『Gatoh-Move Japan Tour.109』
☆2014年5月23日(金)
市ヶ谷チョコレート広場
観衆54人(満員)
◆第1試合 タッグマッチ 15分一本勝負
○さくらえみ&MIZUKI(10分48秒、ラ・マヒストラル)SAKI&「ことり」×
SAKIは“ブリバト♡戦隊イエロー”、MIZUKIは“ブリバト♡戦隊ピンク”とコールされ、最後にさくらは“怪人むらさきおばさん”とコールされる。
さくらと「ことり」が先発するが、「ことり」コールに気分を害したさくらは組み合わずMIZUKIにタッチ。「ことり」とMIZUKIは、いきなり丸め込み技のフォールの応酬を見せる。
SAKIが入り、「ことり」とのイエロートレインをMIZUKIにきめる。SAKIはMIZUKIをサーフボードから持ち上げて攻め込むと、ボディシザース。ダイヤル固めで壁にMIZUKIを激突させるというダイヤル固めの新しい応用をきめた。
MIZUKIはSAKIのボディスラムを首固めに切り返し、さくらにチェンジ。勢いよくとびこんださくらはSAKIの髪の毛をつかんで投げる。SAKIも負けじと髪の毛をつかんで投げ返すと、さくらを強引にボディスラムで投げ捨て、パワーのあるところを見せる。
SAKIのダイヤル固めとカンパーナは、どちらもさくらが踏ん張ってこらえると、今度はさくらがロメロスペシャルでSAKIを持ち上げる。替わったMIZUKIがSAKIにボディスラムを狙うが、SAKIがこらえ逆にボディスラム。SAKIはさらに倒立エルボーもきめる。
再びさくらが入り、SAKIに重いチョップを叩きこむ。しかし、さくらが観客に押してもらい走ったところ、SAKIがカウンターのバックエルボー。そしてさくらをカンパーナで持ち上げることに成功。SAKIはさらに窓を利用してリバーススプラッシュもきめてから「ことり」にチェンジ。
窓に上った「ことり」を引きずり落として捕えたさくらが、SAKIと2人にまとめて、さくらえみ70キロ。MIZUKIが窓に上り、観客と一緒に「窓から、みずぴょん」と叫びながらボディアタックをSAKIにきめる。すると「ことり」も窓からボディアタックをMIZUKIにきめる。ならばとさくらも窓に上り「窓から、さくぴょん」と叫んで飛んだが、「ことり」にすかされて自爆した。
「ことり」がさくらに卍固めをきめると、SAKIもMIZUKIにコブラツイストをきめ共演。「ことり」はバードリッジをきめたが、さくらがカウント2で肩をあげる。
さくらはケフラトーラ・コンヒーロで逆転し、「ことり」をシュークリームに持ち上げたが、「ことり」が切り返してスリーパーホールド。さくらは、それをスリーパーに切り返すと、珍しいスイングスリーパーで「ことり」を振り回す。
払い腰でさくらのスリーパーを脱出した「ことり」は回転エビ固めをきめるも、カウント2。「ことり」がさくらに走りこもうとしたところ、MIZUKIがカニ挟みで「ことり」を倒すアシストを見せる。
倒れた「ことり」に、すかさずさくらがラ・マヒストラル。一発でカウント3に仕留め、さくら&MIZUKIのチームが勝利をおさめた。
◆第2試合 シングルマッチ 10分一本勝負
○マサ高梨(8分52秒、キドクラッチ)帯広さやか×
まずは静かなレスリングの攻防。帯広も高梨の動きに食らいついていく。
途中、なぜかレフリーのさくらが巻き込まれ、帯広が高梨とさくらをまとめてシザースで投げ飛ばすと、高梨にフライング・クロスチョップをみまい、マスカラスを意識したポーズをきめる。
帯広の地獄突きをガードした高梨は、そのまま相手の左手に狙いを絞る。帯広もなんとかやり返そうと右手でチョップを放つも、高梨は強烈なチョップ一発で帯広を倒す。
左手を執拗に固めて離さない高梨は、ワキ固め、ダブルリストロックと次々に移行。
高梨のアームバーは、帯広がローリングしてフォールにいって切り返す。この帯広の独特の動きに、高梨も「なんだ、これ」と戸惑う。
帯広のボディスラム狙いを余裕の表情でこらえて反撃した高梨は、今度は自分がボディスラムを狙ったところ、なんと帯広がボディスラムで投げ返し、客席からも歓声。
この一発でようやく攻守逆転した帯広は水平チョップ連発から、ドロップキックで高梨を攻める。
しかし、ハーフハッチ狙いを防いだ高梨は、帯広の左手をフットスタンプで踏みつける。高梨はショルダー・アームブリーカーをみまうが、帯広がこれをスリーパーホールドで切り返す。高梨が壁にぶつけても、しつこくスリーパーを離さない帯広。
帯広は下の体勢からの地獄突き、ハーフハッチと攻め込むと、窓に上り、フライング地獄突きでわかせる。
そして帯広マジックの体勢に入ったが、高梨はこれをキドクラッチで切り返し、カウント3。
◆第3試合 タッグマッチ 15分一本勝負
○米山香織&円華(12分31秒、合体式回転エビ固め)アントーニオ本多&里歩×
ゴールデンウイーク恒例のミックスドタッグトーナメント『ゴーゴーグリーンカレー!コップンカップ』の2013年優勝、里歩&アントーニオ本多の“マイルウォーカーズ”と、2014年優勝、米山香織&円華の“よねやまどか”が対戦するという頂上決戦。
先発はアントンと円華。なぜかアントンは「Woooooo!」という雄叫びを随所であげながらの試合。バックハンドチョップを狙うが、円華にかわされて蹴られると、フェースファーストバンプというフレアームーブも見せる。
