日系自動車メーカーは電気自動車で欧米中国に負けてるきらいがあるが・・・・

 

実は、個人的には最終的にトヨタの戦略が勝つであろうと思っている

 

電気自動車には、やはりいろいろ問題がある。よく言われるのがバッテリーだ。リチウムイオン電池や、全固体電池の開発などを進めているが、重量の問題やリチウムそのものの問題が残る。陸で採掘しているリチウムも、いずれ堀つくし石油同様に海からの回収に代わるだろう。そうすると純度が低いためコストが上がる。

 

身の回りで使われる銅ですら、掘りやすい所を堀つくしたため、現在は標高の高いコストがかかる鉱区で採掘し、品位も低下していてコストが上昇し、それが価格に跳ね返っている。リチウムも例外ではなく、同様の道をたどると思われるからだ。

 

株式マーケットではリチウムイオン電池関連や、電気自動車関連など、未だにもてはやされているようだが、私はそう思っていない。

 

電気自動車の充電する際の電力をどうするの?現在は、化石燃料由来の電力で充電しているのだよ。

そもそも、それだけの電力を太陽光や風力など不安定な電力で確保できるの?


また、スマホなどで急速充電は出来ても、容量の大きい自動車でも大丈夫なの?


さらに非接触充電は、電磁波や高磁場の影響が出ないの?

 

なんといっても電気自動車では、ガソリン自動車で培ってきた燃焼システムの技術が全く生かせない。


フォルクスワーゲンの苦戦を見たら、想像し難くないだろう。

 

ということで、水素エンジンを搭載した水素自動車が有望ではないかと、私は思う。


だって、自動車メーカーのこれまで培ってきた燃焼技術を活用できるからだ。パットでの中国の電気自動車メーカーでは決して真似することのできない技術なのだ。そうなれば、フォルクスワーゲンも、これまでの技術が使え、苦戦から脱することが出来よう。

 

怖いのは、このまま電気自動車で突っ走ったら、原料を持っている中国に勝つのは難しい。しかも、社会主義国なので、中央政権の政策一つで、資本主義国のメーカーに弊害が出てくることは、想像しやすいことだ。

 

話を元に戻して、水素をガソリンみたく燃焼させれば、ガソリンエンジンのシステムがそのまま利用できる。ただ、水素脆性の対策が必要になるが、それは、素材の開発で解決できよう。エンジンシステムそのものは、トヨタやホンダが得意とするところだし、ロータリーエンジンが適しているとなれば、マツダの技術が再注目される。

 

それに、トヨタは燃料電池車を既に走らせているので、先の水素脆化対策はある程度克服していると思われる。水素貯蔵タンクも既に実用化させている。個人的には水素貯蔵タンクでは無く、実用化が進められいるアンモニアに変換して輸送・貯蔵するのだ。

 

そうすれば、走行時の安全面でも向上しよう。アンモニアを改質し、使用すれば爆発リスクが無くなり、安全性が高まると思われるからだ。交通事故による水素爆発は怖いからね😱

 

ま、福島原発の水素爆発を連想するが、水素は逃がしてあげれば、大爆発することが無い。だって、空気より軽いのだから、ライターのように燃えながら炎があがるが、一瞬にして燃え尽きて終わるだろう。あっという間に上昇するのだから。しかも、ガソリンのような匂いもなく。

 

また、電気自動車のモーターについても以前書いたように渦電流発熱が気になっている(気になる人は下のリンクを見てね)、バッテリーの容量向上に伴い走行距離が延びれば伸びるほど、気になるところだ。

 

 

 

ということで、水素自動車の実現は、自動車メーカーの次なる成長段階に入れると思っている。たくさん走っても出てくるのは水だけだから、環境にも優しいことは言うまでも無く、原料は再利用可能だし、リチウムに比べれば、存在量も豊富だ。

 

あと、そもそも水素をどうするの?ってなるけど、わざわざ水を電気分解しなくても、私は原子力発電で発生する水素を利用すれば良いと思っている。将来、水電気分解のコストが下がれば、放射能汚染リスクは低下するから、期待はしたい。