『Gatoh-Move Japan Tour・136』
2014年11月8日(土)
大塚プロレスバンク
観衆43人
◆オープニング
さくらがタイ遠征のため不在の興行。前説は里歩がつとめるが「さくらさんがいないのでみんな伸び伸びしている」とコメントする。その言葉通り、里歩が前説中も、控室のほうからアントンや帯広のおしゃべりが聞こえてくる自由な雰囲気で進行。
里歩が「歌が一人だと不安」と言ったところで、「ことり」が助っ人に入り、2人で『さくらえびちゅ』を歌う。
入場式の挨拶は帯広。「さくらさんがいないということは、ひとつ問題がありまして、帯広が野放しになっているということです。放牧されている帯広をしつけてくれる人が必要なのですが、今日はペールワンさんにしつけていただきます」と挨拶して大会開始。
◆第1試合 シングルマッチ 10分一本勝負
△円華(時間切れ引き分け)梶トマト△
我闘雲舞では大塚大会に参戦する機会が多く、大塚のアイドルと紹介されるトマト。入場の時からトマトダンスで声援をあびる。
ゴングが鳴ると、さっそくトマトは「大塚のアイドルが帰ってきたぞー」と叫ぶ。一方の円華は、コーナーに置かれたトマトのコスチュームを何度も蹴飛ばし、ブーイングをあびる。憤るトマト。
コルバタで円華を投げ飛ばしたトマトは、「このイケメンがーっ」と言いながら円華の顔面をかきむしる。さらにコーナーに円華を固定して「トマト、トマト、トマト…」と連呼しながらトマトパンチをあびせる。
しかしトマトがトップロープにのぼってところ、円華がロープを揺らし、体勢を崩したトマトは股間を強打。「俺のプチトマトが…」とうめくトマト。近くで観戦していたアントンが「面白いことを言ってる」と食いつく。
さらに円華は、トマトの股間を蹴ろうと威嚇。レフリーの聖菜が止めようとすると、円華は「なんでダメなんだ。言ってみろ」と聖菜をセクハラ発言で苛める。
円華がコブラツイストで絞め上げると、トマトは自らトマトコールを発し、必死にエスケープ。サウスポーのラリアットで反撃したトマトは、軽快な攻撃からグランドのストレッチ攻撃で攻勢に。
しかしトマトがロープに飛び乗って振り向きざまの攻撃を狙ったところ、円華がヒザを出し、トマトは再び股間を痛打。円華はストマックブロックからダブルニーを落としていくが、トマトがカウント2で返す。
延髄ニーからランヒェイを狙った円華だが、これはこらえたトマトが、ロープに飛び乗ってのスイングDDT。トマトがレッドアイを狙うと、円華がスクールボーイに切り返しカウント2。
残り時間1分。エルボー合戦から、トマトがオースイ・スープレックスに入るもカウント2。残り30秒。円華がカウンターのハイキックからランヒェイに入ったところでタイムアップのゴングが鳴った。
時間切れ引き分けとなると、円華は意外にもトマトに握手を求める。そして自ら一緒にトマトダンスを踊ろうと提案。和解のトマトダンスを2人で踊るが、一番いいところで円華が裏切りの蹴りをくらわせ、退場。悔しがるトマトだった。
◆第2試合 タッグマッチ 15分一本勝負
○アントーニオ本多&関根龍一(13分23秒、足4の字固め)中森華子&山田太郎×
ヤマダハナコの2人は久々のタッグ。入場から山田のテンションが高い。一方のアントンと関根は初タッグ結成らしい。客席の中を通ってリングに登場する。
試合が始まるところでアントンは「関根、先に行け。トイレに行ってくる」とトイレにイン。山田vs関根の先発でスタートする。
お互いに意識しあってる様子の山田と関根。そういえば風貌もそれとなく似ている。互いのことを「じゃがいも」と罵り合いながら試合をする。
山田が強烈な頭突きをみまうと、関根はキックで打ち返し、両者、アントンと華子にタッチ。
トイレにいってスッキリのアントンが「あっ」と華子の気をそらそうとするが、華子には通じず、華子はかまわずローキックを放つ。さらにロープにアントンをはりつけにしてキック連射。なぜか「俺のプチトマトがー」とわめくアントン。
ここからヤマダハナコの息の合った連係に、アントンのローンバトルが続く。コーナーから声援を飛ばす関根に「おまえ、助けろ」と指示をするアントン。しかし、レフリーの聖菜が厳格にさばいて関根を中に入れさせない。「レフリーに止められて助けにいけないんだよ。俺には何もできない。応援しかできねえ」と情けない声をあげる関根。
