齟齬の誘惑 蓮實重彦 | はっすんのつれづれ書評ブログ

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 はっすんが,読んだ本や日常生活の中で起こった出来事について感じたことや思ったことをつれづれに語ります。

 深い・・・今年度は,1年間現場を離れて,研修を行ってきた。研究とはなんたるかを考えさせてくれる本であった。この本に出会えたことを幸せだと思う。


 ☆ 総体的な視点を可能にする”ゆるやかで複合的な思考”をさらに鍛えるべき

 ☆ 知性の保証する真の「誇り」を忘れるな!

 ☆ 研究とは・・・いまだに差異としては,充分に意識されてはいない差異を具体的につくり出すこと

 ☆ 差異の創造=知性の行使

 ☆ 第三世代の大学=ヒエラルキーからネットワークへの転換

 ☆ 模倣ではなく,独創性こそが求められねばらならぬといった非=歴史的な言辞が無責任な流通ぶるいを示している現状は,いかにも危機的だと言わざるを得ない。

 ☆ 知識集約型の社会における豊かさ=手にしている情報を取り囲むノイズ(雑音)の量に比例する

 ☆ 知的な柔軟さ=アカデミックな姿勢の象徴

 ☆ あらゆる組織は,未知への驚きへの感性を放棄した瞬間に若さを失い,崩壊への道をたどりはじめる

 ☆ 知識の累進性だけでは,絶対に分からない何かをふとしたきっかけで人々が理解してしまうというケースもある


蓮實 重彦
齟齬の誘惑