海外出張は、顧客訪問が目的だが、初めて大手メーカーから、話を聴きたいと、メールをもらった
先方は、通訳を付けるから、是非来て話を聴きたいとの事だった
当時務めていた会社は、儲けにならないからと乗り気では無かったが、訪米した際に、最後に行くのはOKとの事で会社の承認を得た
そのメーカーの本社はピッツバーグにあったので、シカゴでの通常業務が終わり、ピッツバーグに向かった
ピッツバーグと言えば、学生時代に鉄鋼や自動車産業のメッカだと習ったところだ
しかし、空港に着くと、街の衰退ぶりを目の当たりにした
昔は賑わっていたのだろうか、広い国際線のゲートは閉鎖され、電気も付いていない寂れたところとなっていた
空港から、ホテルに向かいチェックインをして、NYから来る通訳の人を待った
明日、話す内容の打ち合わせなどをするために…
夕方、彼がホテルに来た
彼のいでたちは、まるでシャーロック・ホームズ笑
少し呆気に取られたが、ロビーで簡単な打ち合わせをした
彼は理系なので通訳は任せておけと、話もそこそこに、明朝9時半に迎えに来て、一緒に本社に向かうと約束して、去って行った
翌日、ロビーに降りると、彼は待っていたので、そのまま、歩いて本社に向かった
受け付けを済ませ、部屋で待って居ると、先方が現れ、私に会えた事を喜でくれた🤲
アメリカには、これ程詳しく書かれたレポートが無い
彼らはアメリカ国内だけしか見ていないからとボヤいた
ありがたい事だった
いよいよ本格的なトークが始まり、世界的な需要動向から、説明した
アメリカは、宇宙航空、防衛は強いが、一般産業向けは日本が強く、その動向を説明し、彼は興味を持ってくれた
一方、彼からは、自社の強みなどの説明を受け、充実な会話ができ、大変有意義なモノとなった
唯一の問題は、通訳の彼だった
いくつかの専門的な話は通訳出来なかったのだ
仕事がら、知っている専門単語は、こちらから教える場面も、いくつかあった
ミーティングが終わりホテルに戻ると、彼は上手く通訳出来なかったからか、時間があれば街を案内すると言ったが、断り、明朝のタクシーだけをお願いした
翌朝、チェックアウトし、ホテルを出ると彼の手配したタクシーが待っていた
でも、知っているタクシーでは無く、ワンボックスのタクシーだった
タクシーに乗りしばらく走ると、ドライバーが寄り道して良いかと聞いてきたのでOKした
また、しばらくして寄り道して良いかと聞いてきた…
なんとこのタクシーは、乗り合いタクシーだったのだ
人生初の乗り合いタクシー、料金はどうなる?
西海岸にホームステイ経験のある嫁に電話して聞くも彼女も乗った事が無いので分からないと💦
結局、私以外に5人乗り込んできた
空港に到着し、精算となった
さて支払いは…
搭乗人数で頭割りとなった
長距離を走ってた私は、めっちゃ割安となった🤣