7万6千円の戦争 | ミセス・チェリーの毎日。

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投資家ミセス・チェリーのメモノート。アメリカ生まれ、東京育ち、現在はシンガポールでセミリタイア。

今週末、戦争勃発かと地政学リスクの

高まりで金曜日のマーケットは大きく下がりました。

(Middle East Enters Dangerous New Phase 

With Iran’s Drone and Missile Attack on Israel、

Bloomberg)

 

イランは13日夜、イスラエルに対し、

ドローンとミサイル合わせて300余りを発射。

大半はイスラエル領空に入る前に迎撃し、

14日夕方時点死者は確認されていないとのこと。

 

昨年から続く攻撃の中で、

ドローンが戦争の形を変えたと

言われていますね。

 

しかし、ドローンの歴史を振り返ると、

第二次世界大戦時にはすでに、

米軍などが爆弾を搭載したドローンの開発を

開始しており、そもそも軍事目的で

開発されたものでした。

 

「ドローン(Drone)」とは「雄の蜂」を意味し、

これも一説によると、イギリスの無人飛行機

「Queen Bee」に対抗して名付けられた名称だとか。

 

技術的な問題などで実用に至っていなかったものが、

現代のテクノロジーの進化により、

実用化に至ったという事情があります。

 

今回の攻撃にも使われているドローンは

1体500ドル(7万6千円)以下。

300がすべてドローンだとして、

その費用はたったの150,000ドル!

 

このコストの低さが、小国でも戦争を

始めやすくなった理由の1つでしょう。

 

カミカゼなんていうことをしなくてよくなったのは

いいですが、ゲームの延長のように

他国を攻撃できるようになったことで、

物理的・精神的な参入障壁を大きく下げていますよね、

恐ろしいことだと感じます。