2023年5月29日,JR西日本の岡山地区へ新型車両227系500番台,Uraraを導入すると発表があった。自分はそのことを大して考えていなかったが,国鉄車が岡山にたくさんいるという事,そして縁の無かった117系がまもなく岡山からも引退するという事で,岡山駅へ行くことに決めた。

行くことにしたのは7月15日で,恐らくはその時は18きっぷシーズンであったと思われる。しかし18きっぷは5回分をまとめて買うようなものであり,単に岡山に行って帰ってくるというだけであれば通常の切符のほうが安く済む。そういうわけでまずは前日に三ノ宮駅で帰りの乗車券と特急券を買った。

岡山からの帰りの乗車券と特急券。

そして肝心の岡山への乗車券だが,こちらは当日に出発駅の券売機で買うことにした。行きは新幹線を使わず,赤穂線経由で行く。115系に乗りたいためだ。個人的な狙いとしては,115系の並走シーンを撮りたい。また岡山市電が近くを走っているという情報があったため,それも撮影。さらには岡山に着く前に姫路で途中下車して姫新線を撮ろうとも考えていたのだ。姫新線に関してだけはなぜ撮ろうと思ったのか今でも謎である。

岡山への乗車券。みどりの券売機で買ったためマルス券となる。※姫路で途中下車した際に撮影。

 

223系W16編成による快速姫路行き。

2023年3月改正のダイヤなので今はあまりあてにできないが,西宮6時38分発の快速に乗車して一路,姫路まで向かう。223系W16編成にあたった。姫路駅にて,向こうに見えるは姫新線の列車。同じく姫路駅にて,向こうに見えるは播但線の103系。

姫路へは何事もなく到着した。途中で駆け込み乗車があったのか,注意の放送が入ったくらいだ。向こうに目をやると姫新線の列車が見える。播但線の103系もいる。

姫路駅で下車するのは別に初めての事ではない。とはいえ自由気ままに駅の外を歩くのは今回が初だ。姫路城とは南の出口を出て西方向に歩くと,山陽電鉄本線を跨ぐことになる。歩道橋からは山陽電車が見える。直通している阪神電車も。そして歩く道はしばしの間そっちと並走する形になる。3000系の他に6000系も見た。なおこれらの写真は親が手違いで消してしまったと思われる。

そしてしばらく姫路の街を歩いて山陽本線をくぐり,姫新線の踏切まで来た。

踏切の音が鳴り出した。山陽本線も見えるので,ここから115系を見ることもできる。

姫新線の踏切から見える山陽本線の115系

そして本命の列車が来た。たったこれだけを撮りにやってきたのだ。

姫新線の気動車

そして姫路駅に戻ってきたのだが,どうやら遅延が発生しているようだ。網干行きの普通電車やスーパーはくとに30分以上の遅れが。これは行程を乱されかねないなぁなどと思っていた。

貨物

とはいえ撮影目的で西へ進んでいるのだ。ゆっくりと通過した貨物列車くらいは逃さない。

播州赤穂行きの電車自体は特に問題無く来たが,遅れている新快速からの乗り換え客を待ってからの発車らしい。出発した段階では一応6分遅れで済んだ。

姫路から西は完全に初見で,見える景色一つ一つが新鮮だった。

だがどこまでもはスムーズに行かなかった。

左に新幹線,右に対向電車が見えるが,相生の手前で足止めされてしまった。一応すぐに動き出したものの,暗雲は完全には拭い去れなかった。相生では岡山行きの普通電車に接続しているが,赤穂線経由で行くことになっているため乗り換えない。

 

相生手前で時間を稼いでしまったせいか,終着の播州赤穂には同じく6分遅れで到着した。大幅な遅れではないため,赤穂線の電車が先に行ってしまったなどのトラブルは起きていない。というかこの電車が遅れている新快速を待っておいて,さらに本数の少ない普通電車に接続できないというのは困る話である。

播州赤穂 225系と115系

一応先頭車から225系と115系の並びを確認した。見にくいとかそういうレベルではないが。

播州赤穂駅

「ようこそ播州赤穂へ」とある。ちなみにここで途中下車しようとしたがエラーだった。経由が山陽になっていたからだろうか?(券売機では播州赤穂経由にしたんだけどなぁ)

115系D-06編成ビデオで車窓撮影できるほど幅のある窓枠

運良く115系の40N更新車に当たった。これによってビデオカメラで車窓が撮れる。モバイルバッテリー1個だと心もとないので。

出発時点で混雑はしていなかった。国鉄型の走行音を聞きながらの移動。だが途中駅で,というか岡山に近づくにつれて乗客は増えていき,たちまち満員電車になった。

岡山近くの川を渡るところで,新幹線と並走した。

そして今度こそ定刻通り岡山に到着。そして早速マリンライナーと115系が同時に入線してきて,驚いた。

やくもに使われる381系もいた。この後115系と213系の同時発車もあった。

まずは軽く岡山駅を見てみたところで,一旦出場する。

これが岡山市電だ。桃太郎などが描かれている。

こんな感じの新しそうな車両もいる。

電車の後ろに電車がいる・・・という渋滞が起こっている。

ここでは2方面への電車があるが,それが毎時00分と30分に重複する。そのため片方の乗り場から発車したら,すかさずもう片方から発車というのが見られる。

バス

そして電車だけでなく,バスも多く走っており,こちらのバスターミナルから何本か発車していくのも見た。

ここにもあった。「桃太郎」。

そして,現在では稼働を停止した噴水だが,そうとは知らずに映り込んだ写真がある。暑い夏だっただけに,有難い存在だった。

時刻は間もなく14時になろうという頃,岡山駅に再入場。

単機回送だろうか?EF65-1128が通過した。

そして213系の快速も!

