今のままでは日本でイノベーションが起きづ、日本市場は海外企業に奪われ、衰退の一途をたどることとなってしまいます。
そこで何をすればいいのかということになりますが。その具体案を説明する前にイノベーションについてもう少し詳しく知ってもらうために、さらに踏み込んだ説明をしておきたいと思います。

エジソンの名言に「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」といったものがあります。
何か新しいものを作るときは、アイデアは必要だが、それを成功させるためには絶え間ない努力が必要だと言ったものです。
ここで努力が必要とされるのは、アイデアがあったからといって、物事を構成するそれぞれの要因が全体として上手く機能するようにするためには、細かい調節や更なるアイデアが必要とされるためです。
これはイノベーションについても同じことがいえます。イノベーションは今までになかった技術やビジネスモデルを創造することですから、誰も成功したことの無いアイデアを実現させようとすることです。ですのでいきなり成功するはずもなく、常に失敗する可能性はあります。
世界に成功の手本はなく、手探りで全く新しいビジネスモデルを作り上げなければならないわけです。こんなものをいきなり成功させる事が出来る者などいないのです。エジソンのような天才でもアイデアを成功に導くためには絶え間ない努力が必要だと言っているわけですから。イノベーションを目指す以上は、失敗するということは前提にして行わなければならないのです。
そして、失敗したからといって諦めていたのでは、私たちの文明は今も石器時代のままだったでしょう。
失敗すればしたでそれを経験として、次は同じ失敗をしないよう絶え間ない努力をし続ければいいだけなのです。

またイノベーションは努力さえすれば誰にでも実現可能というわけでもないのです。
簡単にいうと、イノベーションが努力だけで誰にでも実現可能だとするならば、世界中の企業で従業員たちは、なにがしらの絶え間ない努力をしているのであって、とすればイノベーションは世界中で日常的に起きていなければおかしいとなります。
もちろんそんな事はありませんので、イノベーションを起こすには今までとは全く違うアイデアが必要であり、それが出来るのはごく一部の人物だけとなります。
少し分かりやすく言いますと。
例えば、ある学者が陸上競技の100m走で、100mを9秒台で走れる選手のフォームや肉体を研究した結果こう言いました。
「私はついに発見した。人間が100mを9秒台で走れる原理を見つけたのだ。私の言う通りに、努力すれば必ず100mを9秒台で走れるようになる。」
すると、それを聞いたある人はこう言いました。
「そうですかではまずあなたが、努力して9秒台で走ってみて下さい。」
学者は苦笑いをすると、こう言いました。
「私が努力したからといって9秒台で走れるわけがないじゃないか。9秒台で走れるのは、もともと9秒台で走れる素質を持った一部の人たちが、努力した時だけだよ。」
エジソンが、1%のひらめきと99%の努力で全く新しい発明ができると言ったからといって、努力さえすれば誰にでも世界的な発明が出来るわけではないのです。
ビジネスモデルも同じで、全く新しいビジネスモデルを作るというのは、その方法が分かったからといって誰にでも出来る様な簡単な事ではないのです。
それが出来るのは、社会の中にほんの一握りしかいない一部の人材のみなのです。

私たちがイノベーションを起こすためには、1%のひらめきと99%の努力が必要なわけですが、ただなんでもいいから、ひらめいて、努力すればいいわけではないのです。
イノベーションにはそれを行うための動機や方向性が必要となるのですが、これを説明するには長くなってしまうため、こちらはまた次回にしたいと思います。
 

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