磁気共鳴画像診断装置(MRI)には、2種類ある


超伝導タイプと、永久磁石タイプだ


超伝導タイプは、電流を流し、高磁場を作って画像として読み込む


一方、永久磁石タイプは、世界最強磁石の磁力を使って画像として読み込む


2つは、構造上の違いがあり、永久磁石タイプは、オープンタイプと言われ、磁力は、永久磁石の能力に影響されるが、ランニングコストが安く、漏洩磁場の範囲は小さい。一方の超伝導タイプは、ギロチンタイプと言われ、磁力は永久磁石以上に上げらるが、ランニングコストが高く、漏洩磁場の範囲は広い。


ちなみにオープンタイプは、世界最強磁石を開発したのが日本であるためか、日系企業が強く、ギロチンタイプは、米国企業が強い。


余談だが、MRIに使うような大きな磁石は、どう製造するのか、昔疑問に思って調べたことがある


大きな永久磁石は、金属を引き付けるので、身体に金属が付いていると人は吸い付けられるし、強磁石に挟まれたら、人は、圧死する事もある


だから、磁石製造時は、磁力が無い合金として生産し、最終的に高磁場下で着磁され、永久磁石となる。でも、MRIの磁石は大きいため、MRIメーカーの工場内で着磁され永久磁石になる…でないと、1テスラ以上もある永久磁石を輸送する時に、被害がでるためだ


MRI向けに永久磁石を供給していたのは、世界最強磁石のNEOMAXを生産していたメーカーだけだった


ここから先は、私の推測…


NEOMAXを作っていた会社は、MRIを作っていた会社と同じグループ会社になり、その会社は、ギロチンタイプと、オープンタイプを作っていたので、オープンタイプで競争力を持ったことは、言わずもがな


一方、アメリカの大手企業も両タイプを製造販売していたが、オープンタイプの磁石はNEOMAXを使っていた。つまり、日系のライバル会社のグループ会社から、NEOMAXを買う事になった米国企業は、ギロチンタイプの安売りを始め、世界シェアを拡大して行った


それまで、対等だった世界市場だか、以来ギロチンタイプのシェアが急拡大した


日系企業が、原料から製品まで手掛けるようになったため、資金力のある米国企業の怒りを買うことになり、オープンタイプのシェアが縮小し、稼ぎ柱だったNEOMAXのMRI向けが、無くなっていった。磁石で、ライバル企業の技術力向上も合間ったこともあり…


ま、話がそれたついでに、それまくる笑


世界最強磁石のNEOMAXは、磁石市場に置いて、過半数以上を占めるトップメーカーだったが、業界第4位だったメーカーが、資金力にものを言わせて買収した。MRI向けはNEOMAXが独占し、安定した収益源だったが、買収により、その収益源が絶たれた。


同時にハイブリッドカー向けのシェアもライバルメーカーに奪われ、縮小の一歩を辿る事になった。


やはり、負け組が、勝ち組を食い、さらに経営権を握った事が敗因だろうと思っている。


だって、買収後に、磁石関連の本社機能や研究所などをNEOMAX製造時の拠点から、買収した側の負け組工場に、移して、経営陣が負け組が握ったのだから…


今でも思う、NEOMAX製造メーカーが、逆にその4位メーカーを買収していたら、状況が変わっていたのではないかと…


と言っても、そう出来なかった事情も分かるから🥺