『Gatoh-Move Japan Tour.33』
☆2013年4月6日(土)
市ヶ谷チョコレート広場
観衆36人
◆第1試合タッグマッチ 15分一本勝負
△松本浩代&趙雲子龍(時間切れ引き分け)米山香織&円華△
先発の米山と趙雲が素早い動きを見せると、浩代と円華は水平チョップ合戦。これは円華が打ち勝つが、浩代も円華をボディスラムで投げてわかせる。
4者の場外乱闘になると、浩代がバケツに水を入れて「爆弾低気圧くらえっ」と米山と円華に水をかけようとするが、趙雲に誤爆。びしょぬれの趙雲。
ここで米山と円華はグローブを持ち出し、ワイクーを踊ってからのムエタイふうな攻撃。趙雲は「かあちゃん、お前も演武を見せてやれっ」と叫び、浩代がワイクーの曲に乗せて奇妙な踊りを見せるが、米山が「なんだそりゃー」とつっこみながらパンチ攻撃。米山はさらにグローブを外すと「におい攻撃っ」とグローブの中を浩代の鼻に押し当てる。臭さに悶絶の浩代。
続いて米山と円華はゴムチューブを持ち出し、浩代の口ににくわえさせてのゆーとぴあ攻撃を狙うが、浩代が先に口を放して米山にゴム命中。めげずに狙った2回目は浩代がかわしたため、円華にゴムが命中してしまった。
浩代が円華をブレンバスターで投げて趙雲にタッチすると、趙雲は窓枠619、窓をつたっての飛び蹴り。
米山が出てくると、趙雲にダブルリスト・アームサルト、ローリングソバット、後方回転エビ固めと攻勢に出る。さらに米山と円華は連携攻撃から、円華がその場跳びのムーンサルトプレス。
浩代が入り、円華にサイドバスターを見舞う。ここでパートナーの趙雲を酷使してのダブル攻撃を続ける浩代だったが、趙雲の必死の表情での頑張りも決め手とはならず。
残り時間1分。浩代と円華のラリアットが凄い音をたてながら、何発も相打ち。浩代がバックエルボーを放つが、すかさず円華もラリアットを打ち返し浩代をなぎたおす。
ここで趙雲が入ると、円華をダブルアルゼンチンバックブリーカーに担ぎ上げ、オリジナル合体攻撃のカカア天下。米山がなんとかカットに入ったところで、15分時間切れ引き分けのゴングが鳴らされた。
◆第2試合 シングルマッチ 10分一本勝負
○アントーニオ本多(8分22秒、体固め)里歩×
※卍固め
来週より実施となる我闘雲舞総選挙で1位になると、4thシングル『ガンバレ! 2013』のセンターになることが発表されたが、それに乗り気でない里歩。そんな里歩に「歌の素晴らしさを知ってもらうため」と、アントンとのシングルマッチが組まれた。里歩はこれが高校生としての初戦。
まずはアントンが里歩のリストをがっちりととる。里歩が取り返しても、すぐに腕を固め返すアントン。里歩がなんとか逃げようとしても、アントンはしつこく離さない。アントンは、さらに首を固め、横十字固め。これはカウント2で里歩が返す。
しーんとした雰囲気となる客席。アントンがヒザを里歩のボディに叩きこむと、里歩を思い切り壁にぶつける。「ひぃー」という声が観客から漏れる。
アントンのボディスラムは里歩が防いでドロップキックをうつが、アントンは動じず、ナックル。そのままダスティを狙うが、これは里歩がドロップキックで防いで、ようやくアントンをダウンさせた。
しかし、アントンはすぐに反撃し、里歩の顔面を踏みつけると、「ちょっと容赦しませんから」と言うと、フィストドロップを落とし、カウント2。
一方的な展開となり、アントンはフェースロックで里歩を絞り上げ、さらにボディに何発もストンピング。アントンは「ドン引きですか?」と客席に訊いてみせる。
里歩が必死にエルボーを打っていくが、動じないアントンは「どうしたっ」と里歩に立ちはだかる。がむしゃらに向かっていく里歩の髪の毛をつかんで何度も投げ飛ばすアントン。
ここで里歩のエルボーとアントンのナックルの激しい打ち合いになるが、里歩がなりふりかまわず張り手とエルボーを連打し、ようやくアントンをたじろがせる。里歩はランニングニーを放つが、アントンもナックルを放ち、相打ちとなり両者ダウン。
先にアントンが立つと、卍固め。しめあげてから自らほどいてフォールにいくと、里歩に余力なく、これでカウントスリー。
試合前の予想を大きく裏切るシリアス、かつワンサイドゲームをアントンが謎かけさせてみせた。
◆第3試合 タッグマッチ 15分一本勝負
○さくらえみ&帯広さやか(13分38秒、逆エビ固め)マサ高梨&「ことり」×
帯広と「ことり」は、タッグながらこれが初対決。特に燃えているのは帯広。しかし、「ことり」はそんな帯広の試合前の握手を拒否。さっそくいきり立つ帯広。
先発は高梨と帯広。高梨のレスリングに、帯広が食らいついていく。さくらvs「ことり」は「ことり」優勢。高梨とさくらの闘いとなり、高梨が攻撃するが、さくらはちょこちょことパンチを打ち返し、高梨を苛立たせる。
高梨がさくらにバックブリーカーをきめ、「ことり」と“ガトムートレイン”を狙うが、「ことり」のスピードが速く、戸惑う高梨。最後は2人で「ことり」(かっこことり)のポーズをきめた。
「ことり」がさくらにエルボー連打。さくらが打ち返すと、「ことり」は突然、強烈なローキックをぶち込む。ヒザから崩れ落ちるさくら。すかさず高梨が、さくらの短い足を頑張ってたたんで足4の字固めに入る。
