著者の児童精神科医としての経験,大学関係者としての研究,そして,実際に学校現場から相談を受けているという教育現場としての感覚・・・
それぞれの立場から日本の子どもたちの自尊感情の低さを分析している・・・
自尊感情が年齢が上がるにつれて低下する。それは,ある意味,周りが,そして社会が見えてきている証拠であろう。それが成長というものだ。
だが,著者の言うとおり,大人になる過程のどこかで,下げ止まる必要がある。
自分の悪い部分,短所も,そして長所も含めて人間としての自分を受け入れることが大切だ。
それが,できないのはなぜだろうか?
自尊感情の低下がとまらない・・・
逆に,過度の自尊感情をもつ子ども・・・
最後は,大人,特に親としての子どもたちへのかかわり方が大切である。
自分たちが子どものころはこのくらいのことで落ち込まなかった・・・強かった・・・なんてことは,口ではいくらでも言えるが,社会そのものが変化している現在,その変化を大人自身が受け入れ,子どもたちとのかかわり方を変えていく必要があるだろう。
現在の子どもたちへのかかわり方について,既存の方法ではダメだ・・・ということは,私たち大人もモデルをもたないということ・・・
自分の頭を駆使して考えていくしかないのであろう。