岡山機関区があるからだろうか?またも岡山所属のEF210の貨物列車。

アンパンマン列車と同時発車した特急やくも。

快速マリンライナー。幌無しの223系を見ることができる。四国の編成は5000系というが共通設計だろう。

こちらのすぐ近くを通り過ぎた115系・

止まってしまった貨物列車。

変態連結のキハ47。

アンマンパントロッコ。

381系パノラマ車。

瀬戸内のラッピングをした115系。

関西本線ぶりに見たキハ120。

381系を間近で。

115系,2種類の食パン顔。

国鉄コンビ。

長い213系。

同時入線,片方が湘南色だ!

左から115系・113系・115系。圧巻の並びだ。227系がいないからこそ実現する。

ちなみにだが花火大会でも実施されたのか多客だったのと,どっかの路線で遅れが発生したことにより,本来3つ同時入線が撮れるところが2つ同時だった。

ノスタルジーと鱈子色の編成。

ラマルドボア!それっぽい乗り場で休憩してた。↓

分かりづらいが,ノスタルジーの2両編成。

紫やくも!

混色かつ変態連結だった。中間車にライトというクセの強い状況。

ただの変態連結。

左から,マリンライナー,ノスタルジー,鱈子色。

115系の並び。

新しいのも。

4両編成の105系。これが撮影できるとは。

変態連結の連結部分を間近で。

ついに来た!本命の117系。117系が並ぶはずだったがダイヤ乱れによってそういったイベントは無かった。

117系も出発していったし,新幹線の発車時間が近づくまでもう少し撮影をする。

瀬戸内ラッピング。

最後に貨物列車も。

だーれもいない無人通路。

新幹線改札を通った。このガラ空きのスペース,何とかならないのか。

さくら570号新大阪行き。自由席特急券だからこれで帰っても良いが,見送る。

映り込んだ500系。なおのぞみ64号も撮ってはみたのだが,もはや削除確定のレベルのため載せられない。

なお2023年7月15日といえば,刃物男が新幹線に現れた日である。ちゃんとその影響を,自分の乗る予定の列車も受けていたようだ。

だがちゃんと発車の5分前に入線してきた。

 

700系のこだま866号新大阪行き!自由席の乗車位置に先頭で並んでいたが,もはや自由席は選び放題といった状態だった。

なお岡山発車時点ではこの列車に遅延は無かったものと思われる。

遅れていた播州赤穂行きの普通電車で相生に着いてから赤穂線を通って岡山に着くまでの時間を考えると,相生へはあっという間に着いたと言って良い。

対向にも700系がいる。なおここで,刃物男を降ろして遅れたみずほ610号とのぞみ270号の通過待ちをするようだが,遅れているため何も通過しないまま次の姫路で通過を待つことに。なお時刻表によると通常は相生でのぞみ270号を通過させて,その後はこの列車が新大阪まで先着らしい。

相生~姫路間は普通電車でもすぐだったような気がしたが,新幹線でも割と長く走っていた。距離感がバグる。

姫路に定刻通り到着した。対向は8両編成のN700系。

分かりづらいが,真横を遅れているみずほ610号が通過した。本来姫路駅では・・・というかそもそもこの列車自体遅れているので,この通過待ちは通常行われない。そして肝心ののぞみ270号については放送が入らず,信号が変わり次第発車するらしい。

そして列車は姫路を2分遅れで発車した。姫路より東はなじみの深い区間だ。新快速は姫路→加古川→西明石と停車するのに対しこだまは姫路の次は西明石だ。

西明石に到着。対向にはまた700系が。

そしてのぞみ号の通過。向こうにいた700系は先に行ってしまった。西明石を4分遅れで発車していった。

新神戸については特に見せ場無し。ご当地メロディーが使われている期間だったはずだが,音声を確認してもそれらしきものは聞こえなかった。

そして4分遅れで新神戸を発車。そしてそのままの遅れで新大阪に到着・・・なんていううまい話は無く,新大阪手前で約2分抑止を食らった。それで到着したため,遅れはさらに増大。これでは乗り換え先の普通電車を逃してしまう。乗り換え時間が8分のところを6分ほど遅れているはずであり,在来線ホームへ2分で移動というのは難しく,案の定電車を逃して20分待たされることになった。

そしてやっとの事で普通電車が入線してきたので,乗り込んだ。だが待てど暮らせど発車しない。そして以下のような通知を受信した次第だ。

刃物男だけでは飽き足らず,まさか人身事故まで追加してくるとは。摂津本山~甲南山手間の踏切での事故らしい。普通電車は抑止となって,反対側に止まっている新快速が動き出す雰囲気になったため,そちらに移った。

なお本件はネットニュースにもなっている。

 

https://archive.is/VbPep

 

新快速のドアから撮影したもの。抑止を食らっているのはそこの207系である。

ドアが閉まり,爆走して大阪に到着。到着後,尼崎でしばらく運転を打ち切るとの事。

車内モニターにはこのような案内が出た。終電が近づいている中振替輸送の調整をしていたようだが,阪急のみだったため車内に留まる判断をした。

そして同じく高速走行で尼崎に到着。新快速はここまで。

さてここからどうするか,大人しく運転再開を待つかなどと脳内会議をしていたが,「立花・甲子園口へは4番乗り場へ~~」という放送が耳に入り,そこまで行ってくれれば帰宅できるという事で急いで乗り場へ。

この電車が新大阪で抑止されていたのとは別物であるのは想像に難くない。先に出て行った新快速と少しの時間差で来るなど有り得ない。

そして,本当の意味で幸か不幸か,最寄り駅に到着し,帰ることができた。

岡山に行って色々な車両を撮影できたが,乗ったものだけで3個,計4個の遅延に巻き込まれたのはもはや呪いでもかけられたのかといいたい。