米山が入り、円華と連携攻撃をきめると、アントンの髪の毛をかきむしる。これにアントンは、おこ(怒)ポーズ。
よねやまどかはアントンにゴムをくわえさせてゆーとぴあ攻撃を狙う。しかし、怒りのアントンは、なんと口の力でゴムを巻き取り、米山を逆に投げ飛ばす。
アントンは、ゴムチューブトレーニングのパフォーマンスから、ゴムで米山を叩いた。
里歩が入り、米山の髪の毛をつかんで投げる。米山も里歩の髪の毛をつかんで投げ返し、ついでに控えのアントンの髪の毛もかきむしる。これにアントンは、再びおこ(怒)ポーズ。里歩も一緒におこ(怒)ポーズ。
アントンが米山に逆片エビ固め。ゴムを投げて助けようとする円華だったが、レフリーが反則カウントを数えると、円華が手を放してしまい、ゴムは米山に直撃してしまう。
里歩が米山にキャメルクラッチをきめると、アントンがデコピン攻撃でアシストする。悲鳴をあげて痛がる米山。里歩とアントンでニコニコ印もきめた。
円華が入り、2人を蹂躙すると、里歩にエナジー・ムーンサルトを狙う。初めてのお客さんが多かった分、いつも以上に観客みんなが手をあげてくれるのを待っていて、あっさり里歩に反撃される。
里歩は窓からとびつきウラカンラナを円華にきめチェンジ。アントンはフィストドロップから「市ヶ谷のみなさん、お待たせしました」とバイオニックエルボーを狙うが、円華はかわし、今度はエナジー・ムーンサルトを若干早めに飛んで命中させた。
円華とアントンはナックルの殴り合いからラリアット相打ちでダブルダウン。ほぼ同時に米山と里歩にタッチすると、飛び込んだ2人もドロップキック相打ち。エルボー合戦になったが、これは米山が打ち勝ち、ダブルリストアームサルトで里歩を投げる。
窓にのぼった米山を、里歩がノーザンライトスープレックスで投げ、カウント2。里歩はアントンの肩に乗っての合体攻撃を狙ったが、円華がカットに入る。
米山と円華が対角線で里歩とアントンをぶつけようとしたところ、切り返され、逆にぶつけられる。ここで里歩とアントンは同時にバイオニックエルボーを狙ったが、これもかわされ同士討ちとなってしまう。
すかさず後方回転エビ固めに入ろうとした米山を、里歩がスクールボーイに切り返し、そのすきにアントンは円華に高速バイオニックエルボーをきめて歓声があがる。
里歩が米山をおさえ、アントンが窓にのぼるが、円華がハイキックでとびこみ、アントンを場外に落として分断。里歩と米山はフォールの応酬となるも、いずれもカウント2。
ここで里歩は米山にそうまとうで飛び込む。しかし、米山がかわして壁にヒザを強打。
米山が後方回転エビ固めの形となり、そこに窓の外から円華が飛び込んで前方回転エビ固め。2人掛かりで里歩を押さえる合体式回転エビ固めで、カウント3。
ミックスドタッグトーナメント頂上対決は、今年の覇者、よねやまどかが制した。
◆エンディング
まず最初に石田亜矢子から、現在、実施中の我闘雲舞総選挙の第2回中間発表がおこなわれた。5位が北沢ふきん。第1回中間発表で4位だった里歩は2位に票を伸ばす。4位が「ことり」、3位がさくら。そして1位は、独走で帯広さやかだった。
今日は闘ったブリバト♡が、またタッグでの参戦を希望。そして対戦相手に、今日のメインで勝った、よねやまどかの2人を指名し、6月7日市ヶ谷大会で、よねやまどかvsブリバト♡という試合が決定。ブリバト♡にとって、初の男子選手との対戦になる。
続いて「ことり」は、6月8日にレッスルワン高崎大会で、初の地元凱旋興行が決まったことを発表。これに弾みをつけるため、前日の7日市ヶ谷で、さくらえみとのシングルマッチを希望する。さくらがメインでやろう、と応えたため、6月7日市ヶ谷は“「ことり」地元凱旋壮行試合”として、さくらえみvs「ことり」のシングルマッチとなった。
また、全選手コメント後に、さくらから8月7日(木)~13日(水)に、市ヶ谷チョコレート広場7連戦が発表される。
「お客さんが入るか不安です」というさくらに、里歩が「そんなときピッタリの歌があります。『ファイト!』です。センターで歌うの最後かもしれないので」と自虐的に名乗りをあげる。
里歩が『ファイト!』を歌おうとしたところで、バースデーソングが流れて、ケーキが登場。デビュー8週年、そして6月4日には17歳の誕生日を迎える里歩へのサプライズだった。
あらためて歌い終わった後、里歩が「本当にありがとうございます」と挨拶をする。
「無理って思うかもしれないですけど、自分はもう1回、我闘雲舞で後楽園に立ちたいって思ってて。それは他団体じゃ意味なくて。なんか、自分たちの団体で、入場式で、こうやって入って、オレンジの席がいっぱいあるね、とか。今日は人いっぱい入ってるねとか、そういう話をして笑いながら入場式をやるのが楽しくて。もう1回、我闘雲舞を後楽園につれていきたい…というか…つれていって下さい」
これを聞いたさくらが「ちょっと待ってっ」と控室に走ると、だるまを持ってくる。
正月に「ことり」の両親にだるまをもらったはいいが、目を入れられず、ずっと白目だったらしい。そこで里歩に、後楽園ホールという目標で片目を入れてもらうことになった。
行くぞー後楽園、と書いてから、目を塗りつぶす里歩。最後も里歩のあいさつで、大会がしめくくられた。