こんにちは!骨付鳥は親鳥派の寺田歩です。
私たち「丸亀班」は6月27日のフィールドワークで、「ふじむら精肉店」さんと「中村うどん」さんを訪問させて頂きました~!今回は「ふじむら精肉店」さんでのインタビューの様子をお届けします。
丸亀班とは?
私たちは、食を通して「地元の人に丸亀をより好きになってもらうこと」「新しい丸亀ファンを獲得すること」を目的とし、丸亀市の食の魅力を発信できるパンフレット作りに努めています。そのために、インタビューでは店主さんのお店を運営することへの想いや考えを引き出せるような質問をさせて頂きました。
この記事を読んで下さった皆様に、そのインタビューの一部をお届けし、お店の裏側を知ることで、今よりちょっと丸亀の食に魅力を感じて頂ければ幸いです。
---------------------------------------------------------------------------------------
ふじむら精肉店
お店の全体外観。広々とした駐車場のスペースがある。
お客さんのありがとうと笑顔が1番の喜び
――本日はインタビューをお受け頂きありがとうございます。
早速の質問ですが、お店を運営されていてどんな時に喜びや、やりがいを感じますか?
飲食店っていうのは、お客さんと密接な関係にあるというのは間違い無いんです。私自身、高校卒業してすぐこの世界に入ったんですけど、お客さんの笑顔っていうのが一番の恩返しだと思います。高い金額払ってもらったことは、お店にとっては良いことなのかもしれないですけど、私たち接客サービススタッフとしては、お客さんの笑顔と最後のありがとうという言葉が1番の喜びかなと思ってます。綺麗事じゃなくて、素直にそう思いますね。
丸亀班メンバーと長松さん(左から3人目)
―― 私は飲食点をあとにする時、きちんとお店の人に感謝を伝えられているかドキツとしました。創業当時は、精肉店だったとお伺いしました。(店名にその名残があるものの、現在のメインとしては飲食店をされています)
私の知ってる限りでは、50年前に今の社長のお父様が精肉業、お肉を販売するというのをやられていた。そこから10年後に、「土器川」を渡ったところに、小さい精肉店(お肉販売のお店)を構えてたんですけど、焼肉もやりたいということで、現在地に移られたそうです。元々のスタートは鳥の卸売をしてたのですが、丸亀は骨付鳥で栄えてたので、それにならって始めようと思い至ったところがスタートですね。お肉があるので、当然焼き肉もできたら、すき焼き、しゃぶしゃぶも、設備があればすぐできるので、そういったことも合わせてスタートしてったって感じですね。
丁寧に焼くことを心掛け、同じ味を提供する
―― 精肉店ならではのお肉を取り扱うことに対するこだわりはありますか?
今の社長と1人のスタッフが目利きをしてくれます。お肉屋さんが何十キロっていう塊でお肉を持ってきて下さるんですけど、その塊を触ったらなんとなく良い肉かどうかが分かるらしいんですよ。それは職人さながらの経験によるものですよね。それがないと見ただけで分かるものではないし、いくら見た目が綺麗でも、やっぱり食べて美味しいものでないと、お客さんに納得して頂けませんからね。
骨付鳥に関して、うちの店のこだわりとしては、絶対に一本一本を手焼きしています。オーブンとかスチームコンベクションといったものは使わずに、たとえ一本であろうが千本であろうか確実に一本一本、フライパンで職人が焼いていきます。だから、当然お時間は頂きますし、そう言ったデメリットはありますけど、やっぱり同じ味を提供していくには、当然同じ手法でやらないと完成しないと思っています。
店内空間は広々としている
―― 発注の話がありましたが、コロナ禍の影響を少なからず受け、需要予測は難しかったのではないかと考えたのですが・・・
良いお肉はストックしています。お肉屋さんが定期的に来てくれますが、話をしていると全くお肉を買って貰えない状況が続いていたそうです。お店側も、お客さんが来なくなれば、当然仕入れもできませんよね。でも、そうなってくると、うちのお店としてはお肉の玉数が多くなり、選ぶことができるので、良質なお肉を購入できる可能性がでてきます。
皆さんも感覚として一緒だと思うんですけど、自分がピンチの時に助けてくれた人って、その人がピンチになった時に助けようって思いますよね。お肉を売りに来てくれる人が「売れないで困っている。でもこの店が買ってくれた。じゃあ次はもっといいもの持ってこよう」っていう発想になるんじゃないかと思っています。持ちつ持たれつですね。うちもコロナの影響で苦しみましたけど、もちろん付き合いもあるし、暇だから買わないといったことはしません。
―― 素敵なお話ですね。丸亀という地域についてお話を伺いたいです。丸亀の良さはどんなところにあるとお考えですか?
地元高松に比べると不便さはありますけど、丸亀の人は地元愛が強いと思います。高松に住んでいた頃の同級生は、大学に進学してそのまま県外で就職ということをよく聞きます。しかし、丸亀の方は地元に戻られるということをよく聞きます。ご両親さんが自営業をされていて、そのまま家業をつぐこともあるそうです。従業員の同級生もお店に来てくれますよ。
地元に愛されるお店をこれからも続けていきたい
―― 地元のことを好きな人が多いのでしょうね。お店として、今後の展望をお聞かせ下さい。
地元のお客さんが大半を占めるお店なので、常連の方を大切にしたいと言うのはもちろんあります。先代の社長からのお客様もいます。わかりやすく言うと、地元に愛されるお店をずっと持ち続けたいです。そのなかで時代のニーズにあった商品を提供できたらなと思ってるんで、2店舗目3店舗目を増やすというよりは、この1店舗を昔と同じように守っていく感じですかね。惣菜販売の免許を取ってるんです。それを取ることによって真空パックにしたものを販売できるんですよ。コロナ禍で家飲みの需要が高まっていますから、そのニーズにも応じて、皆さんの食のお手伝いができればいいなと思います。
取材後記
時折笑顔も垣間見え、楽しくインタビューに受け答え頂きました。骨付鳥の通販も行われており、全国各地からふじむら精肉店のお肉を味わうことができます。キンキンに冷えたビールと骨付鳥で、暑い夏を乗り越えましょう!
長松さん、お忙しいところありがとうございました!
----------------------------------------------------------------------------------------
<店舗情報>
ふじむら精肉店
住所:763-0012 香川県丸亀市土居町1-5-34
電話番号:0877-24-2929
営業時間:ランチ 11:00~.13:30
ディナー 17:00~ 22:00
※土日祝はディナーのみ
定休日:月曜日 (月曜祝日の場合、月曜営業後、水曜定休)