四十回のまばたき 重松清 | はっすんのつれづれ書評ブログ

はっすんのつれづれ書評ブログ

 はっすんが,読んだ本や日常生活の中で起こった出来事について感じたことや思ったことをつれづれに語ります。

 冬になると「冬眠」する病気をもつ「耀子」,そして、主人公の「圭」を巡り様々な人びとの生き方が交差する。だれもが不器用ながら懸命に生きていることが伺える。


 でも,分かりあえる部分とそうでない部分がある。


 「本質的には,世の中に嫌な奴なんて誰もいない。自分と異なる価値観や行動パターンや見解をもっている奴がいるだけだ。あなたは彼らを便宜上,嫌な奴と読んでいるだけなのである」


 この一節が気に入った。


 しかし,これには続きがあったのだ。


 「しかし・・・この世の中には嫌な奴が多すぎる」


 しばらくして,続きのこの言葉が出てきたとき,「やられた!!」とつぶやいてしまった・・・