前回の続きです。


 

学者は言いました。

「ではこれから、商品をいかにして売って儲けるかについて説明したいと思います。まずは事業とはいかなるものかお分かりですかな?・・・うむ、分からない。そうでしょう、そうでしょう、だから商品が売れなくて困ってる。いいでしょう、教えて差し上げましょう。事業とは、いいですか?・・・事業とは、ホッープ、ステッープ、ジャーーーンプ、のことですぞ。お分かりかな?基本中の基本ですから、あまり詳しい説明は必要ないかと思いますが。ホッープ、ステッープ、ジャーーーンプ、ですぞ・・・ん!なんですか。皆さんざわざわとざわついていますがどうかしましたか・・・なに、分からない。もっと詳しく説明しろ。ですと・・・まったく、せっかちな人達ですな。今から説明しようとするといころだというのに。まあ、いいでしょう・・・では、いいですかな。まず、最初はホッープですな。ホッープで大切なのはホッープまでにいかにして最高速に達しているかですな。ようはゆっくりもたもた走っていたのでは、ホッープで小さくしか飛べない、すると後のステッープも小さなジャンプになって距離を稼げない、とにかく早く最高速に達することが大切ですぞ。次はステッープですな。こちらはホッープとジャーーーンプのつなぎではありますが、手を抜いてはいけませんぞ。ここで手を抜いてしまってはホッープの力が失われジャーーーンプが上手く飛べなくなってしまいますぞ。ステッープはつなぎであっても、決して力を抜かないことが肝要ですな。最後にジャーーーンプですぞ、これは言葉の通りジャーーーンプと大きく跳ね上がり出来るだけ距離を稼ぎ、世界新記録を目指しますぞ。どうですか、お分かり頂けましたかな。これであなたの会社も急成長間違いなしですな。あっははは・・・ん!なんですか。皆さんざわついているようですが?・・・なに、こんなので分かるかボケ!ですと・・・なんですか今の暴言は。誰ですか言ったのは!まったく・・・え、なんですって。三段跳びの話なんかしてんじゃねーよ、おばかさん!ですと・・・なんなんですか、優しく言っても暴言は暴言ですぞ!まったく、これだから素人は・・・いいですか、これは三段跳びの話ではありませんぞ、比喩ですよ比喩、事業とはいかなるものかという比喩ですぞ。なんですか、比喩という言葉を知らないのですか、まったく困ったものだ・・・分かりましたよ、あなた達にも分かるようにもっと優しく説明いたしましょう・・・では、まず最初に事業を立ち上げ商品を販売し始めるわけですが。事業を立ち上げたばかりの時というのは、資本不足から生産力がまだ低い状態にありますぞ。事業を立ち上げるということは、そこに需要があるから立ち上げるわけですが、ようは需要に対して生産力不足のため供給が追いついていない状態にあるということですぞ。この状態の時は、作れば作っただけどんどん商品は売れますぞ。これから先いくらでも売れるのではないかというほど売れますぞ。でもそれは、需要に供給が追いついてしまえばそれで終わりというわけですな。需要には上限がありますから、そこから先はどんなに頑張ってもほとんど売上は増えてはいきませんぞ。さてここまでが、スタートからホッープのパートになるわけですな。ここで重要なのはスピードに乗るということですぞ。あなた方は一人で事業をやっているわけではないですよ。当然ライバル会社がいる。ライバル会社もまた、どんどん作れ、どんどん売れで、売りまくっているわけです。とすると、今あなたがやらなければならないことは、出来るだけ多く市場を確保することになるわけです。のんびり走っていてライバル会社に市場の多くを押さえられてしまったのでは、もう挽回はほとんど不可能ですよ。というのも、消費者というのは一度買った商品が気に入ってしまえば、その満足感から次も同じメーカーの商品が欲しいと思うようになり、あなたの会社の商品には目もくれないからです。ですから、とにかくスタートダッシュが大事ということです。事業を立ち上げた時は、まず供給が需要に追いつくまでは、市場を独占するつもりでどんどん成長拡大を続けることですぞ。では次に、ステッープですな。この時には市場の勢力図はほぼ決まってしまい。需要も上限に達してしまい作っても売れなくなってしまいますぞ。基本的には現状維持が関の山といった具合になってくるわけです。ここで更に売上を増やそうと思うと、ライバル会社の顧客を奪うしかないとなるのですが、ライバル会社もあなたと同じような商品を同じようなビジネスモデルで販売していますからな、なかなか奪うことが出来ないとなるわけです。そこでライバル会社の顧客を大きく奪い、市場を独占しようとなると、3番目のジャーーーンプが重要となるわけですな。ジャーーーンプとは何かというと、イノベーションと呼ばれるもので、これは今までになかった全く新しい商品や、ビジネスモデルのことを指しますぞ。今までになかった商品やビジネスモデルですから、一から市場を開拓することとなります。ようは最初のスタートからホッープまでのパートを最初からやり直すということですな。もちろんここでも、もたもたしているとライバル会社が追いついて来ますから、全速力で市場を独占しにかからなければいけませんぞ。まあ後は今までの繰り返しとなりますかな・・・どうでうすかな、これが事業の一連の流れになるというわけですな。お分かり頂けましたかな。ここで、注目したくなるのはジャーーーンプのパートですが。ジャーーーンプは残念ながらそう簡単には起こすことが出来ませんでな。今までに産業革命や、自動車や家電の大量生産、IT革命など起きましたが、どれも科学の技術革新がベースとなっていましてな、科学技術が高いレベルまで成熟しないとなかなか起きないというわけです。そこで今注目しておきたいのはステッープのパートになります。というのも私達の今の産業は、ジャーーーンプが起きた後の高度成長期が随分前に終わり、ステッープのパートを進行中というわけなので。ここではステッープのパートの、乗り越え方について詳しく説明していこうかと思うわけですな。」


 

つづく。


 

では、続きは次回としたいと思います。


 

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