前回の続き、③対応になります。
 
イジメを発見しても何も対応をしないというのでは、イジメを防ぐことは出来ません。
ではどのように防ぐのかというと、②発見でも書きましたが、まずは学校や教師への報告を義務付けるのです。
ただ教師がホームルームで「今日からイジメを発見した場合には学校や先生に報告する事が義務となりました。」と言って黒板に書いたからといって、子供たちがその通りに報告してくれるとはかぎりません?
多分、殆どの子供たちはしないでしょう。
なぜかと言って、そんな事は今までに一度もやったことが無いことですから、どうすればいいのか分からずしないのです。
例えば、自然災害の津波を思い起こして下さい。子供たちに「津波警報が出た場合は、このルートで、この高台へ避難して下さい。」と言って、ルートと高台の位置を黒板に書いたからといって、子供たちが安全に避難が出来るのでしょうか?
答えは、「出来ない。」です。
なぜなら、子供たちは実際に避難場所に行ったことはありませんし、避難ルートを歩いたこともありません。初めて経験することですし、津波警報が鳴ってパニックになった状態で安全に避難など出来るわけがないのです。
では、このような場合の対処法は、どうすればいいのでしょうか?
もちろん、皆さんご存知のように、避難訓練をするとなります。
イジメの対応も同じなのです。
初めて見かけたイジメ、やったこともない先生への報告。何の訓練もせずに、いきなりそんなことをしなさいと言われても、出来るはずがないのです。
 
イジメというものは、自然災害とよく似ています。自然災害は人間が事前に防ごうとしても、今の人類の科学力では防ぐ事ができません。必ず起きます。
イジメも本能的要因により引き起こされるため、人間に本能がある以上防ぐ事は出来ず。必ず起きます。
でも人類は自然災害が起きても自分たちの身を守る術を知っています。
避難する事です。
そして、安全に避難するためには避難訓練が必要となります。
とすれば、イジメの対応も同じ事なのです。
子供たちをイジメから安全に避難させようと思えば、イジメの避難訓練をすればいいのです。
 
ではどのような訓練をするのかというと、至って簡単ののですが。演劇を交えた訓練をすればいいのです。
イジメ役数人と、イジメられっ子一人、傍観者数人に分かれて簡単な寸劇をやらせて、傍観者役とイジメられっ子役に、一人づつ職員室にいる先生にイジメの発生を報告させに行かせるのです。そして報告を受けた教師は子供たちのいる教室に行き、暴力や争いをやめさせ事情を聞き何が悪いか良いかのジャッジを下すのです。この一連の対応を寸劇を通して実際にやらせて、イジメが起きた時に自分がどう対応すればいいのかを体感させて、教えるのです。
そしてこの訓練を、子供たちが完璧に出来るまで何度でも反復練習させるのです。
1、2度やった程度では、実際にイジメが起きパニック状態になった時に確実に報告出来るとは限らないからです。実際の自然災害も同じですが、冷静に確実に避難できなければ命を落とす場合もありますので、完璧に出来なければ出来るまで何度でも練習をさせるのです。自然災害でなくても、人はイジメで命を落とすこともありますし、登校拒否になり人生を大きく狂わしてしまう場合もあるのですから、妥協などしてはいけないのです。完璧にできるようになるまで、何度でも繰り返し訓練しなければいけないのです。
 
では、生徒からイジメの報告があった場合の学校の対応についてですが、まずイジメ報告内容と教師の対応についての情報を、学校のデータベースに記録として残します。ただこれだけだと、教師の都合により内容に偽りがあったり、報告自体がされないケースが出てくるかもしれませんので。保護者にも学校のデーターベースにアクセスする権限を与え、イジメの報告をした子供の情報と照らし合わせ間違いがないかのチェックをしてもらうようにします。そしてこのデータベースには教師、学校、保護者、教育委員会、地方自治体、国、などの学校の当事者や管理者が自由に閲覧出来るようにします。
ようは、よく見えない内部で勝手にイジメの内容を判断し、勝手に解決した事にされるのを防ぐために、情報を公開して共有出来るようにするのです。
 
イジメ対策で重要なのは避難訓練になります。いくら崇高な理念を掲げてもそれが実際に出来なければ、誰も救えません。
イジメ対策の①予防措置や②発見はやっている学校も多いかと思いますが。③のイジメ避難訓練は、ほとんどやっていないか、やっていても不十分だと思います。
子供たちは、イジメが何かも知りませし、イジメが起きた時にどう対処すればいいのかなど何も知らないのです。そんな相手に言葉で説明しました。黒板に書きました程度のことで、確実な対処など出来るはずがないのです。学校の算数の授業で言葉で説明して黒板に書いたのに九九が出来ないからといって、そのまま放置して学校を卒業させたら、後で子供たちが困るのです。九九が出来ないのなら出来ないで、授業を延長するなり、出来ない子供には居残り補習をさせるなりして覚えさせなければいけないのです。イジメ避難訓練も同じです。上手く出来ないからといって放置してしまったのでは、イジメを発見出来ずに、不登校や自殺する子供たちを出してしまう事になるのです。くどいようですが、何度でも何度でも必ず出来るようになるまで、訓練をさせなければいけないのです。
あと、情報管理は重要になってきます。
人間は肉体的にも精神的にも弱い動物です。何か問題が起き自分に非があると思ってしまうと、ついごまかしたり隠したりしようとします。学校の教職員とて人間なのですから、そういった事はあっても不思議ではないのです。もちろんだからといってイジメを隠蔽されてしまっていいというわけでもありませんので。弱い人間をカバーし助けるためにも、情報は公開して隠し事が出来ないようにしておく必要があるのです。これはただ単に子供たちのためだけでなく、学校で働く教職員のためでもあるといえるのです。
 
以上でイジメとはと、その対策についての記事は終わります。
 

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