【さくら&米山vsモーリー&華子】対戦相手にインタビュー | 我闘雲舞(ガトームーブ)公式ブログ 

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こんにちは。さくらえみです。
9月9日JWPキネマ倶楽部大会。
今回、私が特に注目している選手がいます。

モーリー、そして、中森華子。

今大会のカード発表第一弾として、シングルマッチが発表されました。
共に『楽しみにしている』というコメントを出しています。
それなのに、全カードが発表されるとカード変更を要求。
さくらえみ&米山香織のリセットの参戦がないということ、リセットがキネマ大会に出場したがっているという情報から、闘うはずだったふたりで組んで、リセットとタッグマッチで対戦したいと。
最終的に既報カードが変更となり、希望が通った形になりました。

私は試合に出場できてうれしいという気持ちもありますが、なによりふたりのレスラーのTwitterをつかった自己主張から目が離せませんでした。
いままでも彼女たちの事を知らなかった訳ではないのですが、急激に変わりゆく何かを感じています。
その先に何があるのか、ここまでに何があったのか。

明日、私は米山香織選手と組んで、モーリー&中森華子と対戦します。
対戦相手のインタビューは、試合の興味を失わせてしまう危険性もあるし、第一相手にしてもらえるのか…。
それでも、彼女たちの言葉への興味をおさえることができませんでした。




◆(さくらえみ)8月19日JWP後楽園大会。試合後にタイトルを防衛した春山さんから無差別挑戦者に名乗りを上げてほしいと要望がありました。
モ-リー「自分は売店部長なので、売店の準備がありました。試合も見れなかったし、マイクもあとからききました。名前を出されるとも思っていなかったです。春山さんとのシングルをノンタイトルでやった時に負けていたし、次の挑戦者の話に自分の名前が出るとは本当思わなかったです。それだったら、あの時タイトルマッチになっていたと思うんです」

華子「自分はメインのときセコンドにいました。以前、無差別に挑戦表明をした時は、タイトル戦までは持っていけなかったです。そのマイクの時は、自分、モーリー、中島、3人の名前が出されたんですけど、春山さんだけでなくお客さんも会場の奥の方にいた中島のほうをみたのを覚えています。なので、立ち上がってもいいのかなとは思いつつもなんか、目立たないように小さくなっていたかもしれません」


◆ただ、その時春山さんは『全員の挑戦をうけるつもりはないよ』といいました。
モーリー「チャンスがきたというよりは、不思議な気持ちでした。中森に状況を聞いたときに、3人の中から選ばれたいという気持ちはなかったです。自分は中島みたいにそれだけに向かっていけなくて、自分のやり方で向かっていきたいと思いました。ナンバーワンじゃなくてオンリーワン」


◆それは自分がナンバーワンになれないから?
モーリー「オンリーワンのやり方で、ナンバーワンを目指す」


◆中島さんのやり方って、どうやり方の事?
モーリー「目的に向かってまっすぐ。ストレートに、誰からみてもわかるように。何でもストレート」


◆モーリーさんのやり方は?
モーリー「回り道」


◆回り道なら中島さんの方がそうだよね。だからいまストレートなのはみていて気持ちいい!
モーリー「中島は自分で『3年いなかった』という表現をよくしますが、そうじゃなくて、3年逃げてたんだろ!という気持ちです」


◆モーリーさんも同じじゃなかった?
モーリー「はい。自分も1年目で逃げました。トーナメントで優勝して新人王とりました。でも逃げた。6年して戻ってきたから、6年逃げていたって事。まるでなかったかのように、今、中島が当たり前のようになじんでいる姿が腹立たしいです。自分は、6年分の信用を取り戻すのに必死でやってきたのに、半年でトップを狙えるところにきている」


◆中島さんにはかなわないということ?
モーリー「同じやり方だったら…。自分でチャンスをつかまないと。今回春山さんに選ばれたくなかったというのは、自分のやり方が確立できていないからです」


◆そんなの確立される日が来るのかな。私は、いままで準備万端だった事がないよ。やらなくてはいけない状況がきちゃって、あわてるだけ。今もね。
モーリー「さくらさんには言葉があると思います。でも自分は言葉も、試合の結果でも、お客さんに伝えられなくて…」


◆何を期待していいのかな?なにを伝えたいの?
モーリー「ずっと、人の目を気にしたり、JWPの体裁を気にしたり、群れの中でやっていたのかなと思います。ユニットで言葉を発信する事はできても、自分一人ではどうなのと振り返った時に、いつもユニットや団体の事を気にして自分個人の感情がわからなくなっていました」


