冬になると「冬眠」する病気をもつ「耀子」,そして、主人公の「圭」を巡り様々な人びとの生き方が交差する。だれもが不器用ながら懸命に生きていることが伺える。
でも,分かりあえる部分とそうでない部分がある。
「本質的には,世の中に嫌な奴なんて誰もいない。自分と異なる価値観や行動パターンや見解をもっている奴がいるだけだ。あなたは彼らを便宜上,嫌な奴と読んでいるだけなのである」
この一節が気に入った。
しかし,これには続きがあったのだ。
「しかし・・・この世の中には嫌な奴が多すぎる」
しばらくして,続きのこの言葉が出てきたとき,「やられた!!」とつぶやいてしまった・・・