あえてテーマを教育としてみたのは,教育という視点からこの畑村さんの「みる」「わかる」「伝える」を考えながら読んだからです。
特に「伝える」という部分については,学校の先生方にしっかり読んで,考えてもらいたい部分だなと感じた。
俗に言う「知識偏重」「知識注入」教育について,いろいろと言われるが,この畑村さんの考え方でいくと,それは知識ではなく,単なる情報に過ぎないということになるのだろうと思う。
情報をいくら伝えても,子どもたちがすべて自分のものにすることはできないし,今の時代,単なる情報を得ることならば,学校よりもインターネットの世界の方が有用であろう。
しかし,伝えるべきは,活用できる情報,つまり,知識である。
単なる情報を,イクオール知識と呼ぶこと自体が間違っているのだろう。
情報を知識化し,他に活用できる概念にして伝えていく,あるいは,その概念を子どもたちが主体的に得るような授業をしていくことが求められるのだと思う。
とはいうものの,本文に書かれていることが完全に理解できたとは思わない。どちらかと言えば,コラム的に書かれている「おまけの話」の方を興味深く読ませてもらった。
この1月に出た畑村さんの新著も購入したので,それを読みつつ,さらに理解を深めていきたいと思う。