【国道1号線徒歩の旅】Part474:草津1丁目/草津川隧道跡 | きまぐれの国道1号徒歩の旅

草津1丁目は、草津宿の本陣が東海道沿いに見られ、

その北端は草津川の旧河川までです。

 

国道1号上りは、その東端を北東へと進んでいきます。

 

 

下り側には、「牛角」草津店が見えました。

 

 

 

さて、滋賀県には、合計81もの「天井川」が存在し、

これは全国の1/3にも及ぶ最多の数字です。

 

天井川のひとつであった草津川は元々、このすぐ先の高台を

流れていた川であり、国道1号ではこれを回避するため

1936(昭和11)年の上り線完成以降、川の下を通す横断トンネル

「草津川隧道(くさつがわずいどう)」が長きにわたり設けられました。

 

 

しかし、河川を南方の現在の位置に付け替えたことで

隧道の必要性はなくなったため、2016年より

ついに隧道は撤去される運びとなりました。

 

 

 

この旅の実施は昨年6月のことであり、

ちょうどその撤去工事が行われている最中でした。

 

隧道は封鎖されて北側・上り線の撤去はすでに完了しており、

残る南側・下り線の撤去工事に着手しているところでした。

 

 

この隧道は、国道1号では天井川の下を通る唯一のトンネルであり

滋賀県で見られる重大なポイントのひとつだったのですが、

隧道の撤去により、それも消滅することになりました。

 

今にしてみれば、その大がかりな工事のようすを

見ることができて、かなり幸運でした。

欲を言えば、工事に入る前の隧道の姿も拝みたかったですけどね。

 

 

 

在りし日の草津川隧道は、高さ制限4.1mで

各車線ごとに別々の入口が設けられ、歩行者用のトンネルは

下り側にのみ設けられていたようです。

 

また上りでは、隧道を抜けた先すぐ大路三丁目交差点に入るため

交差点の手前で追加される右折レーンの長さが不十分で、

隧道の見通しの悪さもあり、追突事故が多発する問題がありました。

 

 

しかし、隧道が撤去された後は余裕をもって車線変更が可能となり

見通しが良くなったので追突事故のリスクが格段に改善されました。

 

また上り側には、新たに十分なスペースの歩道が設けられました。

 

 

 

2002年の川の付け替え以降、草津川の廃川区間は

しばらく放置された状況でしたが、草津市は2014年度より

これを活用して順次整備に入り、昨年4月にはこの西の一帯に

「草津川跡地公園」がグランドオープンしています。

 

 

ということで、草津川の旧河川のあった地点を通ります。

 

こちらの基礎工事は、

国道1号上に新たに橋を架ける計画で設けられたものです。

 

 

 

隧道上には、旧草津川だけでなく

それに沿ったルートをたどった東海道も通していました。

 

草津川隧道は、矢倉南交差点(Part459)で直接交差した東海道が

旧草津川で中山道と分岐して折れたのち、このポイントで

立体交差という形で再び交差していたわけです。

 

ここからでは見えませんが、高台の上にある

草津宿の「江戸口見附 横町道標(常夜燈)」が

その確かな痕跡として残されています。

 

 

 

草津川の付け替えと国道1号の整備により

一時的に失われた東海道は、橋として新たに架けられることで

国道1号とあらためて立体交差する予定となっています。

 

工事は昨年のことだったので、今ではもう橋も完成して

周辺一帯の整備が完了しているでしょうか。

 

 

 

 

さて、草津川隧道跡を通過したところで、草津地区はここまで。

 

ここからは次の大路地区に入り、

まもなく大路三丁目交差点に入ります。

 

 

 

つづく