暗号通貨ビリオネア元CEOであり、
違う罪ですがともに犯罪に問われた2人。
1人は以前に何回か書いている
FTXのSBF(Sam Bankman-Fried)氏。
もう一人はバイナンスのZhao氏。
ともに仮想通貨取引所を所有、巨額の富を築いた後に
米国で罪に問われました。
しかし、最終的な判決は前者に懲役25年、後者に4か月
という大きく違うものとなりました。
簡潔に言うと、前者は詐欺罪、後者はマネーロンダリング
防止法違反です。
(From 25 years in prison to just four months:
Inside the final verdict on a crypto billionaire CEO archrivalry
CNBC)
記事によると、刑期の差は
1)罪の悪質性。FTXは明らかな犯罪組織とみなされた印象
2)反省度。SBFからは反省の色が見えない
3)証言者の内容。SBFは親以外のすべての身内から見放された模様
が理由ということ。
確かに、一見するとFTXは詐欺組織に成り下がって
いたことが明らかで、その罪は深い。
でも、個人的には自社の利益拡大、繁栄のために
マネーロンダリング(マネロン)違反をしてどんな資金も受け入れた
罪はとても重いように思う。
なぜなら、マネロンは裾野がかなり広いと考えられるから。
つまり、この会社がマネロン違反をしたことで、
そこを隠れ蓑にした数えきれない犯罪組織の手助けを
した可能性が大いにあると思うから。
それは最近増えている投資詐欺かもしれないし、
人の命が奪われている犯罪かもしれない。
そしてその被害にあっているのは
富裕層ではない方々の可能性が高いです。
(FTXは暗号資産という資産クラスに
投資できるある程度余裕のある方々である
のではないかと推測でき、
そして彼らにはほぼほぼ返金される見込みです)
シンガポールで大きく報道されたS$3ビリオンを
ため込んだ中国人の犯罪集団も罪状はマネロン。
S$3ビリオンを溜めるだけの犯罪の数って、
尋常ではないことが容易に推測できますよね?
例えば被害額500万円とか1千万円など普通の方には
とても痛い金額、だけど社会的には容易に逮捕できない
規模の犯罪の積み重ねが3ビリオンになっていること
を考えると恐ろしい。
それを組織的に擁護する形になったバイナンスの罪は
決してFTXに劣らないと思う。
納得いかないなあ。