急いで成長する必要はあるのか | ミセス・チェリーの毎日。

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投資家ミセス・チェリーのメモノート。アメリカ生まれ、東京育ち、現在はシンガポールでセミリタイア。

インドの総選挙は多くの方にとって

予想外の結果になりました。

(Modi Coalition’s Narrow Win 

Puts 8% India Growth Plan at Risk、

Bloomberg)

 

現首相のモディ氏はこんな方です。

 

 

昨日4日に開票が始まった総選挙で、

モディ氏率いる与党・インド人民党(BJP)

は議会で単独過半数を失う見通し。

開票結果によれば、モディ氏率いるBJPは、

単独での政権樹立に必要な過半数の272議席を

獲得できなかった。

BJPが今後政権の座を維持するには、

連立パートナーと協力することを余儀なくされる。

 

ということで、

出口調査ではBJPが圧勝すると見込まれていただけに、

昨日はインドの株式市場も下落しましたが、

今日は戻っていますね。

 

モディ首相が掲げる大きな目標があります。

それは、インド独立100周年に当たる2047年までに

同国を先進国入りさせること。

 

このビジョンは具体的な目標によって明確に定義されて

いるわけではないが、一部エコノミストは、インドが

高所得国になるには今後四半世紀にわたり

8%以上の成長が必要だと見込んでいるとのこと。

 

ただ、今回の選挙結果の背景には、このアグレッシブな

目標に危機感を抱いた少数民族などのマイナー派閥が

動いたことが要因の1つとも言われています。

 

インドのポジションにいたら、まずは数字を追って

成長を負いたくなる気持ちもわかります。

 

ただ、多くの先進国が犯してきた間違いを繰り返さない

ように、インドには成長してほしいとも思います。

 

成長に貢献するのは今のところはまだ人間なわけで、

成長がつきた暁に燃え尽きてしまうのも人間です。

 

世界最大の人口を抱えるインドが人間の中身を

ないがしろにして数字だけ追う成長をした先には

明るい未来があるのかは疑問です。