長い時間つかまっていたアントンだったが、山田のスリーパーを河津落としで切り返し、ようやく関根にタッチ成功。飛び込んだ関根が山田を攻めたてる。
山田がランニング・ネックブリーカーで攻守逆転して華子にタッチし、華子vs関根に。華子はキックを乱れ打ち、コーナーからミサイルキックを放つ。
関根もブレンバスターで華子を投げると、互いにキックを得意とする華子と関根による激しいキック合戦となる。
10分経過。両者とも相手のキックでダメージを負い、アントンと山田に同時にタッチ。アントンが山田にテーズプレスからナックル連打、さらにフィストドロップをノリノリで落としていく。
ここでアントンは「大塚のお客さん、お待たせしました」と客席に叫んだあと、壁の神取忍の写真に向かって「神取さんも、お待たせしました」と叫び、「神取忍直伝、バイオニックエルボー」と絶叫。しかし、山田にコンプリートショットに切り返される。山田はセカンドロープにとびのってのムーンサルトプレスをきめるがカウント2。
残り時間3分。ヤマダハナコは2人掛かりでアントンをブレンバスター。山田がトップロープからダブルニーで飛ぶが、アントンにかわされ自爆、ヒザを強打してしまう。
関根が華子にカミカゼをみまい分断すると、アントンがバイオニックエルボーを山田のヒザにくらわす。
ヒザを押さえて痛がる山田に、アントンは「Wooooo!」とシャウトしてから足4の字固め。悲鳴をあげて山田がギブアップし、アントン&関根が勝利をおさめた。
◆第3試合 タッグマッチ 15分一本勝負
○里歩&「ことり」(9分42秒、エビ固め)小仲=ペールワン&帯広さやか×
※そうまとう
ペールワンとのタッグ仕様のコスチュームで入場の帯広。一方、新三冠王者の里歩は3本のベルトを持って入場し、あらためて歓声がおきる。
まずは、里歩と「ことり」がガトムートレインなど素早い動きでペースを握る。一方のペールワンと帯広は、奇声を発しながらの地獄突きを乱れ打ち、反撃。しかし、やはり「キェーーッ」という奇声だけでコミュニケーションをとるのは難しいようで、イマイチ息が合っていない様子。
「ことり」がペールワンにトップロープからのフライング・ボディアタックを鮮やかにきめる。続いてバードリッジ、一本背負いといった投げ技を狙うも、ペールワンが「キェーーッ」と絶叫してこれらをこらえる。
ペールワンが座禅クラッチをきめるが、「ことり」がカウント2でクリア。帯広がトップロープからダブルチョップを放つと、またもペールワンと2人で「ことり」に地獄突きを乱打する。
「ことり」は変形ジャックナイフ固めで帯広からあわやのカウントを奪ってから里歩にタッチ。里歩は帯広をコーナーにふってニーアタック。続いてフットスタンプを落とすが、これは帯広がかわし、里歩と「ことり」をまとめて正面とびドロップキックで吹っ飛ばす。さらに里歩にハーフハッチをきめるも、カウント2で里歩が返す。
帯広のチョップをニーアタックで打ち返した里歩は、「ことり」と中学生クラッチへ。ペールワンのカットが間に合い、カウント2。
帯広が帯広マジックに入ったが、里歩がすかさず立ち上がり、その場跳びのそうまとうをみまう。
続けて里歩は、狙いすまして助走つきのそうまとうを帯広にジャストミートさせ、カウント3。三冠王者としての初戦を見事な勝利で飾った。
◆エンディング
座談会の司会は石田亜矢子。引き分けに終わった円華とトマトが、互いに次は勝つと挑発すると、来週の大塚大会でもトマト参戦が発表される。対戦カードがトマトvsくいしんぼう仮面と発表され、どよめきがおこった。
華子と関根は、互いにムキになって言い合う。両者とも再戦をアピールするも、その場でカードを決められる人がいないため、とりあえずビデオカメラに向かって、さくらに対戦をアピールするにとどまった。
「ことり」は来週の大塚大会の翌日にタイに向けて出発すると発表。大塚大会が壮行試合となる。
里歩は、アイドル活動をする際は「ガトームーブ」というカタカナ表記の名義にすると発表した。
最後に翌日が43歳の誕生日となる石田亜矢子にサプライズのケーキが贈呈され、里歩、帯広、「ことり」で『ファイト!』を熱唱。
帯広が「来週もさくらさんがいませんが、宜しくお願いします」と挨拶して大会をしめくくった。