◆新人トーナメントの時、結果を出せたのでは?
モーリー「あの頃は、生き残るのに必死でした。自分のことしか考えていなかった」


◆JWPには競争がないという事?
モーリー「競争しなくてもいいと思っていました。ユニットに入っていたから。ユニットが自分の居場所なんじゃなくて、ユニットの中にすら自分の居場所を確立できていなかったと思うんです…」


◆華子は春山さんのマイクで名前が呼ばれたとき、なぜ主張しなかったの?
華子「前に、自分が挑戦したいと言ったときに何も伝わってこないから受けないと言われました。自分は無差別のベルトがとりたいというのがあってJWPに入団したんです。だからその言葉を聞いて、他の事にも目を向けなきゃいけないと思って活動していました。もっと自分を多くの人知ってもらわないといけないと思いました」


◆例えばどのように?
華子「今まで、ブログとツイッターはみんながやっているからやっていました。試合の情報とか、告知とか業務的な感じで。でも、試合がない日にネットで何かできる事があるという事に気づいて…。自分の顔と名前が一致している人が意外と少なくて…ショックだったんです。JWPのひとりというか、顔は知ってるけれど名前は知らないとか、その反対とか。まずは自分を知ってもらうところから事からやらないといけないと思って…。写真集もそのひとつです」


◆写真集はみんなは出せないよ!その時点で、選ばれている人間じゃないの?
華子「写真集は試合の評価じゃないですよね。でも、自分の名前を、中森華子を知ってもらえるチャンスだと思いました。そういうことを考えたのがガトームーブに出てからです」
※ガトームーブは、さくらえみの団体。先日タイ王国で旗揚げ戦を行い、日本では市ヶ谷にある世界一小さいプロレス会場で定期的に試合を行っている。


◆春山さんに、無差別挑戦を断られたときじゃなかったんだ。
華子「いえ、その時は…。どうしたらいいかわからなくて。大畠の挑戦が決まって、モーリーがノンタイトルで、同期の中でも遅れた感じがしてしまって。モーリーはノンタイトルだったけれど、自分は春山さんとシングルした事すらないんです。それで、あせってしまって…」

◆なんで、ガトームーブ?
華子「前日に大阪大会でシングルで中島に負けて…。3年も逃げてた選手に自分が負けるとは思わなかったし、勝たなきゃいけなかったのに…。負けてしまって自分の3年間が消えてしまったというか。デビュー6周年の前日だったので、このままプロレス続けても…。やめた方が楽になるのかな…。辞めたい…。そう考えていました。そういう気持ちを持ちながらガトームーブで試合をした時に、さくらえみにそのことを言われたんです。自分に都合の悪い事とか…、お客さんに知ってほしくなった。地方の事だし。自分ひとりでも言われたくないのに、ましてやお客さんがいる前で、言われて…泣いてしまって…。本当にその日は悔しい日で。『知ってもらわなきゃだめなんだよ!負けた事も、泣いた事も』って言われたけれど、意味がわからなかった。でも、自分の気持ちを、時間が経ってから考えた事をブログにかいたら、アクセス数がいつもの20倍ぐらいになって」


◆20倍!?
華子「『知ってもらわなきゃだめなんだよ』という言葉を思い出しました」


◆モーリーと華子、ふたりのシングルマッチが組まれたよね。しかも、カード発表の第一弾として。 
モーリー「中島が後楽園でベルトをとって、結果を出していたので、チャンスだなとは思ったんですけど」

華子「自分は、モーリーとは違う気持ちで。今まで、モーリーのユニットと自分のユニットが対立していたのに、いつのまにかリング上からなくなってしまって…。モーリーとのシングルが1年ぶりに組まれたので、唐突に組まれた感じはあったんですけれど…、楽しみでした!普通だったら、勝った方が無差別を狙えると考えると思うんですけど、そういうの関係なしに楽しみな気持ちになってしまったんです。しかも、最初に発表されたので期待もされてるのかと思って!」


◆全カードみたときにどうだった?第2試合に組まれていたね。
華子「セミだと思ったんです!本当に!メインはタイトルマッチだとしても、セミだと思った!」
モーリー「自分は試合順を今まで気にした事がなかったんです。でも、はじめてショックを受けました。この時に自覚しました。このシングルはチャンスなんかじゃなくて、黄色信号だって」


◆なぜカード変更を?
モーリー「カードにリセットが入っていなかったんです。そこにも疑問を感じました。色々あって、後楽園でベルトを取り返したけれど、それで、ハイ終わり、とはどうしてもなれなくて…」
華子「さくらはJWPの問題点が色々あるとか言い残したままで、それもわからないまま終わりなの?って。キネマ大会に出ない事をきっかけに、ベルトもないし、このまま参戦しなくなるのは嫌だなと思ったんです」


