昨日の続きで、すき家事件から考えたことを少し。

 

仮説は、

「プロセス自動化が進むにつれ、人間の気持ちが奪われている」

というもの。

 

自動化とは本来、人間の仕事の効率化と正確性を高めるために人間が開発した、

ある設定目標を達成するためのツールでした。

 

すき家の場合、お味噌汁を作るプロセスはこのようになっています。

 

自動化されている部分

  1. 味噌汁のベース準備(工場)

    • すき家の味噌汁は、店舗で一から作るのではなく、専用工場で調合された味噌や出汁をベースにしています。

    • 工場で品質管理された味噌汁の素が各店舗に配送されるため、味のブレが少なくなります。

  2. お湯の管理(お湯ディスペンサー)

    • 店舗では、味噌汁を作るためにお湯ディスペンサー(給湯機)を使用します。

    • 温度管理が自動で行われ、いつでも適温のお湯が出せるようになっています。

マニュアルで行われる部分

  1. お椀の用意

    • 注文が入ると、スタッフが味噌汁用のお椀を準備します。

  2. 味噌の素をお椀に入れる

    • 味噌と出汁の素(ペーストや粉末状のもの)が入ったパックを適量お椀に入れます。

  3. お湯を注ぐ

    • 給湯機(ディスペンサー)からお湯を注ぎます。

    • ここで適切に混ざるよう、軽くお箸やスプーンでかき混ぜることもあります。

  4. 具材のトッピング

    • 乾燥わかめやネギを手作業で入れます。

  5. お客様への提供

    • トレーに載せて提供します。

(ChatGPTより)

 

このように、お味噌汁のベースやお湯の温度管理は自動化されていますが、

最終的な調理・提供はスタッフの手作業で行われており、

今回の事件を防ぐには十分なマニュアル作業が組み込まれていたはずでした。

 

当初事件のことを目にした時、

お味噌汁丸ごとディスペンサーから出しているのかな、と思っていましたがそうではなかったので。

 

 

AIの時代、自動化の時代において、

上記のマニュアル部分も、全てロボットによる自動化も難しくありません。

 

それでもマニュアル部分を残しているのはまさに今回のようなミスをなくすためだったはず。

 

品物の最終確認とお客様への提供という部分をマニュアルで残し、

そこに気持ちを乗せることが人間ができること。

 

ロボットに仕事を奪われると騒ぐ前に、人間としてできることを

きちんと気持ちを込めてすることが最善。

 

ねずみを全滅させることはAIでも不可能でしょうからね。

 

この視点は、これからのAI時代を生きる上で実は鍵になると思っています。

明日書きます!

 

【今日のニュース】

●Wall Street Sees Signs That Worst of US Stock Selloff Is Over

米国株売りの最悪期終わった兆し、ウォール街ストラテジスト認識

(Bloobmeg)

 

トランプ大統領が4月2日に発表する関税で、

より的を絞ったアプローチを取る計画だと報じられたことで

昨日は株価が反発しました。

 

関税に関するニュースに一喜一憂の状況は変わらないと思いますが、

この約100年で7番目の速さで起こり、S&P500種株価指数は過去最高値から10%を失った、

2月半ば以降からの下落には落ち着きが戻るのではないかとの見方があるよう。

 

 

●GPIF理事長に内田和人氏を起用、三菱UFJ銀元常務

(ブルームバーグ)

 

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の新理事長に

三菱UFJ銀行元常務の内田和人氏を起用すると発表した。

 

年金は老齢化が深刻な社会現象である日本にとって

頭の痛い問題。

 

絶対的に老人を支える労働人口が足りないことは置いておいても、

GPIFはちゃんと私たちの資金を運用してくれているのかな、

と心配になったことないですか?

 

運用利回りという数字でみると以下の通りきちんと運用されています。

 

2001年度から2023年度までの23年間の名目運用利回りは年平均4.33%、

同期間の賃金上昇率の平均は0.09%であり、

実質的な運用利回り(スプレッド)は4.24%となっています。

 

ただ、GPIFと同等規模を擁するノルウェーの年金は過去10年で

年率12%程度の利回りを得ていますので、ポートフォリオ改善の余地はあり。

 

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