々あるところに、はじまりの神様という神様がいました。
はじまりの神様は全ての物事の、はじまりを決めている神様でした。
ある日のことです。
はじまりの神様はいつものように天界から地上を見ていると、猿達が騒いでいるのに気づきました。
猿達は木の上で、残り少ない木の実をめぐって争っていたようです。
どうやら今年は長雨のせいで木の実があまり実らなかったようです。
猿達は大人も子供も、取っ組み合ってキッキキッキと騒いでいます。
その様子を見ていたはじまりの神様は、猿達をふびんに思ったのか、天界から猿達のもとへ降りてゆきました。
はじまりの神様は言います。
「猿よ、猿よ、猿達よ。もっと食べ物が欲しいか?」
猿は答えます。
「ウッキキー」
「いいだろう。おまて達には木の上だけでなく、地上のあらゆる食べ物を食べることを認めてやろう。」
猿達はキョトンとした顔ではじまりの神様を見ていました。
はじまりの神様は続けます。
「さあ猿達よ、お前達は今日より地上に降りて、二本足で歩くのだ。そしてお前達が今よりさらに賢くなったら、また私を呼ぶがいい。そのときはもっと多くのものをお前達に授けてやろう。さあ猿達よ、地上の美味しい食べ物を好きなだけ食べるがよい。」
猿達は「ウッキキ!ウッキキ!」と大喜びして地上へと降りてゆきました。

それから随分と年月が流れました。
猿達はもうすっかり二本足で歩くことにも慣れ、背も高くなりがっしりとした体つきになりました。
そしてある日のことです。
一匹の猿が、木の枝を振り回したり、両腕で回したりして遊んでいると。
驚いたことに、ボッと火がついたのでした。
火をつけた二本足の猿は「ウホ、ウホ、ウホ!」と声を荒げると何度も飛び跳ねました。
それを見ていた周りの二本足の猿達も「ウホ、ウホ、ウホ!」と駆け寄ると、炎の周りを取り囲み、何度も飛び跳ねたり吠えたりしました。
するとどうでしょう。天からまたしても、はじまりの神様が降りて来ました。
はじまりの神様は言います。
「猿よ、猿よ、猿達よ。知能を持った猿達よ。お前達はついに火を起こしたようだな。約束通りお前達にはさらに多くのものを授けてやろう。
一つ目は〈与えること〉・・・多くのものを他の猿のために与えなさい。
二つ目は〈奪わないこと〉・・・他の猿達から奪わないとことを守りなさい。
三つ目は〈作ること〉・・・他の猿のために新しく作りなさい。
この三つのことを守りなさい。そうすればお前達は、いずれ至上の楽園へとたどり着くであろう。そこはお前達が欲しいものは全てそろっている永遠の楽園である。至上の楽園へゆきたければ、三つのすべきことを守りなさい。そして、他の動物達が決してたどり着くことのできない至上の楽園へと、お前達は行くのです。さあ歩きなさい知能を持った猿達よ、お前達の楽園へ向かって歩きなさい。」

それからまたいく年月もたちました。
知恵を持った猿たちは、服を着て家を建て農園を作るようになりました。
そして彼らは自分達のことを、人間と呼ぶようになりました。
人間達ははじまりの神様の言い付けを守り、新しく神様を頂くこととしました。

一つ目の神様は「与えること」人々に分け与える神様。その神様は「愛」尊び、「愛」を分け与えなさいと言いました。そしてその神様の教えは宗教となり、愛の神様として世界中に広まってゆきました。

二つ目の神様は「奪わないこと」人々から奪わない神様。その神様は欲望を捨て奪わないことで人は救われると説き、「道徳」の大切さを教えました。そしてしの神様の教えは宗教となり、道徳の神様として世界中に広まってゆきました。

三つ目の神様は「作ること」人々のために作る神様。その神様は物質から何でも作ることができました。人々の知らないことを何でも解き明かし、違う物質同士を組み合わせ、人々に感謝されるような道具を沢山作って見せました。人々はその神様のことを「科学」と呼び。科学は物質の神様として世界中に広まっってゆきました。

それからまたいく年月も時が流れました。
人々はそれぞれの神様を大切に思い、心のよりどころとして暮らしていました。もちろん時には神様の言い付けを守らず、争ったり、騙したりもしましたが。長い時の流れの中では平穏な人生を送っていました。
ところが、ある日のことです。
三つの神様の時代に終わりを告げるような大変なことが起こってしまったのです。


さて、長くなりそうなので続きは次回にしたいと思います。

 

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