◆自分で考えようとは思わなかった?問題点は教えてもらわなきゃわからない?
華子「自分でも考えたんですけれど、それだけじゃなくて。さくらのことは嫌いだけれど、言っている事は正しいと思う事もあるので、それも知りたかった」
モーリー「自分は単純に、日本にいるのにJWPのリングに米山さんがあがらないのは考えられなかった」


◆カード変更を申し出たのは、黄色信号のシングルから逃げたって言う事?
モーリー「今やるべき相手は中森じゃないと思いました。第2試合で組まれたという事で、この低い場所で、ふたりの上下を決めたくない。まずは自分達の価値を高めたい。中島と同じやり方はしない。でもどういうやり方があるんだと考えたときに、直接相手と戦っていくという事じゃなくて、もっと高い場所にいけないのかなと」

華子「ガトームーブで試合をした時、今までになかった気持ちになった。6年プロレスをやっているけれど、経験した事がなかった。華子コールがおきて!プロレスやめたいと思っていた自分に。それが、信じられなくて!楽しくて!楽しくて!その試合が市ヶ谷でしかできないのか、JWPのリングではできないのか、挑戦してみたかった」

モーリー「自分も市ヶ谷の事を思い出しました。はじめは何も考えなくてただ試合をしたい気持ちだったのに、エルボー一発で歓声をもらえて。プロレスが楽しい事に気づかされて。そのきっかけをくれたのが悔しいけれどリセットでした」


◆ふたりのシングルを楽しみにしてチケットを買ってくれたお客様もいたのではないかな。ボリショイさんも他の選手も謝罪していたよ。
華子「申し訳ありませんでした…。でも、今はリセットと試合がしたい。とにかく試合を見てほしいです。モーリーとも闘っています。自分自身がすごく闘っています。試合じゃないんですけど、今闘っています。なんか変なんですけど」

モーリー「申し訳ありませんでした。タッグに変更を申し出た時に、変更を希望する声の方が多くて、自分達の価値を実感したのも事実です。リセットを利用して、自分のやり方でのし上がっていくぞと気持ちを切り替えました。そして、カード変更が残念だという声もありました。それは自分達のシングルに価値があるという事だし、素直にうれしいし、自信になりました」


◆カード変更が決まったときに何を思いましたか?
華子「Twitterすごいと思いました」


◆最後に試合の意気込みをどうぞ!
モーリー「この試合は、これからのプロレス人生を左右する試合だと思っています。これからの未来を自分の手で変えます。さらけ出したいです」

華子「市ヶ谷では、よく、イキイキしているねと言われます。JWPのリングでもそれをみせたい!華子コールを聞きたい!リセット戦でやってやる!みてて下さい!」


◆ふたりのインタビューを読んでどうですか。多分、試合に勝つ作戦でも何でもなくて、素直な気持ちを述べていたと思います。
米山「恥ずかしいこと、かっこわるいことってなかなか言えないのに、それを聞けたのが面白かったです。普段はJWPでは思った事をはっきりいいづらいんです」


◆なぜ?ブログとかツイッターとか、リング上のマイクとかすべて自由でしょ。
米山「会社やお客さんの目を気にして、自分の言いたいことを言うより団体の事を考えて発言するという事を、自然と考えることが身に付いてしまっていて」


◆そんなの、当たり前じゃない!私だってお客さんにいかに好かれるかということばかり考えているよ。団体の事も好きになってもらいたいし、どの世界共通では?
米山「いままでそうやってきて、たくさんの方が応援してくれました。でもさらに、もっと多くの方に知ってもらうために変えたいんです。試してみたいです」


◆何を試したいの?
米山「素直な気持ちを述べる事自体がすごく勇気がいる事というか…、個人で勝負をするという事がとても怖かった。いままでのプロレス人生で批判をされる事はなかったのですが、引退撤回もあって色々言われるようになって…。それなのに、はじめて存在している気がしました。モーリーと、華子がカード変更を申し出るのは、正直怖かったと思います。でも、私に言わせれば引退撤回より怖い事はないと思うんで。おびえて気配を消すのか、恐れず存在感を出すのか、リングでふたりと向き合うのが楽しみです」




明日、東京キネマ倶楽部にて13時ゴング!
チケットのご予約はこちら→sakuraemi70@gmail.com
締め切りは朝の10時。
お名前、枚数、ご連絡先電話番号をお知らせ下さい。
指定席3500円です。

JWP女子プロレス
http://www.jwp-produce.com/



話が聞けてよかったな。
試合が楽しみです。
最後までおつきあいくださり、ありがとうございました!