さきほどのローキックの余韻さめやらないさくらは、4の字固めをかけられながら「おまえ殺す」と「ことり」のほうをにらむ。すると「ことり」が入ってきて、さくらにサッカーボールキック連発。「ことり」のキラーっぷりに、さくらは「覚えてろっ」と怒りを増幅させる。
高梨のぐるぐるパンチをかわしたさくらは、コルバタから帯広にタッチ。帯広はドロップキックを放ち、さらに突っ張りで高梨を壁においつめ、ここで地獄突きを打つが、高梨にかわされ指先が壁に直撃。
それでも帯広はひるまず、再び高梨に突っ張りから、両手での地獄突きをきめてダウンを奪うと、奇声を発しながらブッチャーっぽいポーズをきめる。さらにカットに入った「ことり」にも地獄突きをきめ、鳥のくちばしのようなポーズをとる謎の動き連発。高梨に「このUMAめっ」とつっこまれた。
さくらが入り、高梨をおさえたところに帯広が再び地獄突きを放つが、かわされさくらの喉に誤爆。
「ことり」が入り、さくらにドロップキック、窓からのボディアタック、回転エビ固めとたたみかけ追い込んでいく。
「ことり」のフロントヘッドロックはさくらが壁に「ことり」を打ちつけて逃げるが、「ことり」は逆にさくらを壁にぶつけるように首投げで投げて、さくらにダメージを与える。
しかし、「ことり」の大外刈りはさくらがこらえて、ダブルアーム式背骨折りで反撃。さくらのサマーソルト・ドロップは、「ことり」がカウント2で肩をあげる。
ならばとさくらは、強烈な逆エビ固め。一度はこらえた「ことり」だが、助けようとする高梨が、帯広に引き離されると、あきらめギブアップ。
さくら&帯広が勝利をおさめた。しかし、試合後に勝ち誇るさくらと帯広に、「ことり」はなおもつっかかり、帯広をケサ固めでおさえこむなど、負けん気の強さを見せた。
◆エンディング
5月4日に開催されるミックスド・タッグトーナメントにエントリーが決定している米山と円華の“よねやまどか”を相手に引き分けた浩代&趙雲の“カカア天下”も、同じくエントリーを宣言する。
里歩は「今日は悔しかったけど、でもまじめに試合をするアントンさんを見るのは初めてで、うれしかったというのもあって、私もタッグトーナメントに出たいと思ってたんですが、アントンさんに組んでいただけないかなと思います」と発言。
アントンは照れ笑いしながら「はい」と了承。里歩&アントンもエントリーが決定した。
アントンは「今日は、里歩ちゃんの明朗快活な女子レスラーというパブリックイメージを、私がプロレスで追い込んでみようかなと。そうしましたら、何かしら出てきて…表情とか…私にドメスティックバイオレンスを放つ表情見る限り・・・里歩ちゃんは何か持ってますね。こう何かまがまがしいものというか、人間だれしもがかかえるカルマみたいなものを。何を言いたいかというと、私と同じようなものを持っている。タッグチームとしてお互いを高めあうのはいいことだと思いますし、優勝を狙いますよ。私は里歩ちゃんを優勝させるために頑張ります」と優勝宣言。
さらにアントンは我闘雲舞総選挙にも「里歩ちゃんを1位にのしあがらせたい」と言及する。しかし、里歩は「1位を取りたいのはやまやまですけど、そうするとセンターになってしまうので、目立ってしまうので。自分は端っこでわーわーやってるのが好きなんです」と消極的。
するとアントンは「端っこがいいという女の子がセンターに立つのを、私は見たい。きな臭い世の中、みんなが前へ出たいと、なんちゃら48とか、センターに立つために整形手術したりとかするわけじゃないですか。そんな腐りきった世の中へのアンチテーゼというか、新たな天使として里歩ちゃんをあげたい」と続け、センターに立ちたいさくらを悔しがらせた。
続いて高梨が「タッグトーナメントが盛り上がっていて、自分は我闘雲舞のパートナーはさくらさんというイメージだと思うんですが、そのさくらさんが今回は佐藤光留選手と組むということで、自分は出番がないか、ダークマッチとかかなと思っていました。しかし、今日、この選手となら優勝を狙える、そして自分に足りない闘争心というものを持っている選手が見つかりました。」と「ことり」をパートナーに指名。
「ことり」も了承し、高梨&「ことり」のエントリーも決定した。
◆デスワーム(♀)が登場
ここで帯広が「帯広は怒っているのです。んっ!はっ!」と怒る。みんな5月4日板橋大会のタッグトーナメントの話をしているが、次の板橋は4月13日だと。
そして帯広は「自分は、4月13日の板橋でタッグを組むお友達に今日、来てもらっています」というと、曲が流れてデスワーム(♀)とハル・ミヤコが登場した。
帯広とデスワーム(♀)は抱擁して再会を喜ぶと、ハル・ミヤコはモンゴルで買ったという帽子を帯広にプレゼントする。
そして帯広とデスワーム(♀)は、2人でスコッテイ・トゥ・ホッティばりのワームを披露した。
これに食いついたのが、板橋の対戦相手である米山。「板橋では、円華さんという専属のギタリストがいるから、絶対にこっちが勝って、『ゴム人間のうた』歌う」と挑発すると、ハル・ミヤコは「ミス米山。ユーたちが歌うことはないわ。なぜなら、我々が勝つために『さやか応援歌』をマスターしたわ」と衝撃の告白をして、デスワーム(♀)とともに会場をあとにする。